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「殊の外」という言葉をご存知でしょうか。
若い人はあまり使ったことがないかもしれませんね。
ビジネスシーンやニュース、新聞、本の中などでも使われることがある言葉なので、ぜひ「殊の外」の意味や使い方を確認しておきましょう。
今回は、「殊の外(ことのほか)」の意味と使い方!「思いの外」との違いは?|例文についてご説明いたします!
「殊の外(ことのほか)」の意味
「殊の外」は「予想とかなり違っているさま」「程度が際立っているさま」という意味です。
「ことのほか」と読みます。
ひらがなで書かれることも多いです。
「殊」は「珠」と似ているので「しゅのそと」「しゅのほか」などと読み間違いされることもありますが、正しく覚えておきましょう。
「殊」は「とりわけ」「ことなる」「並外れる」といった意味の漢字です。
さらに、その「殊」の「外」であるということで、全然予想と違う、程度が甚だしくて際立っているという強調した意味になります。
「殊の外」は「案外」「意外」という意味で、予想と違っていることを表します。
または、「とりわけ」「格別」という意味で、程度が際立っていることを表します。
「殊の外(ことのほか)」の使い方
「殊の外」は、予想とかなり違っているとか、程度が際立っているという意味で使います。
とても意外であるという気持ちや、程度がものすごいということを表せます。
例えば「とてもよい記録がでた」とするよりも「殊の外よい記録がでた」とした方が、「予想よりかなりいい」「予想と全然違っていてとてもいい」という意味を表せます。
また「今年はとても暑い」というよりも「今年は殊の外暑い」とした方が、「格別に暑い」「普段の年と比べて暑さがものすごい」という意味を表せます。
単に程度の高さを言うだけでなく、意外さや甚だしさを表すための言葉ということですね。
「思いの外」との違いは?
「殊の外」に似ているのが「思いの外」です。
「思いの外」は「考えていたことと違っているさま」という意味です。
「殊の外」も「思いの外」も、「予想と違っている」「意外」「案外」といった意味では同じと言えます。
ただ、「殊の外」は「今年は殊の外暑い」のように、特に予想していたことではなくても「際立って、特別に」という意味で使えますが、「思いの外」にはそのような意味は含まれません。
- 基本的には「殊の外」も「思いの外」も「思っていたことと違う」という意味では同じ
- 「殊の外」には「格別に。きわだって」という意味がある
「殊の外(ことのほか)」の例文
- 今回の出張は殊の外疲れるものだった。
- 時計の修理に殊の外手間取った。
- あまり勉強しなかったが、殊の外よい点数が取れて嬉しかった。
- 父は孫の誕生を殊の外喜んだ。
- 今年の冬は殊の外降雪量が多い。
「殊の外(ことのほか)」の類義語
- 思いの外
- 存外(予想していた以上に)
- 案外(予想がはずれたさま)
- 意外(予想もしなかったことであるさま)
- 至って(この上もなく、非常に)
- すこぶる(程度がはなはだしいさま)
- 極めて(この上なく、非常に)
- いたく(程度のはなはだしいさま)
- とびきり(並外れていること)
- 一きわ(他と比べて一段と)
- 格段に(程度が明確に異なるさま)
- 格別(普通の程度とは違っていること)
- とりわけ(特に。特別だとして他からわけること)
「殊の外(ことのほか)」の対義語
「殊の外(ことのほか)」の対義語は特にありません。
文脈により、
- 思った通り
- 思ったほどは……ない
- あまり……ない
- 予想通り
- 想定内
といった言葉が反対の意味を表すでしょう。
まとめ
「殊の外(ことのほか)」は「予想とかなり違っているさま」「程度が際立っているさま」という意味です。
「殊の外……だった」などとして、予想とかなり違った結果になった時や、「殊の外……だ」などとして程度がはなはだしいことを表す時に使えます。
予想外である驚きや、程度の甚だしさを強調するといった効果があります。
うまく文脈に合わせて使ってみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!