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「懇意にしている」「懇意にしていただいている」「懇意にしてもらっている」……ビジネスシーンでなにかとよく見聞きするこの「懇意」という言葉。
意味や読み方はわかりますか?
子供のうちに使うような言葉ではないので、社会に出るまではそうそう使う機会もなかったかもしれませんね。
仕事をしてく上で色々な場面で「懇意にしている」という表現を使う機会もあると思いますので、ぜひ意味や使い方は正しく理解しておきたいところです。
今回は、「懇意にしている」の意味とビジネスシーンでの使い方【例文つき】についてご説明いたします!
「懇意」とは?
「懇意」は「親しく付き合うこと」という意味です。
「こんい」と読みます。
「懇意」の「懇」は「懇親会」の「懇」という字で、「うちとける。親しくする」という意味があります。
「意」はよく使う漢字ですね。
「心。思い」といった意味があります。
このような字から成り立つ「懇意」は、「打ち解けて親しく付き合うこと」「遠慮のいらない間柄であること」を表すわけです。
「懇意にしている」の意味
さて、「懇意」は「懇意にしている」という使い方をよくしますよね。
「懇意にしている」とはそのまま「仲良くしている」「親しく付き合っている」というような意味になります。
「私はあの人と親しくしているんだ」という意味で「懇意にしている」とも言いますし、「私はあのに親しくしてもらっているんだ」という意味で「懇意にしてもらっている(していただしている、など)」という言い方もします。
【例文】
- 彼とは十年来懇意にしている。
- 先生には以前より懇意にしていただいています。
「懇意にしている」を「こいにしている」だと思っている人もたまにいるようです。
耳で聞いて「こんい」を「こい」だと思ってしまったのでしょうが、一文字の違いであっても、聞いているとなんだか違和感がありますよね。
また文字で書くときも「故意にしている」「好意(こうい)にしている」などと間違って書いている人もいるそうです。
音を間違って覚えていたら、パソコンの変換でも「故意」や「恋」などが出てしまいますよね。
言葉の意味を知ったらもう間違えることはないと思いますが、気をつけましょう。
「懇意にしている」のビジネスシーンでの使い方
「懇意にしている」は「親しくしている」ということでしたね。
この言葉はビジネスシーンでも非常によく使われています。
もちろんビジネスシーンで「懇意にしている」、または「懇意にしてもらっている」と使う場合は、本当に遠慮のいらない仲の友達であるとは限りません。
「懇意」は遠慮なく付き合える中であること、付き合いが長いこと、親密であることを表す言葉ですが、親しいということを敬意を持って表す言葉になります。
ですから、学生時代からの友達とか、幼馴染とか、本当に気さくに話して一緒に遊ぶような友達に対して「懇意にしている」とは言いませんよね。
それよりも、むしろ付き合いが長いとか、個人的な話もする仲であるとか、親しいとは言えるけれども敬語を使って話すような間柄において使う言葉なのです。
「親しくしていただいている」「仲良くさせてもらっている」というような意味で、相手に対する敬意を含んだ言い方であると考えると良いでしょう。
【例文】
- 彼が懇意にしている弁護士を紹介してもらった。
- あの店には以前から懇意にしているスタッフがいるので相談しやすい。
- いつも懇意にしてもらっている先生にアドバイスをもらった。
- 彼女には新人だった頃から懇意にしてもらっているので安心して任せることができた。
- 社長の田中様には以前より懇意にしていただいております。
「懇意にしている」の類語
「懇意にしている」の類語には次のようなものがあります。
- 仲良くしている
- 親しくしている
- 気心の知れた
- よく知っている
- 心安い
- 友人の
- 長い付き合いの
- 昵懇の(じっこん。親しく打ち解けて付き合うこと)
「懇意にしている」の対義語
「懇意」の対義語は「疎遠」です。
「疎遠」は「遠ざかって関係が薄いこと。親密さにかけること」という意味です。
「懇意にしている」の反対の意味を表す表現としては
- 疎遠になる
- 不仲の
- ぎくしゃくしている
- 対立している
- 関わらないでおく
- 距離を置く
- 敬遠するなどになるでしょう。
まとめ
「懇意にしている」は仲良くしていることのかしこまった言い方でした。
「仲良くしています」と言うのと「懇意にしています」と言うのとでは結構印象が違いますよね。
こうした大人の言葉選びができてこそ社会人と言えるのかもしれません。
ぜひ「懇意にしている」という言い回し、使ってみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!