※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
「永年」という言葉は、長い年月を表して使われます。
「永年勤続」とか「永年の○○」といった使い方をしますが、では「永年」とはどれぐらいの期間のことを言うのでしょうか。
今回は、「永年」の意味とは?何年くらい?「長年」「永久」との違い|例文についてご説明いたします!
「永年」の意味
「永年」は「長い年月のこと」です。
「えいねん」、または「ながねん」と読みます。
どちらでもよいですが、「えいねん」の方が「永年」という字も伝わりやすく、わかりやすいでしょう。
「永年」は非常に長い時間、いつまでも続くような時間という意味があります。
「永年」の使い方
「永年」は「長い年月」という意味で使います。
非常に長い期間ということで、「いつまでも続くぐらい、とても長い間」とか「ずっと続いてほしい」などということを表すのに使われます。
「永年の○○」「永年にわたり」「永年保証(商品をずっと保証するサービス)」「永年勤続(勤続年数が長い社員を表彰する制度)」といった使い方があります。
【例文】
- 彼の永年の功績が認められ、表彰されることになった。
- 彼女は永年にわたり地域の社会福祉活動に献身的な貢献をしてきた。
- 彼の永年の努力に感謝する。
- 永年勤続者表彰式を開催する。
- この商品には永年保証がついているので、万が一の時にも安心です。
「永年」は何年くらい?
「永年」はどれぐらいの期間のことを「永年」と表すのでしょうか。
結論を言うと、「永年」の期間に決まりはありません。
「期限がなく、ずっと続くであろう長い期間」ということを表すのが「永年」だからです。
会社の永年勤続表彰であれば、10年ごとに10、20、30年……と表彰すること路が多いですが、これもはっきりした決まりはありません。
一般的には10年ぐらい経過したら「永年」と言えると考えられていると言えるでしょう。
ですが、その人の感覚にもよりますので、5年で「永年の……」と言われる場合もあり、これは一概には言えません。
「○年以上」という規定はありませんが、「長いこと続いてきた」「これからもずっと続きそう」という意味を表したい時に「永年」を使用しましょう。
「長年」「永久」との違いは?
「長年」との違い
「永年」は「ながねん」とも読み、「長年」と似ていますね。
「永年」も「長年」も、「長い年月」ですので、基本的には同じ意味です。
どのように使い分けるかは、次のようになります。
- 「永年」は期限がない時やずっと続いてほしい時に使う
- 「長年」は始まりから終わりまでがはっきりしている時に使う
「長い」というのは、「髪が長い」「長い旅」などと言うように、「物の端から端までの距離が多い」「時間の始まりから終わりまでが多い」という意味です。
つまり「長年」は、始まりと終わりがあって、その期間が長い場合に使います。
「永年」は「永久」は「永遠」の「永」ですから、「ある時から、ずっと続く」「終わらないでほしい」時に使うわけです。
時間の範囲が指定されていれば「長年」、決まっていなければ「永年」という使い分けです。
「永久」との違い
「永久」も、長い時間のことを表しますので、同じような意味の言葉です。
これらの違いは次のようになります。
- 「永年」は「長い間」
- 「永久」は「永遠に続く」
つまり、「永年」は長い年月を表しますが、限りなく続くとは言えないのです。
「永久」の方は、終わりがなくてずっと続くということを表します。
ですから、会社に長く勤めている人の表彰は「永年勤続」であり、「永久勤続」ではありません。
未来永劫、終わりなく勤め続けるわけではないですからね。
「永久無料」と「永年無料」
カードの年会費などで「永久無料」「永年無料」という言葉も聞きますよね。
どちらもずっと無料という印象ですが、正確にいうと
「永久無料」の場合は、ずっといつまでも無料ということです。
ですが「永年無料」の場合は「長い間は無料」ということですから、いつの日か有料になることもあるかもしれないということです。
「永年」の類義語
「永年」の類義語には次のようなものがあります。
- 長年(長い年月)
- 多年(多くの年。長い年月)
- 長期(長い期間)
- 積年(長い年月)
- 永久(果てしなく続くこと)
- 永遠(過去から未来へ果てしなく続くこと)
「永年」の対義語
「永年」の対義語には次のようなものがあります。
- 刹那(極めて短い間)
- 一瞬(一度瞬きするぐらいの極めて僅かの間)
- あっという間(ほんの一瞬の間)
- 短期間(短い期間)
まとめ
「永年」は「長い年月のこと」です。
何年間ぐらい、などという決まりはありませんが、期間が定まっていなくてずっと続きそうな長い間、ということを簡潔に表せる言葉です。
「長年」も同じ「長い年月」を表しますが、こちらは始まりや終わりが決まっているような時に使われています。
また「永久」は決して終わりがなく、果てしなく続くということを表す時に使います。
会社の「永年勤続」、会費の「永年無料」など、身近なところでも使う言葉ですので、ぜひ覚えておいてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!