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言葉の意味と使い方

「長丁場」の意味や語源とビジネスでの使い方!「長期戦」との違いは?|類義語・例文

「長丁場」の意味や語源とビジネスでの使い方!「長期戦」との違いは?

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「長丁場」は色々な作業や仕事についても使う言葉です。

長く時間がかかるものについて使いますが、「丁場」が長いとはどういうことなのでしょうか。

語源や意味をこの機会に知っておきましょう。

今回は、「長丁場」の意味や語源とビジネスでの使い方!「長期戦」との違いは?についてご説明いたします!

「長丁場」の意味

「長丁場」は➀「長い道のり」➁「一つの事柄が一段落するまでに長くかかること」という意味です。

「ながちょうば」と読みます。

最初の意味は、主に宿場と宿場の、実際の距離が長いという意味です。

ですが、ほとんどの場合➁番目の「一つの事柄が一段落するまでに長くかかること」の意味で使います。

一般的に「長丁場」は一つの事柄が長く続くこと、長い時間のかかる物事のことを言います。

「長丁場」の語源

宿場

「長丁場」は、主に一つの事柄が長く続くこと、またその長くかかる物事のことを言います。

「長」は長いということですからわかりやすいですが、「丁場」が謎ですよね。

「長丁場」の語源は、宿場間の距離が長いということです。

宿場というのは主に江戸時代に、五街道や脇街道で要所要所に置かれた旅行者のための宿屋や茶屋、荷物の継ぎ立てなどをする場所のことです。

「東海道五十三次」というのが有名ですが、あれは東海道に53の宿場があるということですね。

さて、「丁場」は「町場」や「帳場」とも書き、宿場と宿場の間の距離を意味します。

宿場と宿場の間の距離はまちまちですから、遠く離れていることもあれば比較的近いということもあります。

元々は、宿場間の距離が長いということを「長丁場」と言っていたんですね。

そして、長い距離を行くには当然時間がかかりますので、一般的に仕事や色々な物事で、時間のかかることを「長丁場」と言うようになったのです。

「長丁場」のビジネスでの使い方

「長丁場」は、宿場間の距離が長いなどの意味もありますが、一般的には一つの事柄が長く続くことや、長い時間を要する物事という意味で使います。

仕事が長くかかるときにも「長丁場」と言い、ビジネスシーンにおいてもよく使う言葉です。

何かの作業とか、会議、イベント、プロジェクトなどなど、仕事をして行く上で、何かが長い時間がかかるという時に使います。

例文で確認しておきましょう。

【例文】

  1. この会議はかなりの長丁場になりそうだ。
  2. 今日の作業は長丁場になりそうだから、今のうちに食事をしておこう。
  3. その交渉は午前中から夜中までかかる長丁場となった。

「長期戦」との違いは?

「長丁場」と同じく、長い時間がかかることについて使うのが「長期戦」です。

それぞれの意味は次のようになります。

  • 「長丁場」は「一つの事柄が長く続くこと」
  • 「長期戦」は「物事の解決までに時間がかかること」

どちらも、その物事に長い時間がかかるということを表す点では同じですね。

ですが、「長期戦」は、「長期にわたる戦争」というところからできた言葉です。

そのため、「解決するまで時間がかかる」ということの中に、「長く戦う」というニュアンスを含んでいます。

つまり、「長丁場」は単に物事が一段落するまでに長い時間がかかる、ということを表しているのに対し、「長期戦」は争いや戦いのニュアンスがあるような、切迫した状態で長く時間がかかるということを表します。

「長期戦」の場合は、「長期戦になるが気を抜くわけにはいかない」というような、「長い戦いだが負けてはならない」という意味合いが含まれるということです。

【「長期戦」の例文】

  1. あのチームとの戦いは長期戦になりそうだ。
  2. 辛い任務だが、長期戦覚悟で臨むしかない。
  3. 議論が長期戦にもつれこむ。

「長丁場」の類義語

「長丁場」の類義語には次のようなものがあります。

  • 長期間(長い期間)
  • 長時間(長い時間)
  • 長期戦(物事の解決までに時間がかかること)
  • 長道中(遠い道のり。長い旅)

ほか、「長時間に及ぶ」「長く続く」などの言い換えもできますね。

「長丁場」の対義語

「長丁場」の対義語として決まったものはありません。

「長時間」の対義語は「短時間」などという風にして考えると

  • 短期間(短い期間)
  • 短時間(短い時間)

あるいは

  • つかの間(時間がごく短いこと)
  • 瞬く間(瞬きをするほどのごく短い間)
  • 一瞬(一回瞬きをするほどの極めてわずかな時間)

のような、ほんの短い時間という意味の言葉が当てはまるでしょう。

まとめ

「長丁場」は宿場間の距離が長いということに由来する、物事が長々と続くということを表す言葉でした。

日常の色々な場面でも使いますし、会議や交渉など、普段の仕事の場面でも何かと用いられる言葉です。

ぜひこの機会にしっかり理解して、使ってみてください。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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