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「幽閉」という言葉をご存知でしょうか。
ニュースなどで見聞きしたことがある、歴史の授業で聞いたなどという人もいるでしょう。
お姫様がお城に幽閉されているとか、怪物が地下室に幽閉されているなど、アニメや小説でも使われる言葉ですね。
この「幽閉」ですが、どのような状態を指すのか、似たような言葉の「軟禁」とどう違うのかなど、詳しく調べてみました。
今回は、「幽閉」の意味とは?使い方と「軟禁」との違いも解説|類義語・例文 についてご説明いたします!
「幽閉」の意味
「幽閉」は「人をある場所に閉じ込めて外に出さないこと」という意味です。
「ゆうへい」と読みます。
「幽」は「幽霊」のように「あの世、死後の世界」という意味の他に、「かすか。ひそかな」「かくれる。とじこめる」といった意味もある漢字です。
「閉」は「とざす」とか「とじこめる」といった意味ですね。
「幽閉」は、人を一室や塔、洞窟、牢屋など、ある場所に閉じ込めて外に出さないようにするということです。
「幽閉」の使い方
「幽閉」は、地下室やマンションの一室、牢屋など、ある限られた場所に人を閉じ込めて外に出ないようにすることを指して使います。
あまり日常生活で「幽閉」したりされたりすることはないでしょうが、小説や、時々はニュースなどでは見聞きすることがあるのではないでしょうか。
また、歴史の授業や話題では例えば「後醍醐天皇が幽閉された」などのように使われることもあります。
身体的に部屋などに閉じ込められるという意味の言葉ですが、小説などの心情表現として、精神的に拘束されているといった比喩的な意味合いで使われることもあり得ます。
- 幽閉する
- 幽閉される
- 幽閉を解く
などの使い方をします。
「幽閉」の例文
- 細川ガラシャは、父の明智光秀が謀反を起こしたため幽閉された。
- 彼女は病気のため長い間幽閉されている。
- 彼は政治犯として幽閉されている。
- 彼は幽閉の身でありながら誇りを忘れない人物だ。
- 彼女は捕虜として城の塔に幽閉されている。
「軟禁」との違いは?
- 「幽閉」は「人を一室に押し込めること」
- 「軟禁」は「人を部屋などにとどめておいて、外部との接触を自由にさせないこと」
「幽閉」は、部屋などへの「閉じ込め」を意味する言葉です。
閉じ込められた結果、外部との交渉ができなくなるなどのことはありますが、「幽閉」という言葉の意味としては、「外に出られないように閉じ込める」ことです。
一方「軟禁」は、ある程度の自由はあるが外部との交渉や自由な移動は禁止されるという状態のことです。
牢屋や刑務所ではなく、特定の地域やある建物の中などにとどめられて、その範囲外に自由に出ることを禁止されることです。
縛られるとか檻の中に入れられるといった身体的な拘束はありません。
「軟禁」は特に法律用語などではありませんが、政治的な理由で「軟禁」されるなどのニュースでよく用いられる言葉です。
主に、非拘束者が外部との接触を図ったり逃亡したりしないよいうに、という目的で政治犯などに使われることが多いです。
ミャンマーの民主化運動指導者であるアウン・サン・スーチー氏が長期に渡り何度も自宅軟禁されている例などが有名です。
「幽閉」の類義語
「幽閉」の類義語には次のようなものがあります。
- 軟禁(外出を禁じるなどして外部と接触できない状態にすること)
- 監禁(人を閉じ込めて行動の自由を奪うこと)
- 拘束(自由を制限すること。縛り付けること)
- 拘禁(捕まえて一定の場所に閉じ込めておくこと)
- 拘置(人の自由を奪って一定の場所に監禁すること)
- 勾留(逃亡などを防ぐため被害者などを拘禁すること)
- 缶詰(人を一定の場所に閉じ込めること)
「幽閉」の対義語
「幽閉」の対義語には次のようなものがあります。
- 解放(束縛を取り除き自由にさせること)
- 自由(他からの強制・支配などを受けないこと)
まとめ
「幽閉」は「人をある場所に閉じ込めて外に出さないこと」という意味です。
人が一室や牢獄など外部から隔てられたところに閉じ込められて自由が制限された状態になります。
「軟禁」と似ていますが、こちらは部屋に閉じ込めるということではなく、特定の場所や地域などに閉じ込められ、逃げ出したり外部と交渉しないようにといった目的のために行われます。
「幽閉」は日常生活であまり使う言葉ではないですが、ニュースや、小説などの創作物の中ではしばしば見聞きすることもあるのでぜひ覚えておいてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!