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「途方に暮れる」という言葉をご存知でしょうか。
自分ではあまり使わないという人も、いろいろなところで使われている言葉なのでおおよその意味はわかるかもしれませんね。
とても困ってしまう時に使う「途方に暮れる」ですが、さらに詳しい意味や語源を調べてみました。
今回は、「途方に暮れる」の意味と使い方!「途方」とは?言い換え表現と例文|類義語・対義語についてご説明いたします!
「途方に暮れる」の意味
「途方に暮れる」は「方法や手段が尽きてどうしてよいかわからなくなる」という意味です。
「とほうにくれる」と読みます。
手段が尽きて、どうしたらよいのかわからないと困ってしまっている状態を表す、ネガティブな意味の言葉です。
「途方に暮れる」の使い方
「途方に暮れる」は、手段や方法がなくなって、どうしたらよいのかわからなくなってしまうことを表して使います。
小説などでも使われますし、ビジネスシーンや日常生活でも、困ったことが起こってどうしたらよいものか……と悩んでしまうような時に、いろいろな場面で使えます。
【例文】
- 外国で財布を盗まれてしまい、交番に行ったものの言葉も通じずどうしたものかと途方に暮れる。
- 山で道に迷ってしまった。携帯も圏外で、あたりには民家もないので途方に暮れた。
- 彼女はとても怒っているが、私にはその理由に心当たりがなく途方に暮れてしまった。
- 教授から出された課題の多さに途方に暮れる。
- 新規客開拓のノルマが全く達成できそうになく途方に暮れる。
- 彼は全財産を使い果たし途方に暮れた。
「途方」とは?
「途方」とは、「向かう方向」「手段。てだて」「すじみち。道理」といった意味の言葉です。
そして、「暮れる」は「日が暮れる」の「暮れる」で、「一日が終わる。暗くなる」といった意味です。
そこから転じて、「暗い気持ちのまま過ごす」とか「どうしたらよいか見通しが立たずに困ってしまう」といった意味で使われるようになりました。
ここから、「途方に暮れる」は「手段がなくて、どうしたらよいか困ってしまう」という意味になるわけです。
「途方」を使った言葉に「途方もない」があります。
似ているので「途方に暮れる」と混同してしまうこともあるかもしれません。
昔は「途方もない」も「途方に暮れる」と同じような意味で使うこともありましたが、現代語では意味は違っています。
「途方もない」は「道理」が「ない」ということから、「とんでもない」「並々でない」といった意味で使います。
「途方に暮れる」の類義語・言い換え表現
「途方に暮れる」の言い換え表現には次のようなものがあります。
- 呆気に取られる(驚き呆れるさま)
- 呆然とする(あっけにとられ、ぼんやりとするさま)
- 頭の中が真っ白になる(何も考えられなくなるさま)
- 八方塞がり(どの方面にも差し障りがあって手のうちようがないこと)
- 五里霧中(迷って方針や見込みが立たないこと)
- 万事休す(もはや施す手段がなく、万策尽きること)
- 万策尽きる(あらゆる手段・方法を試してみたが効果がなくどうしようもなくなること)
「途方に暮れる」の対義語
「途方に暮れる」の対義語は特に決まっていません。
「どうしたらよいかわからない」「何もできなくなる」といったネガティブな意味の言葉ですので、反対に近い意味の言葉としては例えば次のようなものが考えられます。
- やる気満々(物事を行う気で満ちているさま。非常に乗り気であるさま)
- 前途洋々(将来が明るく希望が持てるさま)
- 融通無碍(なにものにもとらわれず自由であること)
- 道が開ける(解決の方法がわかってくること)
- 光明が差す(明るい見通しが立つこと)
まとめ
「途方に暮れる」は「方法や手段が尽きてどうしてよいかわからなくなる」という意味です。
仕事や日常生活で、「もうどうしようもない」「一体どうしたらいいんだ」と困って呆然としてしまうような時に使いますので、かなり良くない状態ですよね。
ちょっとしたことから深刻なことまで、いろいろな場面で使う言葉ですのでぜひ覚えておいてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!