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「望郷の念に駆られる」
「望郷の涙を流す」
この「望郷」という言葉は、ニュースでも、また文学作品の中などでもよく用いられている言葉です。
今回は、「望郷」の意味と使い方!「望郷の念」とは?「郷愁」との違いも解説|例文についてご説明いたします!
「望郷」の意味
「望郷」は「故郷を懐かしく思うこと」という意味です。
「ぼうきょう」と読みます。
「望」は「のぞむ」という字で、遠くを見わたすことや、ねがい待ちのぞむという意味を持っています。
「郷」は「ふるさと」の意味の漢字です。
「望郷」は、故郷のことを願う、つまり強く思うということです。
「望郷」は、故郷を懐かしんで思いを馳せることを表す言葉です。
>>「郷愁」の意味と使い方!「哀愁」「望郷」との違いは?|類義語・例文
「望郷」の使い方
「望郷」は故郷を懐かしく思うことです。
もちろん故郷が懐かしく思われるわけですから、今は故郷にはもういなくて、離れた土地にいるというときに使う言葉です。
例えば異国にいて祖国を思う、というようなドラマティックなイメージでもあります。
ですが、身近な例だと
「子供の頃遊んだ原っぱはまだあるのかな」
「お父さんによく釣りに連れて行ってもらった川はどうなっているのかな」
「故郷の街が懐かしいな、久しぶりに帰省したいな」
などと思うことは誰しもあるのではないでしょうか。
このように、遠く離れた地で故郷の思い出の場所や昔の様子などを思い出して懐かしむ気持ちのことを「望郷」というのです。
- 望郷の念
- 望郷の思い
- 望郷の涙
- 望郷の詩
など、「望郷の○○」という使い方をすることが多いです。
普通に「懐かしい」というよりも、「望郷」という熟語を使うことで強い印象になります。
日常的な話し言葉というよりは、文章中やニュース、文学などのきちんとしたかたい言葉を使うような時に用いられます。
「望郷の念」とは?
「望郷」の最も多い使われ方が「望郷の念」でしょう。
「望郷の念」は、「故郷を懐かしく思う気持ち」ということです。
「念」は「思い、気持ち」という意味なので、「望郷」の気持ちということですね。
- 望郷の念に駆られる(駆られる=激しい感情に動かされること)
- 望郷の念を募らせる(募らせる=その感情がどんどん強くなること)
といった使い方をします。
故郷を、とても懐かしく思い、その気持ちが高まっていることを表す表現ですね。
「望郷」の例文
- この曲を聞くと望郷の念に駆られる。
- 上京してまだ半年も経っていないのに、こんなに望郷の念が湧くとは。
- 兵士たちは望郷の念を胸に抱きながら戦っている。
- 彼女は安全のために祖国を離れたが、望郷の念を募らせている。
- 李白の『静夜思』は望郷の詩として有名である。
- 望郷の思いを歌に込める。
「郷愁」との違い
「望郷」によく似た言葉が「郷愁」です。
「郷愁」も、「望郷」と同じように懐かしむような気持ちを表していろいろな場面で使われる言葉です。
この「望郷」と「郷愁」の違いは次のようになります。
- 「望郷」は「故郷を懐かしく思うこと」
- 「郷愁」は「故郷を懐かしむ気持ち。過去のものや遠い昔に惹かれる気持ち」
「望郷」は、遠い土地にいて、故郷を思い懐かしむということです。
「郷愁」にも同じ意味があり、故郷を懐かしむ気持ちのことを言います。
ですが、その他に「郷愁」には「過去を懐かしむ」という意味もあるという点が違いです。
>>「郷愁」の意味と使い方!「哀愁」「望郷」との違いは?|類義語・例文
【「郷愁」の例文】
- 古き時代への郷愁に駆られる。
- この宿の雰囲気はどこか郷愁を感じさせる。
- この地域には、郷愁を呼び起こすレトロな建物が点在している。
- 「望郷」は故郷のみに使用する
- 「郷愁」は故郷だけでなく、過去を懐かしむという意味でも使用する
「望郷」の類義語
「望郷」の類義語には次のようなものがあります。
- 郷愁
- 懐郷(故郷を懐かしむこと)
- 思郷(故郷を懐かしく思うこと)
- ノスタルジア(異国にいて離れた故郷を恋しがること)
- ホームシック(故郷や家庭を懐かしみ、異常なほど恋しがる気持ち)
まとめ
「望郷」は故郷を懐かしく思うことを表す言葉です。
「望郷の念に駆られる」などの使い方をすることが多く、遠い土地にいて故郷のことをとても懐かしく思い、帰りたいという気持ちが溢れるような強い思いを表すことができます。
生まれ育った故郷から離れて暮らしている人は、使う機会もあるかもしれません。
ぜひ参考になさってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!