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言葉の意味と使い方

「お申し出」と「お申し付け」の意味と違いは?上司や社外の人に使えるのはどっち?

「お申し出」と「お申し付け」の意味と違いは?上司や社外の人に使えるのはどっち?

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「お申し出ください」

「お申し付けください」

どちらもビジネスシーンやお店などでよく見聞きする言葉ですよね。

使われるシーンも同じようで、非常に似ていますが、違いがあるのでしょうか。

今回は、「お申し出」と「お申し付け」の意味と違いは?上司や社外の人に使えるのはどっち?についてご説明いたします!

「お申し出」と「お申し付け」の違い

「お申し出」と「お申し付け」はよく似ています。

使われるシーンもビジネスの場やお客様に対してなど、非常に似ていますが、違いを簡単にまとめると次のようになります。

  • 「お申し出」は「申し出てください」
  • 「お申し付け」は「命じてください」

「お申し出」は、何かあれば「言ってください」「言って出てください」ということを丁寧にしています。

「お申し付け」の方は、相手が命じるという意味合いが強く、「命令してください」「指示してください」ということになります。

「お申し付け」の方が命令の意味合いが強い言葉であるという違いです。

「お申し出」の意味

「お申し出」は相手が言って出ることを敬語表現にしたものです。

「申し出る」は意見や希望などを自分から言って出ることです。

お申し出の詳しい意味の解説はこちら▽

「お申し出」の使い方

「お申し出ください」として、相手に何か言ってくださいということを表します。

他にも「○○さんのお申し出」とか「お申し出ありがとうございます」などと使います。

ビジネスシーンでよく用いられる言葉で、相手の申し出を尊敬語にしています。

「お申し出」の例文

  1. 不具合がありましたらいつでもお申し出ください。
  2. お客様のお申し出があり、本日のご予約の人数が3名から4名に増えました。
  3. ご協力のお申し出、まことにありがとうございます。

「お申し付け」の意味

「お申し付け」は命令や依頼を言うことを謙譲表現にしたものです。

「言いつけてください」の謙譲語です。

謙譲語は、普通は自分の行為をへりくだって示すものなのですが、この場合は相手が「申し付ける」ことを敬う気持ちを表す言葉となります。

「お申し付け」は、相手がする命令や依頼、指示のことを表す敬語表現です。

「お申し付け」の使い方

「お申し付け」は「お申し付けください」として、相手に命令や指示をしてくださいということを表して使うことがほとんどです。

「申し付ける」に「お」や「ください」がついているため、敬語表現として使います。

ビジネスシーンやお店など、いろいろなところで使う表現です。

「お申し付け」の例文

  1. 不都合な点がございましたら何なりとお申し付けください。
  2. 足りないものがございましたら、スタッフにお申し付けください。
  3. 食物アレルギー対応メニューに変更できますので、ご希望の方はお申し付けください。
  4. 説明会は、上記の日程以外でも対応可能ですのでお気軽にお申し付けください。

上司や社外の人に使えるのはどっち?

「お申し出」と「お申し付け」は意味の違いがありますが、どちらでも当てはまりそうな場面も多いですよね。

上司や社外の人など、敬語で話すような相手には「お申し出」と「お申し付け」のどちらを使うのが適切なのか、迷ってしまうこともありそうです。

結論を言うと、「お申し出」と「お申し付け」はどちらも敬語表現なので上司や社外の人に使えます。

  • 「申し出」をしてくださいという意味のときは「お申し出」
  • 命令・指示・要求といった意味合いが強いのは「お申し付け」

このような使い分けとなります。

不適切なケース

ただし、「お申し出」も「お申し付け」も、上司に使う場合は不適切なこともあります。

  • 近い間柄の上司には不適切
  • 社外の人の前で上司に使うのは不適切

このようになります。

社長や重役のような、自分と普段あまり接点がないようなかなり上位の上司には「お申し出」も「お申し付け」も使うことができます。

ただ、堅苦しい言葉なのでよく顔を合わせる上司や先輩、また同僚などには適していません。

また、身内に対してこのような敬語を使うことは不適切なので、社外の人がいる前で自分の上司に向かって「お申し出ください」とか「お申し付けください」と言うのもおかしいということです。

基本的には社外の人に使う言葉であると考えておくとよいでしょう。

まとめ

「お申し出」は「申し出てください」、「お申し付け」は「命じてください」という意味の言葉です。

「お申し出ください」「お申し付けください」は、社内ではあまり使いませんが、お客さまや取引先など社外の人、目上の人に使える敬語です。

仕事をしていく上で、なにかと使うことが多いフレーズなのでぜひ覚えておいて使い分けてみてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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