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言葉の意味と使い方

「領袖」の意味や使い方と語源!「派閥の領袖」とは?|類義語・対義語・例文

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「領袖」という言葉は、政治などのニュースでよく使われています。

最近では、中国の習近平総書記に「領袖」の呼称が検討されているなどというニュースもあり、テレビや新聞で見聞きする機会もあったのではないでしょうか。

「領袖」は普段の身近な会話で使う言葉ではありません。

ですから、これまで聞いたことがない、使ったことがないという人もいるでしょう。

ぜひこの機会に正しい意味や使い方を確認しましょう。

今回は、「領袖」の意味や使い方と語源!「派閥の領袖」とは?|例文についてご説明いたします!

「領袖」の意味

会議室

「領袖」は「集団の長となる人物」という意味です。

「りょうしゅう」と読みます。

知らないと、「袖」(そで)を「しゅう」と読むのが難しいですから、「りょうそで」などと読み間違いしがちです。

正しく「りょうしゅう」と覚えておきましょう。

「領袖」は洋服の「えりとそで」という意味もありますが、ほとんどの場合集団の中心となる人、人を率いてその長となる人という意味で使います。

>>「牛耳る」の意味と由来やなぜ牛なのか?悪い意味で使う?|例文

「領袖」の語源

襟と袖

「領袖」は「領地」や「領収書」の「領」という字に「袖(そで)」と書きます。

この字から「集団の長」という意味を想像することは難しいかもしれませんね。

実は「領」には「襟(えり)」という意味もあり、「領袖」は「えりとそで」ということになります。

襟と袖は、一番人目につくところであるというところから、「人を率いてその長となる人物」の意味になったのです。

「領袖」は中国の歴史書『晋書』にある話に由来します。

裴秀という、才能が知られている少年がいました。

その母は身分の低い人でしたが、ある時食事の給仕のために客人たちの前に出たところ、あの裴秀の母だというので皆立ち上がって敬意を表しました。

それぐらい才能が認められていた裴秀のことを人々は「後進の領袖」と読んだということです。

これは、「襟と袖が最も人目につくように、後の世代で最も上に立つ人物」という意味です。

「領袖」の使い方

演説をする男性

「領袖」はある集団の中心、長となる人物を指して使います。

「○○の領袖」で、「○○という集団のトップ、リーダー、指導者」といった意味になるわけです。

「派閥の領袖」とは?

「領袖」は「○○氏は派閥の領袖である」などと、ニュースや新聞でよく使われています。

「派閥の領袖」とは、その派閥の中心人物、派閥のリーダーということになりますね。

「派閥」とはある集団の中で、利害などを共通する人たちが作る小集団です。

主に政党の中で、特定の政治家のもとに集結している議員集団という意味で使われます。

「自民党○○派」などと、選挙の時期などには特によく見聞きする言葉です。

また、政治に限らず例えば企業において「社長派」「会長派」などの「派閥争い」があるとか、もっと卑近な例では職場や学校でリーダー格の人が何人かいて、どのグループに入るかといった「派閥」もありますよね。

「派閥」は、お互いに反目しているような悪いイメージで使われることも多い言葉です。

「派閥の領袖」と言った場合には、特にその「派閥」がいい意味か悪い意味かには関係なく、「その派閥のトップ」といった意味で、政党内の派閥のリーダーを表すときによく使われています。

「領袖」の例文

  1. 毛沢東は「人民の領袖」と言われる。
  2. 彼女はこのグループの領袖である。
  3. 各国の領袖が一堂に会した。
  4. 党内各派閥の領袖が会合を開いた。
  5. 彼は役職を引退しているが、いまだに派閥の領袖と言われている。

「領袖」の類義語

「領袖」の類義語には次のようなものがあります。

  • リーダー(指導者。首領)
  • トップ(序列が一番上の人)
  • 首領(一つの仲間の長)
  • 指導者(国家や団体を率いる立場にある人)
  • ボス(親分。首領)
  • 親分(なかまの間でかしらと仰ぐ人)
  • かしら(一団の人々を統率する人)
  • 頭領(集団のかしら)
  • 主導者(先頭に立って集団を統率する役割を果たしている人)

「領袖」の対義語

「領袖」の対義語には次のようなものがあります。

  • 手下(ある人の支配下にある者。配下。部下)
  • 配下(自分のさしずのもとにある者)
  • 部下(ある人の下に属し、その人の命令を受けて行動する人)
  • 家来(君主や主人に忠誠を誓って仕える者)
  • 子分(親分に従属している配下の者)
  • 郎党(身分的に主人に付き従う従僕)

まとめ

「領袖」は「集団の長となる人物」という意味です。

主に「派閥の領袖」などの形で、政治や選挙のニュースでよく使われる言葉です。

これまで全く知らなかった、使ったことがないという人も多いかもしれませんが、新聞などでもよく出てきますので、覚えておくと時事問題も理解しやすくなるのではないでしょうか。

ぜひ参考になさってくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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