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「面食らう」という言葉は、いろいろな場面で見聞きすることがあるのではないでしょうか。
「急に○○と言われて面食らったよ」などと会話の中で使われることがありますね。
この「面食らう」は、「驚く」という意味で使われますが、もっと細かく、ニュアンスや使い方などを理解しておきましょう。
今回は、「面食らう」の意味や使い方と由来!「面食らった顔」とは?|類義語・例文 についてご説明いたします!
「面食らう」の意味
「面食らう」は「突然のことに驚きとまどう」という意味です。
「めんくらう」と読みます。
不意をつかれたり、予想外のことが起こったりして、急なことにびっくりしてどうしてよいかわからなくなるような慌てぶりのことを「面食らう」と言います。
「面食らう」の使い方
「面食らう」は、突然のことに驚き慌てることを表して使います。
主にくだけた感じの話し言葉で用いる言葉です。
ビジネスシーンやオフィシャルな場では「面食らいました」などとはまず使いません。
若い人はあまり使わない言葉ではありますが、日常会話とか、小説やドラマのセリフなど、話し言葉として使われています。
不意をつかれてどうしたらいいかとっさにわからない、急なことで慌てている、そんな様子を表します。
悪い意味で使う言葉というわけではなく、いいことで驚く時にも悪いことで驚く時にも、どちらにも使うことができます。
「面食らう」の例文
- 急に名前を呼ばれて面食らった。
- 彼の奇抜な服装にみんなは面食らった。
- パーティーで突然スピーチを頼まれて面食らう。
- 彼女はいきなり避難されて面くらった様子だった。
- 質問に対する予想外の答えに記者が面食らった。
「面食らった顔」とは?
「面食らった顔」は、「突然の出来事に驚いた顔」ということです。
突然の出来事、予想外の出来事にびっくりしている顔です。
意外なことを言われてびっくりした表情、アクシデントがおこって驚いた表情、などということを表現する際に使われます。
例文
- 先生の意外な指示に、生徒たちはみな面食らった顔をした。
- 彼女は面食らった顔でこちらを見た。
「面食らう」の語源
「面食らう」は突然のことに驚き戸惑うことですが、なぜ「面」を「食らう」のか不思議ですよね。
「面食らう」は「橡麺棒を食らう」の略です。
「橡麺棒」とは、また一体なんだろうと思ってしまいますよね(笑)。
これは橡麺(トチの実を小麦粉などにまぜて捏ね、そば状にしたもの)という麺を薄くうちのばすのに使う棒のことです。
固まりやすい麺なので、急いで麺棒でのばさなくてはいけないそうです。
この慌てたように急いで橡麺棒をふるう様子から、「橡麺棒を食らう」で狼狽する事態に遭うという意味になりました。
それを略して「面食らう」となったと言われています。
ちなみに、「橡麺棒」からできた言葉には「とちめく」があり、これは「うろたえる」「狼狽する」という意味です。
また、その「とちめく」から変化して「とちる」という言葉ができました。
お芝居などでセリフや演技を間違えてしまうことを「とちる」と今でも言いますよね。
「面食らう」と「とちる」はどちらも橡麺棒をふるって橡麺を作ることが語源になっているのです。
「面食らう」の類義語
「面食らう」の類義語には次のようなものがあります。
- うろたえる(思いがけないことに驚きまごつく)
- 慌てる(思いがけない物事にあって、普段の落ち着きを失う)
- まごつく(当惑してうろたえる)
- 驚く(意外なことに出くわして心に衝撃を受ける)
- びっくりする(突然のことや意外なことに一瞬驚くさま)
- 動転する(非常に驚き慌てること)
- 狼狽する(不意の出来事に驚き慌てること)
- 泡を食う(ひどく慌てる)
まとめ
「面食らう」は「突然のことに驚きとまどう」という意味です。
驚く、びっくりするということなのですが、非常に急いで橡麺の生地を麺棒で伸ばすことが語源になっており、突然のことに非常に驚いて慌てるような様子をよく表す言葉です。
真面目なビジネスシーンの会話ではあまり使わないかもしれませんが、普段の会話の中でも使える言葉ですのでぜひ覚えておいてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!