季語

「打ち水・打水」の意味とは?いつの季語?俳句も紹介

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夏らしい雰囲気も感じ取れる「打ち水・打水」という季語をご存じでしょうか。

俳句や連歌を作るうえで欠かすことの出来ない季語。

様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「」について解説していきます。

「打ち水・打水」について基本的な意味はもちろん、いつの季語なの?といった疑問や「打ち水・打水」を使った俳句もご紹介いたします。

「打ち水・打水」の意味と読み方

「打ち水・打水」とは、道路に水をまき、土ぼこりを防ぐ・涼を得るという古くから伝わる知恵の1つです。

真夏の太陽に熱せられた熱い地面に水を撒くことで、若干ではありますがその熱気を和らげることが出来るんですよ。

読み方は「打ち水・打水」どちらも「うちみず」です。

暑さを中和するという意味だけではなく、誰かお客様を招く際に玄関先や家の前の道路に打ち水をする事で、お客様を心地よく迎える事が出来る「お清め」の意味もあったとされています。

「打ち水・打水」はいつの季語?

「打ち水・打水」は俳句を作るうえで「夏」の季語として使われています。

「初夏」や「仲夏」など時期限定の季語ではなく、夏という既設を通して使う事の出来る「三夏」の季語なんですよ。

三夏とは、旧暦の4月・5月・6月の3か月間です。

「打ち水・打水」はいつするの?

「打ち水・打水」をする時間におすすめなのは、最高気温に達していない「朝」と、最高気温を過ぎた「夕方」だと言われています。

暑いからと最高気温となる昼間に打ち水をしてしまうと、その水がすぐに蒸発してしまい、その水蒸気によってさらに蒸し暑さが増してしまうんですよ。

ですが夜になっても気温が下がらず熱帯夜となり、寝苦しい場合には夜間の打ち水も有効だと言われています。

「打ち水・打水」を使った俳句

俳句

打水の水の大きな塊よ
(うちみずの みずのおおきな かたまりよ)
京極杞陽

打水や人を迎える五分前
(うちみずや ひとをむかえる ごふんまえ)
保坂加津夫

打水のゆきとどきたる鱧料理
(うちみずの ゆきとどきたる はもりょうり)
鬼頭桐葉

まとめ

季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。

春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。

季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。

日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。

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