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「腰に違和感がある」
「この状況に違和感を覚える」
このように使う「違和感」という言葉があります。
日常でもビジネスシーンなどでも使われる、身近な言葉ですが、その使い方にはいろいろな疑問を持っている人も多いようです。
「違和感を感じる」は重言では?
「異和感」が正しいのでは?
など、迷ってしまいがちな点がありますので、しっかり確認しておきましょう。
今回は、「違和感」の意味と使い方「違和感を感じる」は誤用?「異和感」との違いは?についてご説明いたします!
「違和感」の意味
「違和感」は「しっくりしない感じ」「ちぐはぐに思われること」という意味です。
「いわかん」と読みます。
「違」は「ちがう」という字で、違っている、一致しないということを表します。
「和」は調和がとれていることを表します。
「違和」は「調和がとれていない」ということで、体の調子がすぐれないことや、周囲の雰囲気に合わないこと、周りとの関係がしっくりしていないことを表す言葉です。
「違和感」はその「違和」に「感」がついていますので、「違和」の感覚、つまり周りと調和していないという感覚のことになります。
物事に馴染めない、居心地が悪いことを表す言葉です。
「違和感」の使い方
「違和感」は「雰囲気に合わない」「馴染んでいない」という意味合いで、人の言動や物、自然物などいろいろなものについて使うことができます。
また、体についても使うことができ、この場合は明らかな病気やひどい痛みなどではなく「なんだかおかしいな」と感じるようなちょっとした不調について使います。
- 違和感がある
- 違和感を覚える
- 違和感を感じる
といった使い方が多いです。
「違和感を感じる」は誤用?
「違和感」について、「違和感を感じる」という用法は誤用であるとよく言われます。
ですが、この「違和感を感じる」は誤用ではありません。
確かに「感」を「感じる」というのが、「頭痛が痛い」「馬から落馬」のような重複した表現、いわゆる重言にあたりますよね。
ですが、「違和感を感じる」は一般的に使われるので、不適切な重言ではないとされています。
他にも「快感を感じる」とか「危機感を感じる」など、「○○感を感じる」の言い回しは昔から普通に使われているものが多いです。
しかし、「違和感を感じる」には違和感を感じる(笑)人が多いことも事実です。
文化庁による「新しい『公用文作成の要領』に向けて」(2021年)においても、「違和感を感じる」は「冗長さを避ける」ために「むやみに用いないようにする」とされています。
不適切な用法というわけではないけれど、冗長なので公用文ではむやみに使わないようにということですね。
「違和感を感じる」は間違いではないけれどできるだけ使わないようにした方がよい、と考えるとよいでしょう。
「違和感を感じる」ではなく
- 「違和感を覚える」
- 「違和感がある」
などの表現にするのが安心です。
「違和感」の例文
- 敬語の使い方が間違っていると相手に違和感を与える。
- 彼の仕草に違和感を覚えたので問い詰める。
- 彼女は小学生の頃から自分の性別に違和感を持つようになった。
- おしゃれな帽子を買ったが、実際にかぶってみると違和感があり後悔した。
- 先日から首の付け根に違和感があり、整形外科を受診したら初期のヘルニアだった。
- 風邪の前兆らしく、喉に違和感がある。
「異和感」との違いは?
「違和感」ではなく「異和感」と書かれることがあります。
結論から言うと、「異和感」は間違いです。
「違和感」を間違えて「異和感」と書く人がよくいるということです。
特に医療関係では「異和感」をあえて使っていることがある。
一部の辞書では「異和感」も別表記として容認している場合もある。
このような理由から、絶対に使ってはいけないとは言えませんが、一般的には「異和感」は「違和感」の誤用ということです。
「違和感」の類義語
「違和感」の類義語には次のようなものがあります。
- 不一致(一致しないこと。ぴったり合わないこと)
- 不自然(自然ではないこと。無理があること)
- しっくりこない(物や人の心などが調和・安定しないこと)
「違和感」の対義語
「違和感」の対義語には次のようなものがあります。
- 調和(全体が程よくつり合って矛盾や衝突がなくまとまっていること)
- 安心感(安心して落ち着いていられる状態)
- 安堵感(ホッとする感じ)
- 安定(ものごとが落ち着いた状態であること)
まとめ
「違和感」は「しっくりしない感じ」「ちぐはぐに思われること」という意味です。
物や人、体の調子などいろいろなものについてしっくりこない感じ、調和がとれない感じなど、「ちょっと変だな」「落ち着かないな」という時に広く使える言葉です。
「違和感を感じる」でも間違いではないですが、「違和感がある」「違和感を覚える」など他の言い回しにした方が安心です。
ビジネスシーンでも日常でも、よく使う言葉なのでぜひ覚えておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!