言葉の意味と使い方

「予断を許さない」とは?「予断」の意味と使い方を解説!|例文つき

「予断を許さない」とは?「予断」の意味と使い方を解説!|例文つき

「予断を許さない」は、ニュースなどでよく使われる表現です。

物事の成り行きがこれからどうなるのか判断できないような、危機的な状況においてよく使われます。

ぜひ意味をきちんと把握しておきましょう。

今回は、「予断を許さない」とは?「予断」の意味と使い方を解説!|例文つきについてご説明いたします!

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「予断を許さない」とは?

「予断を許さない」は「前もって判断することができない」という意味です。

「よだんをゆるさない」と読みます。

「許さない」とありますが、別に何かを聞き入れることができないという、いわゆる「許す、許さない」の「許す」ではありません。

「予断を許さない」は、前もって判断することが可能ではないという意味です。

これから先どうなるかわからない、何が起こるかわからない、予測できないといったことで、その時の状況、情勢が不安定であるときに使う言葉です。

「予断」の意味

「予断」は「前もって判断すること」という意味です。

「よだん」と読みます。

「予」は、「予め(あらかじめ)」と読むことができ、「あらかじめ。前もって」という意味を持っています。

「予測」や「予感」などの熟語もお馴染みですね。

「断」は「断つ」「決める」「思い切って」「断る」といった意味があります。

「予断」は「あらかじめ、決める」という意味になりますね。

「予断」は「前もって物事の成り行きを判断すること」という意味です。

「予断」の使い方

「予断」は「前もって判断すること」という意味で、主に「予断を許さない」という形で使います。

「予断を許さない」は先に述べた通り「前もって判断できない」、つまり予測がつかない、どうなるか判断できないという意味で、不安定な状況を指して使います。

他にも「予断を持つ(前もって判断する)」とか「予断を与える(物事が起きる前に予測などに基づいて判断することを許す)」などといった使い方をします。

なお、「予断を許さない」は前もって判断できないという意味でよく用いられますが、「予断を許す」とは言いません。

「予断を許す状況ではない」などの否定の語を伴う形であれば使われることもあります。

先行きがどうなるかわからないという不安定な状況を表す言葉なので、

  • ビジネス
  • 国内政治
  • 国際情勢
  • 社会状況
  • 病状

など、個人でもビジネスでも全世界的な話題でも、日常においてもニュースでも非常によく用いられる言葉です。

また、「どうなるかわからない」ということだけでなく、暗に「最悪の事態もあり得る」「危機的な状況である」というような意味を含んで使われることも多くあります。

【例文】

  1. 祖父が危篤で、予断を許さない状況だ。
  2. 停戦交渉の先行きは予断を許さない。
  3. コロナ禍はまだまだ予断を許さない状態が続いている。
  4. この仕事をしていく上では予断を持つことも必要だ。
  5. 予断を持たずに自分の目で見てから判断する。
  6. 中途半端に情報を与えると彼に予断を与えてしまう。
  7. 予断を与えるような発言をしてはいけない。

「油断」との違い

「予断」に発音や字面が似ているので混同しやすいのが「油断」です。

「予断を許さない」「油断を許さない」、どちらもありそうで迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。

「予断」と「油断」の違いは、

  • 「予断」は「前もって判断すること」
  • 「油断」は「たかをくくって気を許し、注意を怠ること」

です。

「予断を許さない」は「これからどうなるか判断がつかない」ことで、「油断を許さない」は「気を緩めないで注意し続ける」ということになりますので、全然意味は違っていますね。

「余談」との違い

「余談」も同じ「よだん」なので似ています。

  • 「予断」は「前もって判断すること」
  • 「余談」は「本筋を離れた話」

という風に、言葉の意味は全く違います。

ですが、誤字、変換間違いといったことが起きやすいのでしっかり確認をしましょう。

「予断」の類義語

「予断」の類義語には次のようなものがあります。

  • 推測(ある事柄をもとにして推量すること)
  • 予測(前もって推し量ること。あらかじめ推測すること)
  • 予想(将来どうなるか、前もって見当をつけること)
  • 予見(まだ起こらないうちに、先を見通して知ること)
  • 見通し(物事のなりゆきや、将来のことを予測すること)

「予断を許さない」の言い換え

「予断を許さない」の言い換えは、次のような言葉を用いてすることができるでしょう。

  • 楽観できない
  • 油断はできない
  • 見通しがつかない
  • 不透明
  • 不安定

あるいは「予測できない」「予想がつかない」など、「予断」の類義語に「できない」「つかない」といった言葉をつけることもできます。

まとめ

「予断を許さない」は、今後どうなるか予測がつかない状況、不安定な状況を表す言葉です。

先行きの不安さを表す言葉でもあり、戦争やコロナ禍といった国際的・世界的なニュースでもよく使われます。

「予断を許さない」という言葉を知っておくと、ニュースなどもよりしっかりと理解することができそうです。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。