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「悪循環に陥る」
このように使う「悪循環」という言葉があります。
「悪」という字がついていますから、いかにも悪そうな言葉ですよね(笑)。
「悪循環」の意味を知らなくてもネガティブな意味を表すということは予想がつくと思いますが、どういう状態のことを「悪循環」というのかぜひきちんと知っておきましょう。
今回は、「悪循環」の意味と使い方!「悪循環に陥る」とは?|類義語・対義語についてご説明いたします!
「悪循環」の意味
「悪循環」は「ある事柄が他の悪い状態を引き起こし、それが元の事柄に悪影響を及ぼすことが繰り返されて再現なく悪化すること」という意味です。
「あくじゅんかん」と読みます。
ちょっと説明が長くてわかりにくいかもしれませんね。
「循環」というのは、ひとまわりして元の場所や状態に帰り、それを繰り返すことです。
ひとめぐりして元に戻るのを繰り返すのが「循環」で、例えば心臓や血管を専門に扱う「循環器科」や、始発と終点が同じで街の主要な地点を巡回する「循環バス」など、日常の中でも使う言葉です。
「悪循環」は、その「循環」に「悪い」という字が付きます。
何かが他の何かに悪い影響を与えます。
それによってまた前の事柄に悪い影響が及ぼされます。
このように、お互いにお互いを悪くする関係が続いて、事態がどんどん悪くなっていくという、終わりのない非常によくない状態を表すのが「悪循環」ということです。
「悪循環」の例を挙げると、
「運動をしないことで体力が落ちる」→「体力が落ちたので運動をしなくなる」→「運動をしないので体力がさらに落ちる」→「さらに運動をしなくなる」→……
このようなことを繰り返して、どんどん運動量は減り体力も落ちて良くない状態が進行していきます。
まさに「悪循環」であると言えます。
>>「失態」と「失敗」の意味の違いや使い方!「失態を演じる」とは?【類義語・例文】
「悪循環」の使い方
「悪循環」は、ある事柄が他の事柄に悪い影響を及ぼし、それによってまた前の事柄の悪化を促すという、互いに影響しあってどんどん悪い事態になっていくことを表して使います。
つまり、「悪い」ことが「循環」して、物事がどんどん悪くなっていくという悪い意味で使う言葉です。
「悪循環だ」「悪循環に陥る」「悪循環を断ち切る」「悪循環を繰り返す」などなど、色々な言い回しがあります。
>>「堂々巡り」の意味と使い方「いたちごっこ」との違いは?【例文つき】
「悪循環に陥る」とは?
「悪循環に陥る」という言い回しがよく用いられます。
「悪循環に陥る」は、「悪循環」になって事態が悪化していくということを表します。
「陥る」というのは、穴などに落ち込んでしまうように、よくない状態に入り込むということです。
「悪循環に陥る」とは、悪循環を繰り返してどんどん悪い方に行ってしまい、戻れなくなるということを表します。
単に「悪循環だ」というよりも、その状態にズブズブとはまってしまって容易には抜け出せない、ということを強調して表す言葉です。
「悪循環」の例文
- かゆいところを引っ掻くことで炎症が悪化してさらにかゆみが増すので悪循環である。
- デフレスパイラルとは、物価下落と利益現象が繰り返される悪循環のことである。
- 不安な時にSNSを見ているとそれによってさらに不安感を高めてしまうという悪循環に陥ることがある。
- 夜更かしすると朝起きるのが遅くなり、また夜更かししてしまうという悪循環を繰り返している。
- ダイエットのストレスで過食して太ってしまうという悪循環を断ち切ることができない。
「悪循環」の類義語
「悪循環」の類義語には次のようなものがあります。
- 負の連鎖(よくない出来事が連続して起こること)
- 負のスパイラル(よくないことが連鎖的に続いていくこと)
- 負のループ(よくないことが繰り返し起こること)
- 泥沼化(逃れる見通しのつかない状態になること)
- いたちごっこ(両者が同じようなことをしあってらちがあかないこと)
「悪循環」の対義語
「悪循環」の対義語は「好循環(こうじゅんかん)」です。
「好循環」は「ある事柄がよい状態を生んで、それがまたよい結果につながり好ましい関係が繰り返されること」という意味です。
まさに「悪循環」の反対で、こちらはよいことが「循環」してどんどんよい状態になっていくということですね。
まとめ
「悪循環」は、ある事柄が他の悪い状態を引き起こし、それが元の事柄に悪影響を及ぼすことが繰り返されて再現なく悪化することです。
悪いことが循環してどんどん悪くなっていくということで、ネガティブな意味の言葉です。
ビジネスシーンでも使われますので、「悪循環に陥る」「悪循環を断ち切る」などの使い方もぜひマスターしておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!