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「定年退職をしたら隠居生活をする」
この「隠居」という言葉、現代でも使われていますが、時代劇や落語などの昔の話にも出てきますよね。
若い人には、知っているけれど使ったことはないという人も多いかもしれませんね。
「隠居」とはどうすることなのか、また「ご隠居」とはどういう人なのかなど、詳しい意味を調べてみました。
今回は、「隠居」の意味と使い方!「隠居生活」「楽隠居」とは?|例文つきについてご説明いたします!
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「隠居」の意味
「隠居」は「官職・家業などから離れて静かに暮らすこと。またその人」という意味です。
時代劇などでおじいさんに向かって「ご隠居」と呼びかけているのを聞いたことがないでしょうか。
『水戸黄門』では、黄門様が「越後のちりめん問屋のご隠居」と身分を偽って世直しの旅をする、などということもあります(笑)。
この「ご隠居」は、家業などの仕事を引退して家督を次の人に譲り、自分は悠々自適の生活を送っているという人のことです。
もともと「隠居」とは、戸主が生前に家督を相続人に譲ること、という意味で、民法でも規定されていました。
ですが、戦後の憲法改定で隠居制度は廃止され、今では「仕事を辞めて悠々自適な生活を送ること。またはその人のこと」という意味になっています。
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「隠居」の使い方
「隠居」は仕事を引退して気ままに暮らすこと、またはその人のことを指して使います。
「隠居する」「隠居生活」などの使い方をします。
「ご隠居さん」「ご隠居」など、「隠居」した人のことも表します。
歳をとって現役を退いた人という意味で年配の人に対して使うことが多いですが、お年寄りに限らず仕事をやめて悠々自適の暮らしをする人のこと、という意味です。
年齢が若くても、そのような暮らしをすることを「隠居」と言えます。
「隠居生活」「楽隠居」とは?
「隠居生活」は、「隠居」して生活するということです。
単に仕事を辞めて無職になるということではなく、生計のために仕事をしないでも過ごせるということなので、職を失って困窮している人の暮らしは「隠居生活」ではありません。
仕事などをやめて、のんびりと過ごしているという生活のことです。
「楽隠居」は「安楽に生活している隠居」「隠居して安楽に暮らすこと」という意味です。
「らくいんきょ」と読みます。
こちらも「楽」に「隠居」しているということなので、特に経済的余裕もあり、仕事をしなくても楽に暮らしていけるということを表します。
「隠居」の例文
- 私は60代で隠居するつもりだ。
- 父は仕事が好きで、まだまだ隠居したくないと言っている。
- 近所のご隠居さんにお世話になった。
- 定年退職をして田舎で隠居生活をする。
- 彼は息子に家督を譲って楽隠居の身である。
- 彼女は多額の遺産を相続し、若くして隠居生活を送っている。
「隠居」の類義語
「隠居」の類義語には次のようなものがあります。
- 引退(官職や地位から退くこと。スポーツ選手などが選手としての身分を離れること)
- 退職(今まで勤めていた職を辞めること)
- 退役(兵役を退くこと。役職を退くこと)
- 退任(今までついていた任務から退くこと)
- リタイア(引退・退職すること)
「隠居」の対義語
「隠居」の対義語には次のようなものがあります。
- 現役(社会で活動中であること)
- 現任(現在役職についていること)
- 現職(現在その職についていること)
まとめ
「隠居」は「官職・家業などから離れて静かに暮らすこと。またその人」という意味です。
それまでの立場を次の人に譲るとか、定年などで退職するなどして、あとは悠々自適の暮らしをする、そんな人のことを表します。
定年後の老後の暮らしを「隠居生活」と言うことも多いですが、最近は早期退職して自由に暮らすことを目指す人も多いですから、若くして「隠居」している人もいます。
年齢に関係なく、仕事から退いて自由な暮らしをしている人ということですね。
ぜひ参考になさってください。
最後までお読みくださりありがとうございました!