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「瞭然としている」
「一目瞭然」
この「瞭然」という言葉、日常やビジネスシーン、本の中などいろいろなところで見聞きしますよね。
この機会に、「瞭然」の意味や「一目瞭然」についても詳しく確認しておきましょう。
今回は、「瞭然」の意味と使い方!「一目瞭然」の意味と由来とは?|例文についてご説明いたします!
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「瞭然」の意味
「瞭然」は「はっきりしていて疑いのないさま」という意味です。
「りょうぜん」と読みます。
「瞭」は「あきらか。はっきりしている」という意味です。
「然」は「そのとおり」「しかし」などの意味がありますが、また状態を表す形容詞の後に添える語でもあります。
「突然」とか「偶然」など「然」のつく言葉は多いですよね。
形容詞の後について、「そのようである」と意味を強める役割です。
「瞭然」ははっきりしていて疑わしいところがなく、全く明らかであるということです。
「瞭然」の使い方
「瞭然」ははっきりしているさま、明らかなさまを表して使います。
「もしかしたら」「こうではないか」など、疑わしく思う部分がなくてあきらかにそうであるということです。
- 瞭然だ
- 瞭然としている
などの使い方で、「○○であることははっきりしている」といった意味を表します。
また、「瞭然」は単体ではなく「一目瞭然」という四字熟語の形で使われる事が多いです。
「一目瞭然」の意味と由来とは?
「一目瞭然」は「ひと目見ただけではっきりわかるさま」という意味です。
「いちもくりょうぜん」と読みます。
「一目」、つまりひと目見るだけで「瞭然」であるということですね。
ちょっと見ただけですぐにはっきりわかる、ひと目見ただけでも明白だということです。
この「一目瞭然」は一般的によく使われている四字熟語ですが、実は中国の朱子学に由来する言葉です。
朱子学というのは、中国南宋の思想家・朱子が大成した学問です。
その経典の中に「一目了然」という言葉が出てくるのです。
「了」は中国語で「~した」という完了の意で使われており、元々は「一目了然」で「見た通りである」という意味を表していました。
それが「瞭」という字になり、広く用いられるようになったということです。
「瞭然」の例文
- 黙っていてもその嬉しそうな顔つきで、いいことがあったことは瞭然としている。
- この商品が不良品であることは瞭然であり、気づかないはずがない。
- この財布は口が大きく開くので中身が一目瞭然です。
- キャリアアップのために努力をしている人としていない人の差は一目瞭然だ。
- このメンバーでは、彼が優勝することは一目瞭然だ。
「瞭然」の類義語
「瞭然」の類義語には次のようなものがあります。
- 明白(はっきりよくわかること。明らかで疑いの余地がないこと)
- 釈然(疑いや迷いが解けてすっきりするさま)
- 判然(はっきりしているさま)
- 歴然(はっきりして疑う余地のないさま)
- 自明(証明しなくても明らかであること)
- 顕著(はっきり目立つさま)
- 鮮明(はっきりしていてあざやかなさま)
「一目瞭然」の類義語
「一目瞭然」の類義語に当たる四字熟語には次のようなものがあります。
- 明明白白(めいめいはくはく。はっきりして疑う余地のないこと)
- 灼然炳乎(しゃくぜんへいこ。非常に明確であること)
- 旗幟鮮明(きしせんめい。主張や態度がはっきりしていること)
- 簡単明瞭(かんたんめいりょう。物事や表現がわかりやすくはっきりしていること)
「瞭然」の対義語
「瞭然」の対義語には次のようなものがあります。
- 漠然(ぼんやりとしてはっきりしないさま)
- 曖昧(内容がしっかりとらえにくくはっきりしないこと)
- ぼんやり(内容などがはっきりしないさま)
「一目瞭然」の対義語
「一目瞭然」の対義語に当たる四字熟語には次のようなものがあります。
- 曖昧模糊(あいまいもこ。状態や様子がぼんやりしているさま)
- 雲煙模糊(うんえんもこ。雲や霞がたちこめて視界がはっきりしない様子)
- 有耶無耶(うやむや。あるかないかはっきりしないさま)
- 空空漠漠(くうくうばくばく。広々して限りがない様子。とりとめもなくぼんやりしたさま)
まとめ
「瞭然」は「はっきりしていて疑いのないさま」という意味です。
「一目瞭然」の形で使われることも多く、ひと目見ただけでもはっきりわかることを指します。
疑わしいところやわかりにくいところがなくて、明らかであるというときにいろいろな場面で使えますのでぜひ覚えておいてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!