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「わたくしの所見を述べると……」
このような使い方をする「所見」という言葉があります。
ビジネスシーンでもしばしばお目にかかりますし、健康診断など受診すると結果の用紙に「所見」という欄があったりしますよね。
使われている状況からなんとなく意味がわかるかもしれませんが、改めて「所見」の意味は?と聞かれるとはっきり答えられないという人も多いのではないでしょうか。
また、「診断」や「所感」といった言葉とも似ていますが、違いがわかりますでしょうか。
今回は、「所見」の意味とは?「診断」「所感」との違い!【類語・例文】についてご説明いたします!
「所見」の意味
「所見」は「見たところ」「意見、考え」と言う意味です。
「しょけん」と読みます。
「見たところ」というのはまさに「見」と「所」という漢字のままですね。
「見た事柄」、また、「見てみて、その結果を判断した意見」という意味になります。
余談ですが、パソコン等で変換すると「初見」「書見」といった同音異義語が先に出てくることがありますので、簡単な漢字ですがまちがえないように気をつけてくださいね。
「所見」の使い方
「所見」はよく報告書や健康診断や検査の結果などで使われます。
「見たところ」「意見、考え」という意味ですが、特に専門家が何かを見て、判断した意見というニュアンスになります。
実際に何かを見る、というよりも、見た結果の意見という意味で使われるわけです。
「所見」の例文
- 医師の所見によると肝機能に軽度の異常が見られるということだった。
- 専門家としての所見を述べる。
- 通知表の所見の欄に気になる記述があった。
「診断」との違い
「所見」に似た意味の言葉に「診断」があります。
「診断」もまさに「健康診断」などで使う言葉ですよね。
どう違うのか、はっきり確認しておきましょう。
「診断」は「医者が患者を診察し、健康状態や病気の状態を判断すること」と言う意味です。
また、それが転じて一般的に「物事の実情を調べ、その適性や欠陥の有無などを判断すること」と言う意味もあります。
「所見」は「見て判断する」ということなので、ある事柄についてざっと見てみて、その見たことから考えられること、という意味合いになります。
それに比べて「診断」は、もっときちんと調べて、そのデータなどをもとに判断をしたこと、と言う意味になります。
病気の場合を考えるとわかりやすいかもしれません。
検査をしてこのような数値が出た、というようなデータを「所見」といいます。
そして、それをもとに患者の症状などを見て医師が下すのが「診断」です。
- 「所見」は「目に見えるデータや、それを見ての意見」
- 「診断」は「データをもとに、さらに欠陥の有無などを調べて判断すること」
という違いがあるわけです。
「診断」の例文
- 胃カメラ検査の結果、所見は異常なしということだったので安心した。
- 熱が出て受診したところ、インフルエンザと診断された。
「所感」との違い
「所見」に似た言葉に「所感」というのもあります。
字も音もよく似ています。
この「所感」は、「心に感じたこと。感想」という意味です。
「所見」が「見た所」、「所感」が「感じた所」というわけです。
「所感」は影響を受けて心が動いたところ、という意味になりますので、似ていますが「所見」とは違う意味ですね。
「所感」の例文
- 実際に現場を体験しての所感を述べる。
- 今回の事件の報道を見ての所感を記す。
「所見」の類語
他に「所見」に似た言葉としては次のようなものがあります。
- 意見(ある問題についての考え)
- コメント(ある問題について意見や見解を述べること)
- 考え(考えて得た内容)
- 考察(物事を明らかにするためにじゅうぶん考えること)
- 見解(物事に対する考え方や価値判断)
- 判断(ある事柄について考えをまとめて定めること、その内容)
まとめ
「所見」は「見たところからの意見」というような意味でした。
ビジネスシーンでは「感想」などよりも「所見」や「所感」、また「意見」や「考察」「診断」といった言葉の方がよく使われるのではないでしょうか。
それぞれのニュアンスの違いを意識して、使い分けてみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!