※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
「○○社の後継者問題」
「○○氏の後継者候補」
このように使われている「後継」という言葉、ニュースなどでよく見聞きするのではないでしょうか。
要は企業や組織のあとつぎということなのですが、「あとつぎ」にも「後継ぎ」「跡継ぎ」といった表記の違いがあります。
「後継」や「あとつぎ」の正しい意味や使い方をぜひ確認しておきましょう。
今回は、「後継」の意味と使い方!「跡継ぎ」との違いは?|類義語・例文についてご説明いたします!
【こちらも読まれています】
「後釜」の意味は?失礼・悪い意味なの?使い方や言い換え表現>>
「後継」の意味
「後継」は「前任者や師・先輩などから、事業・学問・地位などを引き継ぐこと。また、その人」という意味です。
「こうけい」と読みます。
「後」を「継ぐ」と書きますので、その通りの意味ですね。
社長が退任することになり、次期社長が選ばれる。
このように、仕事や地位を前任者から引き継いでその地位につくことを「後継」と言います。
人だけでなく、自動車や電化製品、コンピュータ関係などの製品でも今あるモデルのシリーズを受け継いで新しく発売されるものを「後継モデル」と言うなど、物について使われることもあります。
>>「後釜」の意味は?失礼・悪い意味なの?使い方や言い換え表現【類義語・例文】
「後継」の使い方
「後継」は仕事や地位、芸などを引き継ぐことを指して使います。
「後継をする」とか「後継の○○」といった使い方をします。
例えば会社の社長の「後継」という風に使います。
また、「後継」をする人のことも指しますが、それは「後継者」という形で用いることが多いです。
>>「醸成」の意味とビジネスでの使い方!「教育」「育成」との違いは?【例文つき】
「後継」の例文
- 社長の後継者問題が深刻化している。
- 副社長が退社することになり、後継は誰なのかと注目を集めている。
- 創業100年の老舗が後継者難で廃業した。
- 人気機種の後継モデルが発表された。
- 天智天皇は弟の大海人皇子よりも息子である大友皇子を後継者にしたいと考えた。
「跡継ぎ」との違いは?
「後継」は、仕事や地位などのあとを継ぐ人ということで、「後継ぎ」とも言います。
「後継」=「後継ぎ」なのですが、同じ「あとつぎ」で同じように使われるのが「跡継ぎ」です。
辞書によっては一つの項目にまとめられていることもあり、違いがわかりにくいですね。
この「後継・後継ぎ」と「跡継ぎ」の違いは次のようになります。
- 「後継ぎ」は「役目などを継ぐ人」
- 「跡継ぎ」は「家や師匠のあとを継ぐ人」
「後」と「跡」の違いということになるわけですが、それぞれ「後」は「順序が遅いうしろ」、「跡」は「あとかた→残したもの→相続」という意味になります。
そのため仕事の後任など単純に次の人に受け継ぐということを「後継ぎ」、相続や家元・流派といった財産や家名を引き継ぐ場合は「跡継ぎ」と使い分けます。
例えば、同じ「あとつぎ問題」であっても次のような違いがあるということになります。
- 社長の後継ぎ問題……次期社長の座を巡っての問題。地位を引き継ぐという意味なので、相続などとは関係ない。
- 社長の跡継ぎ問題……一族経営の会社でその家業を相続する人をめぐっての問題。社長の息子など、家業や財産を相続する人のこと。
「後継」の類義語
「後継」の類義語には次のようなものがあります。
- 後嗣(あとつぎ。よつぎ)
- 跡取り(家督を継ぐこと)
- 世継ぎ(跡目を相続すること)
- 後任(前の人を受け継いで任務につく人)
- 跡目(家督を継ぐこと、師匠などの仕事を受け継ぐこと)
- 後続(それより後に続くこと)
「後継」の対義語
「後継」の対義語には次のようなものがあります。
- 先駆(普通の人より早く実行した人)
- 前身(現在の形になる前の状態)
- 従来(今までのこと)
- 現行(現在行われていること)
- 先代(当主の前の主人)
まとめ
「後継」は「前任者や師・先輩などから、事業・学問・地位などを引き継ぐこと。また、その人」という意味です。
社長など、仕事の役目を次に引き継ぐ人のことを「後継」や「後継ぎ」と言います。
家督を継ぐ、家元など流派を継ぐといった、名跡を継ぐ時は「跡継ぎ」を使います。
社長の「あとつぎ」であっても、「後継ぎ」はその地位の後継者という意味ですが、「跡継ぎ」ならば息子などに受け継がれるという意味になるわけですね。
「後継」と合わせてぜひ覚えておいてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!