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「黙って傍観していた」
「傍観者」
このように使う「傍観」という言葉があります。
あまり使ったことがないという人もいるかもしれませんね。
ぜひ意味や使い方をしっかり確認しておきましょう。
今回は、「傍観する」「傍観者」の意味とは?「傍観」の使い方|類義語・対義語についてご説明いたします!
「傍観」の意味
「傍観」は「手出しや口出しをせずにそばで眺めること」という意味です。
「ぼうかん」と読みます。
「傍」は「かたわら。そば」という意味がある漢字です。
「観」は「みる、ながめる」などの意味があります。
「傍観」は、その物事には関係のない立場、当事者ではないという立場で手を出さずにただそばで見ているということを表す言葉です。
>>「静観」の意味と使い方!静観に徹する・静観の構えとは?|類義語・対義語
「傍観する」とは
「傍観する」は、「そばでながめること」です。
「傍観」を動詞の形にしたものですね。
単に近くで見ているという意味ではなく、そのことに関与しないでただ眺めているということを意味します。
「そばで見ている」とはいえ、応援するとか手伝うといったことはしないで、関係ない立場であるとして何もせずに見ているということを意味します。
「傍観者」とは
「傍観者」も「傍観」のよく用いられる使い方です。
「傍観者」は「その物事に関係のない立場で見ている人物」ということです。
読み方は「ぼうかんしゃ」です。
「傍観する人」ということですね。
その物事には関係のない立場である、当事者ではないという人で、手や口を出さずに眺めている人物ということになります。
ただ眺めているということなので、別に「傍観」や「傍観者」は悪い意味の言葉ではありません。
ですが、「何もしない人」「他人事のように振る舞う人」というような無責任な感じで、非難の意味を込めて使われることもよくあります。
社会心理学の用語に「傍観者効果」というものがあります。
これは、ある緊急事態に直面した時、周りに多くの人がいることによって率先して行動を起こさなくなるという心理のことです。
参加者、目撃者が増えれば増えるほど、自分以外の誰かがやるだろうとか、みんなの前で恥をかきたくないとか、色々な心理が働いて率先して援助活動などをしなくなるということです。
「傍観」の使い方
「傍観」は「傍観する」や「傍観者」などの使い方をします。
手や口を出さないで眺めている、当事者ではないという立場で眺めているという意味の言葉なので、「傍観」自体は良くも悪くもない、色々な文脈で使える言葉です。
ただ、実際はトラブルなどがおきても「見ているだけで何もしない」という非難、批判の意味を込めて使われることも多いです。
>>「座視」の意味と使い方!「傍観」との違いは?|類義語・対義語・例文
「傍観」の例文
- 二人の争いを傍観する。
- 彼は傍観しているが、本来は彼にも責任があるはずだ。
- セクハラを傍観していることは、セクハラを助長しているということである。
- 環境問題について学び、傍観者ではいられないとの思いを持った。
- こういう場合は、当事者よりも傍観者の方が正確な判断ができるものだ。
「傍観」の類義語
「傍観」の類義語には次のようなものがあります。
- 静観(行動を起こさずに物事の成り行きを見守ること)
- 黙視(黙って見ていること)
- 非協力(手助けしよう、力を合わせようという様子に乏しいさま)
- 高みの見物(第三者の立場から興味本位に物事の成り行きを見学すること)
- 第三者(関係者以外の人)
「傍観」の対義語
「傍観」の対義語には次のようなものがあります。
- 介入(事件・問題などに入り込むこと)
- 関与(関係を持ち、そのことにあずかること)
- 干渉(他人のことに立ち入って自分の意思に従わせようとすること)
「傍観者」の対義語は
- 当事者(直接ある事柄に関係している者)
- 関係者(ある事柄に関わりを持つ人)
といったものがあります。
まとめ
「傍観」は、当事者ではないという立場で、手や口を出さずにそばで見ているという意味の言葉でした。
しばしば「何もしないで見ているだけだ」という非難の意味を込めて使われることもあります。
また「傍観者」は当事者ではない人、見ているだけで何もしない人という意味で使われます。
いい意味なのか悪い意味なのか、前後の文脈にも注意して判断してくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!