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「雪明かり」の意味と由来!いつの季語?俳句も紹介

「雪明かり」の意味と由来!いつの季語?俳句も紹介

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日本は屈指の雪国と言われていますが、雪を表現する言葉の1つに「雪明かり」というものがあります。

とても美しい言葉であり、観光地などでも使われているので聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

今回は改めて「雪明かり」について基本的な意味や由来はもちろん、いつの季語なの?といった疑問にもお答えしていきます。

「雪明かり」を使った俳句もご紹介いたします。

「雪明かり」の意味と読み方

「雪明かり」とは、降り積もった雪に月明かりや街灯の光が反射し、夜の暗闇の中でも周囲が明るく見える様子を指す言葉です。

しっかりと雪が降り積もる地域で主に使われる言葉であり、地域によっては「雪明り」と銘打った町おこしイベントなども開催されているんですよ。

中でも有名なものは北海道の小樽市で開催されている「小樽雪あかりの路」というイベントなのではないでしょうか。

小樽出身である小説家「伊藤整」さんの「雪明かりの路」という詩集に由来して名付けられたイベントで、その幻想的な光景がレトロな小樽の街並みとマッチしていると人気となっています。

「雪明かり」の由来

「雪明かり」という言葉は「雪」という言葉と「明かり」という言葉で作られた造語です。

雪が降り積もると、まるで雪自体がぼんやりと発光しているかのように辺りが明るく見える事から作られたのではないかと考えられています。

「雪明かり」はいつの季語?

「雪明かり」は「雪」という季語が使われているので、俳句の世界では「冬」の季語として使われています。

情緒的に、かつしっかりと冬の情景を表す事が出来る季語なんですよ。

「雪明かり」を使った俳句

冬苺雪明り遠く遠くあり
(ふゆいちご ゆきあかりとおく とおくあり)
加藤楸邨

雪明りあり降る雪の見ゆるほど
(ゆきあかり ふるゆきの みゆるほど)
汀子

雪明りしてまだ暗し雪卸し
(ゆきあかり してまだくらし ゆきおろし)
瀬戸十字

まとめ

雪を表現する名称は時代や地方によってそれぞれ異なります。

その降り方や積もり方によってとても細かく分けられて表現されているので、この雪は何と呼ぶのだろう、と一度考え調べてみるのも新しい冬の楽しみ方かもしれません。

それぞれに付けられた呼び名について考えると、季節を大切にする日本ならではの高い表現力と感受性に驚かされるのではないでしょうか。

雪国に暮らす人達にとっては死活問題にもなり得る雪ではありますが、冬ならではの景色と呼び方で新しい楽しみ方を見つけるのもおすすめなんですよ。

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