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「粗雑」という言葉を使ったことがあるでしょうか。
あまり日常会話では使わないと言う人もいるかもしれませんが、漢字からもなんとなく意味はわかりやすいでしょう。
荒っぽいイメージの「粗雑」ですが、似た言葉に「乱暴」などもあり、はっきりとした違いはわかりにくいと思います。
今回は、「粗雑」の意味と使い方!「乱雑」との違いは?|類義語・対義語 についてご説明いたします!
「粗雑」の意味
「粗雑」は「細かいところまで行き届かず、大ざっぱでいい加減なこと」という意味です。
「そざつ」と読みます。
「粗」は「あらい。おおざっぱ」の意味です。
「雑」は「まざる」「あらい。おおまかである」などの意味の漢字です。
「粗」も「雑」も、あらくて大ざっぱと言う意味の字を重ねて「粗雑」という熟語ができています。
「粗雑」はいい加減で大ざっぱ、あらっぽくてぞんざいといった意味の言葉です。
>>「ぞんざい」の意味と使い方!「ぞんざいに扱う」とは?【類義語・対義語】
「粗雑」の使い方
「粗雑」は、「粗雑な」「粗雑だ」といった使い方をします。
荒っぽくていい加減、大ざっぱといった意味なので、悪い意味で使うわけです。
「粗雑に扱う」(あらっぽく、いい加減に扱う)「粗雑な作戦」(大ざっぱでいい加減な作戦)などと使います。
また、人の性質について「粗雑な人」などとも表せますが、もちろん悪い意味になりますので使い方には気をつけましょう。
「粗雑」の例文
- 大切にしていた腕時計を粗雑に扱ったので壊れてしまった。
- 粗雑な計画のせいで作戦が相手にバレた。
- そんな粗雑な建て方ではすぐに小屋が崩れてしまうだろう。
- 彼は粗雑な人で、すぐに物を壊したり無くしたりする。
- 店員に粗雑な対応をされて腹が立った。
「乱雑」との違いは?
「粗雑」は物をいいかげんに扱ったり、人の性質が荒っぽく大ざっぱだったりするときに使います。
似た言葉に、「乱雑」という言葉があります。
どちらも「雑」という字が入っていて、いかにも雑な感じ(笑)ですので、意味も似ていそうです。
「粗雑」と「乱雑」の違いは、
- 「粗雑」は「いいかげんでおおざっぱなこと」
- 「乱暴」は「乱れていること。ばらばらに入り混じっていて秩序がないこと」
となります。
「粗雑」には「いい加減でおおざっぱ」という意味があり、雑に物事を行うとか、計画などがいい加減であるということを表します。
「乱雑」の方は、整った状態であるべきものを乱れた状態にしておく、無秩序に混ざらせておくという意味です。
「乱雑」はおもちゃを散らかすとか、書類をぐちゃぐちゃに積んでおくとかいった、部屋が片付いていないような時に使えます。
どちらも物事が雑であることには変わりないですが、
- あるものの性質や扱い方などがいいかげんで大雑把なのが「粗雑」
- あるものがバラバラに乱れていて整理されていないのが「乱雑」
といった違いになるわけです。
【「乱雑」の例文】
- 書類の山に埋もれた乱雑なデスク周りをスッキリと片付けよう。
- 彼の部屋はいつも乱雑だ。
- そこらじゅうに空のペットボトルやコンビニ弁当の容器が乱雑に散らばっている。
- 出張報告書を乱雑に書いたので上司に注意される。
「粗雑」の類義語
「粗雑」の類義語には次のようなものがあります。
- そそっかしい(態度や行動に落ち着きがないさま)
- うかつ(注意が足りずぼんやりしていること)
- 粗忽(軽率で不注意なこと)
- いいかげん(仕事を最後までやり遂げず途中で投げ出すさま)
- おおざっぱ(細部まで注意が行き届かず雑であるさま)
- 粗野(荒々しく野性的で洗練されていないこと)
- ぞんざい(取り扱いが丁寧でなく乱暴なこと)
「粗雑」の対義語
「粗雑」の対義語には次のようなものがあります。
- 綿密(詳しく細かいこと。注意が行き届いていること)
- 精巧(細工が細かく、よくできていること)
- 精密(極めて細かい点まで注意が行き届いていること。細部に至るまで正確な寸法で作られていること)
まとめ
「粗雑」は、「細かい点にまで注意が行き届かず、荒っぽくていい加減」という意味でした。
「乱暴」は「いいかげん」よりも「荒々しい」という意味で、実際に暴力を振るうような場合に用いられるので、その点が違っていましたね。
「粗雑」そのものは悪い意味の言葉ですが、何かと使う機会もありますからぜひ覚えておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!