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「伝聞」の意味と使い方!「推定」との違いは?|例文つき

「伝聞」の意味と使い方!「推定」との違いは?|例文

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「伝聞」という言葉をご存知でしょうか。

漢字から意味を推測するのもそう難しくない言葉だと思いますが、詳しく意味や使い方を知っているという人は案外少ないかもしれません。

よく似ているのが「推定」ですが、この違いについても調べてみました。

今回は、「伝聞」の意味と使い方!「推定」との違いは?|例文についてご説明いたします!

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「伝聞」の意味

「伝聞」は「人から伝え聞くこと」という意味です。

「でんぶん」と読みます。

「伝える」と「聞く」という字を書きますから、その通りの意味ですね。

「伝聞」は人から伝え聞く、あるいはその伝え聞いたことという意味になります。

また、文法としては「伝聞」は人から伝え聞いたことを述べる言い方のことになります。

「~だそうだ」「~ということだ」といった、自分で経験したわけではなく人から聞いて知っていることを述べる言い方です。

古文を勉強したことのある人なら、助動詞「なり」を「伝聞」の意で「~だそうだ」などと口語訳したことがある人も多いのではないでしょうか。

「伝聞」とは、このように人から伝え聞くことを表す言葉です。

「伝聞」の使い方

「伝聞」は、人から伝え聞くこと、人から伝え聞いた内容のことを指して使います。

自分で経験したことをその人が直接話すのではなく、他人の口を通すということですね。

「伝聞する」で、「人から伝え聞く」という意味になります。

また「伝聞では~だ」とか「伝聞ではなく……」など、「伝聞」を名詞として使うこともあります。

ややかたい言葉なので、気軽な会話ではなく文章語的に用いられています。

裁判に関する用語で「伝聞証拠」というのは、法廷の外でなされた会話などを証拠としてある事実を証明しようとするときに、その証拠とする話のことを言います。

たとえば目撃者が証人として出廷し、「被告人の犯行を見た」などと言っても、反対尋問の機会が与えられずにこうした供述を証拠とする場合、それは「伝聞証拠」となります。

確かな証拠とは言えないので、原則的には「伝聞証拠」は証拠として認められません。

他にも、「Aさんが被告人の犯行を見たそうだ」など又聞きの証言も「伝聞証拠」にあたります。

【例文】

  1. 私が伝聞したことを話す。
  2. 私の伝聞したところでは、彼女はアメリカで暮らしているそうだ。
  3. 彼の話は伝聞ではなく実体験で、それだけに説得力があった。
  4. 伝聞するところでは、この漢方薬は平安時代から貴族の間で用いられていたらしい。
  5. この民族は固有の文字を持たないため、伝統的な文芸は伝聞形式で伝えられてきた。
  6. 証人の話は、「そのようなことを聞いた」というだけであるから伝聞証拠に過ぎない。

「推定」との違いは?

推定の意味

「伝聞」に似た言葉に「推定」があります。

どちらも実体験ではないことを表すも点で共通しています。

特に古文の勉強で「伝聞推定の助動詞」を訳すのに「これは伝聞か推定か……?」と悩んだことがある人も多いのではないでしょうか。

「伝聞」と「推定」のそれぞれの意味は次のようになります。

  • 「伝聞」は「伝え聞くこと」
  • 「推定」は「おしはかって定めること」

どちらも漢字の意味そのままですよね(笑)。

もう少しわかりやすく言うと、「推定」はある事実や知っていることを元にして、推測して決めるということなんです。

はっきり分からないことを、いろいろな事実を手がかりに「こうであろう」と決めると言うことです。

  • 「伝聞」は「~だそうだ」
  • 「推定」は「~のようだ」「~らしい」

このように言い換えることができます。

人から聞いたことは「~だそうだ」「~だって聞いたよ」など言いますね。

これが「伝聞」です。

「推定」の使い方

一方、聞こえてくる音声などから推測するときは「~らしい」「~みたいだ」となり、これが「推定」です。

  • 明日は晴れるそうだ
  • 明日は晴れるらしい

非常に似ていますが、人が「明日は晴れます」と言うのを聞いた場合は「晴れるそうだ」で「伝聞」です。

空の様子から判断するなど、何かの事実からおしはかった場合は「晴れるらしい」「晴れるだろう」といった「推定」になります。

意外と似ていて判断に迷うかもしれませんが、「人から聞いたことかどうか」が「伝聞」かそうでないかのポイントとなるでしょう。

【「推定」の例文】

  1. 彼の資産総額は推定30億円である。
  2. この身元不明遺体の推定年齢は50~70歳ぐらいだ。
  3. 離婚後300日以内に生まれた子は前夫の子と推定するという制度が見直しをされる。

いずれも「人から聞いた話」ではなく、「こうだろう」と推測しています。

「伝聞」の類義語

「伝聞」の類義語には次のようなものがあります。

  • 又聞き(間接的に聞くこと)
  • 伝え聞き(人から聞いて知ること。うわさで知ること)
  • 人づて(その人から直接ではなく、他の人の口を通して聞くこと)
  • 口コミ(物事の評判などに関する噂)
  • 風の便り(どこからともなく伝わってくる噂)
  • 仄聞(人づてなどによって、うすうす聞くこと)

「伝聞」の対義語

「伝聞」の対義語には次のようなものがあります。

  • 聴取(直接相手から聞き取ること)
  • 聞き取り(詳しく話を聞く)

まとめ

「伝聞」は「人から伝え聞くこと」という意味です。

「伝聞する」で「人から聞く」ということを表します。

自分が直接体験した話ではなく、人が話していることを聞いた、そのことについて話す時に「伝聞した」とか「伝聞では」などと使います。

文章語的な、少しかたい言葉ですがビジネスシーンなどのきちんとした場では使うこともあります。

ぜひ参考になさってくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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