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「立ち入った話ですが……」
「立ち入ったことをお伺いしますが……」
ビジネスシーンでもよく見聞きするこの「立ち入った」という言葉。
どのような意味かご存知でしょうか。
意味がわからないと、「立ち入った話」と言われても一体どのような話をされるのかと不安ですよね。
今回は、「立ち入った」の意味と使い方!「立ち入った話」とは?「込み入った話」との違いもについてご説明いたします!
「立ち入った」の意味
「立ち入った」は「深く関わった」「個人的なことに言及する」という意味です。
「たちいった」と読みます。
「立ち入る」は「ある場所の中に入り込む」「ある物事に深く入り込む。当事者の私事などにかかわり合う」という意味です。
「立ち入った」はその「立ち入る」の連用形なので、「ある場所に入り込んだ」という意味にもなります。
「私有地に無断で立ち入った」とか「線路内に立ち入った」などという場合ですね。
ですが、ほとんどの場合「立ち入った話」などの使い方で、相手に個人的なことを聞く時に使う言葉です。
「立ち入った」は、個人的なことに言及するという意味だと理解しておいてよいでしょう。
「立ち入った」の使い方
「立ち入った」は、その物事に深く関わる、あるいは相手の個人的なことにまで言及するという意味で使う言葉です。
相手のプライバシーに踏み込むようなこと、普通は聞かないような詳しい事情などを聞きたいときに使います。
例えば目上の人や仕事関係の人などにはあれこれ個人的なことは聞きづらいですよね。
そうした時に「立ち入ったことをお聞きしますが……」などと言うことで、「立ち入ったことまで聞いて申し訳ない」というへりくだる気持ちを表すことができます。
ただし、あまりにも多用すると、根掘り葉掘りプライベートを聞き出そうとする、詳しい事情をあれこれと詮索してくるというような印象になることもありますから、使い過ぎには注意しましょう。
【例文】
- 立ち入ったことをお聞きしてもよろしいでしょうか。
- お客様にそのような立ち入ったことを聞くべきではない。
- 私生活に立ち入った質問をされて腹を立てた。
「立ち入った話」とは?
「立ち入った」は、「立ち入った話」という形で使われることも多いですね。
「立ち入った話」は、「他人のプライバシーなどに必要以上に干渉した話」という意味です。
個人的なことを聞く時や、相手の事情の詳しい説明を求める時などに使います。
【例文】
- 彼は人の私生活に立ち入った話をするような人ではない。
- その時まで彼と立ち入った話をしたことがなかった。
- 誰が聞いているかわからないので、ここでは立ち入った話はできない。
- 彼女とは単なる顔見知りで、立ち入った話をする関係ではない。
「込み入った話」との違い
「立ち入った話」に似た言葉に「込み入った話」があります。
語感が似ているので混同している人も多いかもしれませんね。
「立ち入った話」と「込み入った話」の違いは次のようになります。
- 「立ち入った話」は「相手の個人的なことに言及する話」
- 「込み入った話」は「事情や背景が複雑に絡み合っている話」
「立ち入る」は、物事に深く入り込むということなので、「立ち入った話」は相手のプライバシーなどに深く入り込んだ話ということになります。
個人的なこと、詳しい事情といった意味で使います。
一方、「込み入る」は「いろいろなものが複雑に入り組んでいる」という意味です。
ですから、「込み入った話」は「複雑な話」「ややこしい話」といった意味になるわけです。
複雑な事情があって理解し難い話、難解な話といった意味で使います。
「立ち入る」と「込み入る」の違いを理解しておきましょう。
- 「立ち入った話になりますが……」は、プライベートなことなどを聞くということです。
- 「込み入った話になりますが……」は、難しい話、ややこしい話になりますがということです。
「立ち入った」の言い換え表現
「立ち入った」の言い換え表現には次のようなものがあります。
- 突っ込んだ(内面まで深く入り込んだ。深く関係した)
- 個人的な(その人だけの立場による)
- プライベートな(公ではなく個人的な)
まとめ
「立ち入った」は「深く関わった」「個人的なことに言及する」という意味です。
多くの場合、「立ち入ったこと」「立ち入った話」といった形で、相手の個人的なことなどを聞く時に用いられます。
「込み入った話」も一見似ていますが、これは事情や背景が複雑であるという意味なので、「ややこしい話」「難しい話」といった意味になり、「立ち入った」とは違っています。
ビジネスシーンでもよく使われますので、ぜひ覚えておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!