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「躍進」の意味と使い方!「飛躍」との違いは?【類義語・対義語】

「躍進」の意味と使い方!「飛躍」との違いは?【類義語・対義語】

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「躍進」は、何かがとても発展する、さかんに活躍するといった場面で使われる言葉ですね。

ビジネスシーンや経済ニュースではもちろん、スポーツ関係の話題など、いろいろなところで見聞きする言葉でしょう。

なんとなくポジティブなイメージのある「躍進」ですが、この機会にきちんと意味や使い方を確認しましょう。

また、似た言葉である「飛躍」との使い分け方も気になるところですね。

今回は、「躍進」の意味と使い方「飛躍」との違いは?【類義語・対義語】についてご説明いたします!

「躍進」の意味

「躍進」は「めざましい勢いで進出・発展すること」と言う意味です。

「やくしん」と読みます。

「躍進」の「躍」は「ヤク、おどる」と読む漢字で、「おどりあがる。とびはねる」「すばやい、はやく走る」という意味があります。

「進」は「進む」ですね。

「躍進」は高く跳ね上がるようにすごい勢いで進むこと、という意味になります。

「躍進」の使い方

「躍進」はめざましい勢いで進出・発展することと言う意味で使います。

  • 躍進する
  • 躍進を遂げる

といった使い方をします。

言葉の意味合いからも、いい意味で使うことがほとんどです。

【例文】

  1. ラグビー日本代表はW杯ベスト8入りという大躍進を遂げた。
  2. 彼は政治家として躍進を遂げている。
  3. 業界に新規参入した会社が短期間で躍進している。
  4. 食品スーパー業界で躍進する企業。

「飛躍」との違いは?

「躍進」に似た言葉に「飛躍」があります。

どちらも、とても発展するというようないい意味で使いますよね。

この「躍進」と「飛躍」との違いは

  • 「躍進」は「めざましい勢いで進出すること」
  • 「飛躍」は「大きく発展して活躍すること」

となります。

「飛躍」の意味

「飛躍」には「飛び上がること」「大きく発展して活躍すること。急速に進歩すること」「順序や段階を踏まずに急に離れたところに移ること」という意味があります。

「ひやく」と読みます。

「躍進」と似ているのはこの2番目の「大きく発展して活躍すること」という意味です。

文字通り「飛び上がる」という意味がある点と、話などが急に飛んでしまうという意味がある点ではもちろん「躍進」と違っていますね。

残る「大きく発展して活躍すること」という意味ですが、「飛躍」の場合は「飛ぶ」という字が入っているだけに、「順序や段階を飛び越して急激に発展する」というニュアンスになります。

【例文】

  1. この商品の売り上げが飛躍的に伸びている。
  2. 今年は飛躍の年になりますように。

「躍進」と「飛躍」の使い分け

「躍進」と「飛躍」の違いをまとめると、どちらも大きく発展する、めざましく活躍することではありますが

  • 「躍進」は「段階を踏みながら進出・発展する」
  • 「飛躍」は「段階を踏まずに進出・発展する」

ということになります。

例えば最下位だったスポーツチームが、試合にどんどん勝ち続けてやがて優勝した、というような場合は正常な段階を踏みながらどんどん発展していくということなので「躍進」と言います。

それに対して、徐々に発展していくのではなくいきなり大活躍をする、突然飛び出して発展するというような意味は「飛躍」を使います。

【例文】

  1. 弱小チームが躍進し、ついに優勝を果たした。
  2. あのチームの飛躍の要因を探る。

「躍進」の方は、あるチームが試合に勝って順位をどんどん上げていったという、段階を踏んだ活躍を表しています。

「飛躍」の方は、あるチームが急に強くなったとか、今まで下位にいたのに急に優勝したというような、急に発展したということを表しています。

「躍進」と「飛躍」はどちらも大いに発展することですが、このようなニュアンスの違いがあるということです。

「躍進」の類義語

「躍進」の類義語には次のようなものがあります。

  • 飛躍
  • 発展(勢いや力がのび広がること。盛んになること)
  • 進歩(次第に良い方、望ましい方へ進み変わっていくこと)

また、場合によって、次のような言い回しを使って言い換えることもできるでしょう。

  • 破竹の勢い(勢いが激しくてとどめがたいこと)
  • 快進撃(非常に調子よく勝ち進むこと。大きな成功を次々おさめること)
  • 獅子奮迅(獅子が奮い立って暴れるような激しい勢い)
  • 花開く(物事が盛んになる。長年の努力などが実る)
  • 大車輪(一生懸命に奮闘すること)
  • 躍り出る(勢いよく飛び出す。はなばなしく登場する)
  • 頭角を表す(才能や技量などが周囲よりも一段と優れる)

【例文】

  1. ラグビー日本代表は快進撃を続け、W杯ベスト8入りを果たした。
  2. 彼は政治家として頭角を表した。
  3. 業界に新規参入した会社が短期間で売り上げトップに躍り出た。
  4. 食品スーパー業界で発展する企業。

「躍進」の対義語

「躍進」の対義語は「凋落」です。

「凋落」は「しぼんで落ちること。また衰えること」という意味です。

「ちょうらく」と読みます。

「躍進」がめざましい勢いでどんどん発展していくというポジティブな意味なのに対して、「凋落」は衰えて落ちぶれていくというネガティブな意味で、企業や国力、人生などいろいろなものについて使う言葉です。

まとめ

「躍進」は段階を踏みながら、どんどん勢いよく発展していくという意味の言葉でしたね。

会社が業績を上げて「躍進」する。

自分が仕事を頑張って「躍進」する。

いろいろな場面で使えますが、いずれにせよ前向きなとてもいい言葉ですね。

ぜひ使ってみてください。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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