電源がない場所にも設置できる!
ソーラーパネル付き防犯カメラ

言葉の意味と使い方

「異次元」の意味と使い方とは?褒め言葉として使える?|類義語・対義語

※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

岸田首相が最近「異次元の少子化対策」というものを掲げ、話題になりました。

少子化対策はこれまでもいろいろなところで議論されてきたものですが、「異次元」とはどういうことなのでしょうか。

アニメや漫画は2次元、アイドルは3次元……などと「次元」という言葉は流行り言葉的に使われていますが、「次元」が異なっているというのはどういった状態のことなのでしょうか。

今回は、「異次元」の意味と使い方とは?褒め言葉として使える?|類義語・対義語についてご説明いたします!

「異次元」の意味

「異次元」は「異なる次元」「通常とは全く異なる考え方」という意味です。

「いじげん」と読みます。

「次元」というのは空間の広がりを表す一つの指標です。

「2次元」とか「3次元」という言葉はよく使われていますし、ドラえもんの「4次元ポケット」も有名ですね。

1次元が点と直線で表せる次元、2次元は面、3次元は3つの軸があり立体で表せます。

4次元や5次元となると普通には存在せず想像することしかできないので、アニメやSFの世界で出てくる用語といった感じです。

このように「次元」とは空間の広がりを表す単位のようなものなのです。

「異次元」はその「次元」が異なる世界のことを言います。

そして、そこから比喩的に使われて「通常とは全く異なる考え方」という意味で広く用いられています。

次元が異なるぐらい、これまでとは全く違ったやりかたということですね。

「異次元」の使い方

「異次元」は、もともとの意味で使うと「異次元空間」「異次元世界」など、「別の次元」という意味になります。

例えば私たちが暮らしている「3次元」とは違った「5次元」の世界などのことですね。

ですが、そのような科学的な分野に限らず、「異次元」は広く使われています。

「異次元」を普段の暮らしの中やニュースなどで使う場合、科学的な話題やSFの話でない限りは「通常とは全く異なる考え方」という意味で使います。

特に、これまでとは全く違う考え方に基づいて、大胆な施策を打ち出すときに「異次元の○○」という使い方をすることが多いです。

  • 異次元の少子化対策
  • 異次元の金融緩和

といった言葉をニュースや新聞などでよく見聞きするのではないでしょうか。

褒め言葉として使える?

「異次元」は「これまでとは全く違う考え方」という意味で使う言葉です。

新しいことに取り組む、非凡な発想をするということですので、褒め言葉にも使えそうですね。

結論としては、褒め言葉になるかどうかはその文脈や状況次第です(笑)。

例えば、フィギュアスケートの羽生結弦選手や将棋の藤井聡太竜王などは「異次元の強さ」と評されています。

これは「次元が違うぐらい桁違いで強い」といういい意味です。

「次元が違う」「レベルが違う」といった意味で、抜きん出ていてとても優れているということです。

このように使う場合は褒め言葉ですが、「異」は「異なる」という意味ですから、「変わっている」という意味で使うこともあります。

「異次元の考え方だね」「君の発想って異次元だね」などと言われても、皮肉として「変わっている」「常識がない」「価値観が合わない」といった意味であることもあります。

褒め言葉として使う場合は、ほめていることがはっきりわかるよう言葉を補うことになります。

「異次元」の例文

  1. 首相が打ち出した「異次元の少子化対策」が話題となっている。
  2. この十年間の、日銀の異次元緩和について考える。
  3. このアニメの異次元空間の表現が見事だ。
  4. このあたりは東京とは思えない昔ながらの街並みが残っていて、まるで異次元に迷い込んだような気がする。
  5. 彼女は3年連続世界位選手権で優勝しており、異次元の強さだと言われている。
  6. 彼の投げる球は異次元の速さだ。

「異次元」の類義語

「異次元」の類義語には次のようなものがあります。

  • 異空間
  • 異世界
  • 別世界

「異次元の○○」の言い換え表現には次のようなものがあります。

  • 別次元の
  • 桁違いの
  • 段違いの
  • 格が違う
  • レベルが違う

「異次元」の対義語

「異次元」の対義語には次のようなものがあります。

  • 普遍(広く行き渡ること。全てものに当てはまること)

「異次元の○○」の反対の意味を表すなら

  • 普遍的な
  • 普通の
  • 一般の

といったところになるでしょう。

まとめ

「異次元」は「別の次元」「普通とは全く異なる考え方」という意味の言葉です。

次元が違うぐらい、これまでとは全く違った斬新な発想で物事を行うというときによく使われます。

「異次元の少子化対策」であれば、これまでとは全く違った発想によって行われる少子化対策ということです。

「異次元」はレベルが違う、桁違いに優れているといういい意味の褒め言葉としても使えます。

また、変わっている、非常識だといった悪い意味で皮肉として使うこともできます。

国の施策などは、いい意味の「異次元」であってほしいものですよね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
error: Content is protected !!