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「冬至」という言葉は、学校や天気予報で誰でも一度は耳にしたことがあるでしょう。
では冬至とは、どの様な意味や風習を持つ季節なのか詳しくご存知ですか?
今回は冬至の意味、2025年はいつなのか、かぼちゃやゆず湯の風習の由来、旬の食べ物や行事を一挙にご説明いたします。
冬至の次は>>小寒とは何をする?2025年はいつ?食べ物や行事と大寒との違い
冬至の意味
「冬至」とは「1年間のうち最も夜が長く、昼が短い日」という意味があります。
読み方は「とうじ」です。
2025年の冬至は、12月22日(月)です。
太陽の位置から割り出されている二十四節気は、1年間を24等分し、それぞれを季節の指標としているものです。
二十四節気の中で冬至は22番目の季節となります。
ですから次の23番目の「小寒」が来るまでの間、つまり2025年から翌年2026年にかけての15日間が冬至の期間となっています。
2025年の冬至の期間は2025年12月22日〜2026年1月4日ということになります。
冬至は、冬の中頃を意味している季節でもあります。
冬至は昼間が一番短い日ですが、冬至以降は日の当たる時間ががどんどん長くなっていくのです。
いわゆる、冬の折り返し地点と言ったところでしょうね。
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冬至は運気が上がる日?
冬至は「一陽来復(いちようらいふく)」とも言われます。
冬至を境に日の当たる時間がこれから長くなっていくことから、太陽の力が甦り運気が上昇する日と言われています。
そもそも冬至は暦の上で特別な日であり、旧暦においてはこの冬至を起点に暦が計算されていました。
冬至が特別な日とされているのは多くの国で共通しており、この時期になると世界各地で太陽の復興や太陽の生まれ変わりの到来を祝い、大きなお祭りが行われています。
冬至の行事食
かぼちゃ
冬至と言えば「かぼちゃ」です。
どうして冬至にかぼちゃを食べると良いのかという由来は、
「冬至を過ぎれば日が長くなるということから、太陽の力が戻る運気上昇の日とされていた」ことにあります。
運気の「運」は話しことばで言うと「うん」=「ん」と聞こえませんか?
よって、「運」と「ん」をかけて冬至の日には最後に「ん」がつく食べ物が縁起が良いとされていたのです。
これを「運盛り」と言います。
かぼちゃは別名「なんきん」と言いますから「ん」がつく縁起の良い食べ物となります。
冬至にかぼちゃを食べるという風習は、いわゆるゲンを担ぐという由来から食べると良いとされていたのですね。
また、かぼちゃは実際栄養価が高く、カロテンなどを多く含むために冬至に食べられるようになったとも言われています。
冬至の七草
実は、冬至の七草と呼ばれるものがあります。
「ん」が2つもついた食べ物で、2倍の運盛りの効果があると考えられてきました。
それが以下です。
- 南京(なんきん=かぼちゃ)
- 銀杏(ぎんなん)
- 金柑(きんかん)
- 寒天(かんてん)
- 人参(にんじん)
- 蓮根(れんこん)
- うんどん(うどんのこと)
冬至粥
冬至粥とは、小豆の入ったお粥です。
小豆には邪気を払う力があるとされていたことから、運盛りの良い食べ物として一部の地域やご家庭で食べられているそうです。
こんにゃく
こんにゃくには「砂おろし」という効果があると昔の人々は考えていました。
こんにゃくを食べてデトックスして運気を上げ、健康にも気を遣っていたのです。
今でも一部の地方やご家庭では、冬至にはこんにゃくが食べられています。
冬至の旬の食べ物
その他、冬至の頃に美味しい旬の食べ物は、以下になります。
- 大根
- れんこん
- かぼちゃ
- 白菜
- みかん
- 金目鯛
冬至の時期は、前の季節の大寒から美味しいものが引き続いています。
中でもおすすめしたいものは、金目鯛です。
金目鯛は実は鯛ではありません。
本当は深海魚なのですが煮ても焼いても美味しく、身もクセがなくふっくらとした味わいです。
冬至の行事
ゆず湯の由来
冬至になるとゆず湯に入るのは、禊の意味が込められています。
運気を呼び込む前に穢れを払い、身を清めておこうということなのですね。
またゆず湯の始まりは、江戸時代の銭湯文化から始まったと言われています。
江戸っ子はゲン担ぎと駄洒落が大好きで、またそれが流行していたことから、「柚子=融通」となり、「融通がきく」となって人気となりました。
さらに柚子は香りがきついことから邪気を払うと言われていたことや、柚が実るまでは長い年月が必要なことから「長年の苦労が実る」とかけていたとも言われています。
ゆず湯の入り方
ゆず湯の入り方は簡単で、柚子を2〜3個用意し、それをお湯を張った浴槽に入れるだけで構いません。
柚子を丸ごと使うことに抵抗がある方、柚子の香りをもっと楽しみたい方は、柚子をスライスしてメッシュ生地などの細かい目の空いた袋に入れてお湯に浮かべる方法もあります。
ゆずにはビタミンが豊富に含まれており肌に潤いを与えてくれますが、少し注意していただきたい点もあります。
柚子にはリモネンという成分があり血行を促進してくれるのですが、一方で皮脂を落とし過ぎて肌を刺激し、ヒリヒリしたり痒くなったりすることもあります。
もし肌の弱い方はそのまま柚子をお風呂に浮かべておくか、包丁でうっすら切り込みを入れたり、竹串で皮にいくつか穴を開けておく程度にとどめておきましょう。
ゆず湯の入浴剤も販売されていますので、それを利用しても良いですね。
クリスマス
毎年12月24日はクリスマスイブ、12月25日はクリスマスです。
元々はキリストにちなんだ英国圏の行事ですが、日本ではサンタクロースがメジャーとなり、現在では多くの日本人に愛されている行事です。
家族や恋人とプレゼントを交換したり、パーティを楽しんだりと素敵な日を過ごしましょう。
クリスマスの記事はみんな知っていることですし、日本的でもない上、冬至は書くことが多いのでなくても良いかも知れません。
大晦日 大祓
大晦日は12月31日のことです。
毎月末の晦日から由来があり、一年の最後の日として「大晦日」と呼ばれています。
大晦日の過ごし方は、本来は歳神様がいらっしゃるのをを待つ日とされています。
昔は夜を寝ずに歳神様を待つという風習もあったのです。
また大晦日には「大祓」と言い、神社などで今年の心身の穢れや災厄を祓う儀式が執り行われます。
新しい年を迎えるために、美しい心身で迎えようということなのですね。
全国の神社で執り行われているので、チェックして行ってみましょう。
お正月
1月最初の大イベントであるお正月。
日本人なら誰でもご存知ですね。
一年の始まりとして祝い、初詣に出かけたり、おせち料理やお年玉といったお正月ならではの風習がありますね。
ちなみに、初夢とは1月2日に見る夢のことで、縁起の良い夢を見るとその年の運が良いとされています。
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初夢の日(1月2日)の由来は?なぜ1月1日ではない?
また書き初めも1月2日に行う風習で、その年の目標を毛筆でしたためるものです。
お正月の風習は昔ながらのものが多くあり、昨今はその風習も薄れているものもあります。
しかし、調べてやってみると昔の人の気持ちや時代を感じる良い機会になるかもしれませんよ。
まとめ
冬至とは、「1年間のうち最も夜が長く、昼が短い日」という意味を持つ二十四節気の22番目の季節です。
冬の中頃を意味する季節である冬至を過ぎると、日の当たる時間は長くなっていきます。
そのことから太陽の力が戻るとされ、冬至は縁起が良いものとして扱われてきたのです。
また、冬至には大晦日やお正月といった年越しの大きな行事もありますので、忙しい季節となるでしょう。
寒くて多忙な季節ではありますが、伝統の行事を楽しみながら良い年を迎えられるように頑張りたいものですね。