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「大義名分を振りかざして……」
「大義のために……」
「大義」という言葉は、小説や映画などでよく使われる言葉ですが、ビジネスシーンや政治、国際情勢などのニュースでも用いられることがある言葉です。
今回は、「大義」の意味と使い方「大義名分」とは?「大儀」との違いも解説についてご説明いたします!
「大義」の意味
「大義」は「重要な意義」「人として守るべき道義」という意味です。
「たいぎ」と読みます。
「大きな」「義」と書きますね。
「義」は「人としてふみ行うべき道」という意味です。
道理にかなったこと、正しい道、という意味で使われています。
「大義」は人がふみ行うべき大切な筋道、人として守るべき道義という意味です。
「大義」の使い方
「大義」は、人として守るべき道義という意味です。
特に、国や君主への忠義や親への孝行といったことを指して使われます。
ビジネスや日常生活の中で使うとなると、あまり「国家への忠誠」といった意味では使わないかもしれませんね。
人として守るべきりっぱな筋道、重要な意義といった意味で広く使われます。
- 大義に殉じる
- 大義を説く
- 大義に背く
- 大義を掲げる
- 大義をなす
などの使い方があります。
意味からしても気軽な会話で使う言葉ではないので、文章中、ビジネスやニュース、スピーチなどなど、真面目な場面、かたい言葉を使う場面で用いられることが多いです。
「大義名分」とは?
「大義名分」は「人として守るべき道理や節義」「ある行為のよりどころとなる正当な理由」という意味です。
「名分」は身分に応じて守るべき本分という意味です。
人として、その身分のものとして守るべき道理のことを「大義名分」というわけです。
そしてそこから転じて、あることをするときの正当な理由づけという意味で用いられることが多い言葉です。
例えば何かを堂々と行えるような理由が見つかったときに「これで大義名分が立つ」などと言います。
「大儀」との違いは?
「大義」とそっくりでよく混同されてしまうのが「大儀」です。
音は同じですし、にんべんがついているかどうかの違いですね。
- 「大義」は「人として守るべき道義」
- 「大儀」は「やっかいなこと。骨が折れること」
このように、その意味はかなり違います。
「大儀」は面倒だな、億劫だなというときに「大儀だ」と使ったり、「ご苦労様」というときに「大儀であった」と使います。
少し古い印象の言葉ですし、「大儀であった」「大儀にて候」などと時代劇でも使うような言葉です。
「儀」は「儀式」の「儀」で、もともと「大儀」は重要な式典という意味だったのですが、それが転じて「大事なこと」とか「おっくうなこと」という意味になっていったという言葉です。
「大義」の例文
- この問題を解決するためには大義に殉ずる覚悟だ。
- 大義のない戦争を続けてはいけない。
- 経営者として大義を成すには、自分の利益だけではなく社会全体の幸せを追求すべきである。
- 彼は大義を見失う事なく国民のために尽力した政治家だ。
- 彼は接待という大義名分のもと、連日飲みに行っている。
- これで隣国に攻め込む大義名分が立った。
- 父は仕事という大義名分を掲げ、家庭のことは顧みない人だった。
「大義」の類義語
「大義」の類義語には次のようなものがあります。
- 義務(人がその立場に応じて当然sしなければいけない務め)
- 責務(責任と義務)
- 使命(与えられた任務)
- 役割(割り当てられた役目)
- 目的(行為の目指すところ)
- 「大義名分」の類義語は次のようなものです。
- 錦の御旗(自分の行為や主張などを権威づけるために掲げる名分)
- 名分(事をするについての表向きの理由)
- 免罪符(罪や責めを免れるためのもの)
- 口実(言い逃れの言葉や材料)
「大義」の対義語
「大義」の対義語には次のようなものがあります。
- 小義(少しの道義)
「大義名分」の対義語は特にありませんが、「大義名分がない」とか「正当性がない」「理由がない」などと表せます。
まとめ
「大義」は「重要な意義」「人として守るべき道義」という意味です。
また「大義名分」という表現で、物事を行うための正当な理由という意味で使うことも多いです。
「大儀」は正式な式典や儀礼などに用いられる言葉で、そこから転じて「億劫なこと」などの意味でも使われます。
表記も似ている同音異義語ですから混同されやすいですが、違いがはっきりありますので気をつけましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!