言葉の意味と使い方

「図星」の意味と使い方や語源は?「図星を指す」と「図星を突く」どっちが一般的?

「図星」の意味と使い方や語源は?「図星を指す」と「図星を突く」どっちが一般的?

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「図星」を指されて焦ったり、そのような人を見て「図星」のようだな……と思うことってありますよね。

この「図星」という言葉、わりと頻繁に見聞きする身近な言葉ではありますが、あまり詳しく調べたことはないのではないでしょうか。

「図星を指す」「図星を突く」などの使い方を耳にしますが、どちらを使った方が良いのでしょうか。

また、「図」「星」という文字からはあまり意味が想像しにくいと思いますが、語源はどのようなものなのでしょうか。

ぜひこの機会に確認してみましょう。

今回は、「図星」の意味と使い方や語源は?「図星を指す」と「図星を突く」どっちが一般的?についてご説明いたします!

「図星」の意味

「図星」は「目当てのところ。急所」「人の指摘などがまさにその通りであること」という意味です。

「ずぼし」と読みます。

狙い所という意味もあるわけですが、二番目の方の意味である、「人の指摘などがまさにその通りであること」の意味で使われることが多いです。

物事が推測していた通りで、ばっちり当たっているということを意味する言葉です。

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「図星」の使い方

「図星」は、物事や人の気持ちを推察して言い当てることを意味します。

「図星だ」「図星を指す」「図星を突く」などの使い方をします。

心の中で密かに考えていたことを人に指摘されてドキッとしたり、自分の身に起きたことを知らないはずの他人に言い当てられたり、といった場面に用いることが考えられます。

知られてはいけないようなことが知られた!しまった!という場面にも使えますが、「図星」は特に悪い意味で使う言葉ではありません。

「人の指摘などが当たっている」という意味で、良くも悪くも色々な場面で使える言葉です。

「図星」の例文

  1. 彼女の言ったことは図星だった。
  2. 君は彼女が好きなんだね。どうだい、図星だろう。
  3. 友人に図星を指されて気まずくなった。
  4. 図星を突かれたからってそんなに慌てなくてもいいのに。
  5. 自分でも悪いことだとわかってはいたが、図星を指されると謝るしかない。
  6. 彼女には何も言っていないのに、会って早々「いいことがあったんですね」と図星を指されて驚いた。

「図星」の語源

図星

「図」と「星」で、どうして「図星」は「人の指摘などがまさにその通りであること」という意味になるのでしょうか。

「図星」の由来は、弓矢の的の中心にかかれた黒点のことなんです。

もちろんこの図星を狙って弓で矢を射るわけですから、「狙い所」「急所」「目当てのところ」といった意味で「図星」を使うようになりました。

そこから発展して、指摘などがピタリと当たるという意味でも用いられるようになったわけです。

「図星を指す」と「図星を突く」どっちが一般的?

 

「図星を指す」と「図星を突く」は、どっちの方が一般的なのでしょうか。

結論から言うと、「図星を指す」も「図星を突く」どちらも一般的な使い方です。

ただし、「言い当てる」と言う意味では、慣用句として「図星を指す」が使われることの方が多いようです。

「図星を突く」の場合、「突く」という言葉から、「急所を突く」というイメージがあります。

そのため、「図星を突く」「図星を突かれる」と言った場合は、触れられたくないようなことをズバリと指摘されたというような、いわゆる「痛いところを突く」というような意味で使われることが多いようです。

ですが、基本的には「図星を指す」も「図星を突く」も、どちらも「ズバリと指摘する」意味で使って構いません。

「図星」の類義語

「図星」の類義語には次のようなものがあります。

  • 標的(射撃や弓術で使う的。攻撃目標)
  • 正鵠(弓の的の中心にある黒点。物事の急所・要点)
  • 的(弓や銃砲などの目標にする道具。物事をするときの目標・対象)
  • 狙い所(狙いとするところ。目標とする点)
  • 急所(大事な場所)

また、「図星を指す」「図星を突く」の言い換え表現には次のようなものがあります。

  • 的を射る(物事の要点を正確についている)
  • 正鵠を射る(物事の急所を正確につく)
  • 核心をつく(物事の最も重要な部分をピンポイントに攻めること)

まとめ

「図星」は弓矢などの的の中心のことでしたね。

的の中心を射抜くように、正確にズバリと当てるというイメージです。

普段の会話の中でもよく使う機会のある言葉だと思いますので、正しく理解して使って見てくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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