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「よもや」という言葉を使ったことがありますか?
「よもや」は「よもや○○ではあるまい」「よもや○○だろう」といった形で使います。
最近では「鬼滅の刃」という漫画で「よもや」が使われたことで若い人でも使う人が増えているかもしれませんね。
古風な言葉ではありますが、ビジネスシーンでも出てこないとは限りません。
いざという時に意味がわからなくて困らないように、しっかり意味を理解しておきましょう。
今回は、「よもや」の意味と使い方!「もはや」との違いは?【類語・例文つき】についてご説明いたします!
「よもや」の意味
「よもや」は「万が一にも。いくらなんでも」「きっと。たぶん」という意味です。
最初の方の、「万が一にも」の意味で使う場合は、下に打ち消しの語をともないます。
「いくらなんでも~しないだろう」などの形ですね。
こちらの意味で使うことが多いです。
2番目の「きっと。たぶん」の方は推量の表現をともなって、「よもや~だろう」などの形になります。
「よもや」には漢字はありません。
「よもや」というのは「よも」という副詞に、助詞の「や」がついたものです。
「よも」は昔からある言葉で、古文の時間に「よも……じ」(「よもあらじ」なら「まさかあるまい。決してないだろう」の意)という形の副詞の呼応(打消推量)を習った記憶のある人もいるのではないでしょうか。
「よもや」はこの「よも」に助詞の「や」をつけて意味を強めたもので、「万が一にも」「きっと。たぶん」の意味になるのです。
「よもや」の使い方
「よもや」の使い方は、
- 下に打ち消しの語をともなって「万が一にも。いくらなんでも」
- あとに推量の表現をともなって「きっと。たぶん」
の意味で使います。
- よもや~まい
- よもや~ないだろう
- よもや~だろう
などの形が考えられます。
例文で使い方を確認しましょう。
【例文】
- このようなことになっているとは、よもや気付くまい。
- このメンバーなら、よもや負けることはあるまい。
- 彼女に限ってよもや間違うことはないだろう。
- よもやこんな形で終わるとは思いもよらなかった。
- 彼ほどの人ならよもやこれぐらいはわかるだろう。
「もはや」との違いは?
「よもや」と似た言葉に「もはや」があります。
同じひらがな三文字、「や」で終わるところも似ていますね。
混同されたり、どちらを使えばいいのか迷ったりしがちな「よもや」と「もはや」ですが、意味に違いがあります。
- 「よもや」は「これから起こる事態に対して予想を立てる」ときに使う
- 「もはや」は「ある事態が実現しようとしている、または実現してしまっている」時に使う
という点が違っています。
「もはや」の意味
「もはや」は「ある事態が実現しようとしているさま。早くも」「ある事態が変えられないところまですすんでいるさま。今となっては」という意味です。
「最早」という漢字もあります。
「早くも」「まさに」という、その事態が起こりかけている時、あるいは「今となっては」「もう」「既に」という、その事態が起こってしまって結果はもう変わらないという時に使います。
「もはや」の使い方
「もはや」の使い方を例文で確認しておきましょう。
【例文】
- 彼はもはや立ち上がることもできなかった。
- 彼女はもはや子供ではない。
- 私にはもはや時間がない。
- もはやこれまでか。
いずれも、その事態が起こりかけていたりもう起こっていたりする点が「よもや」とは違っていることがわかりますね。
「よもや」と「もはや」の違い
「よもや」と「もはや」の違いをまとめると、
- 「よもや」は「そうならないだろう」「そうだろう」という推量である
- 「もはや」はもう変えられないことに対して使う
ということになります。
この違いをしっかり覚えて、ぜひ自信を持って使えるようにしましょう。
「よもや」の類語
「よもや」の類語には次のようなものがあります。
- まさか(打ち消しの推量を強める意)
- 万一(滅多にないことが起こるのを予測するさま)
- いくらなんでも(どのような事情があろうとも)
- もしや(もしかしたら)
- きっと(話し手が間違いないと推し量る気持ちを表す語)
- ひょっとすると(実現性の低いものを仮定する語)
まとめ
「よもや」についておわかりいただけたでしょうか。
「もはや」と似ているので間違いがちですが、結構意味も使うタイミングも違っていますよね。
色々な言葉を知っていると、表現の幅が広がります。
「よもや」も、機会があればぜひ使ってみてください。
最後までお読みくださりありがとうございました!