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俳句や連歌を作るうえで欠かすことの出来ない季語。
様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「寒牡丹」について解説していきます。
言葉によっては耳なじみがあるものや、中には全く聞いたことが無いものもあるのではないでしょうか。
今回は改めて「寒牡丹」について基本的な意味や読み方はもちろん、いつの季語なの?といった疑問にもお答えしていきます。
「寒牡丹」の花言葉や「寒牡丹」を使った俳句もご紹介いたします。
関連 「冬牡丹」の意味や由来とは?いつの季語?「寒牡丹」との違いや俳句も紹介
「寒牡丹」の意味と読み方
「寒牡丹」とは、早春と初冬に咲く「二季咲き」という性質を持つ牡丹の花を指す言葉です。
自然の環境に開花が大きく左右され、なんとその着花率は2割以下とも言われているんですよ。
読み方は「かんぼたん」で、「さむぼたん」ではありませんのでお気を付けください。
寒牡丹は花自体が冬の寒さ厳しい時期に咲くことを知っており、花に全ての栄養素を行きわたらせるために葉がほとんどついていないのが特徴です。
また枝や茎の色が黒くなっており、その造形の美しさも人気となっています。
「寒牡丹」はいつの季語?
「寒牡丹」は俳句を作る上で「冬」の季語として使われてます。
「初冬」「仲冬」「晩冬」と冬を3つに分けた内の「晩冬」の時期に使う事が出来ます。
「冬牡丹」との違い
二季咲き(早春・初冬)の牡丹が「寒牡丹」と呼ばれています。
見た目の違いとしては「寒牡丹」は外気温が低い事を承知で咲いているため葉などの余分な部分に栄養を行きわたらせないため葉がなく大輪の花のみのものとなっています。
対して「冬牡丹」は本来は春に割く品種を使い、温室などで室温コントロールをして咲かせているため茎や葉も春に見られるものとほぼ同じです。
「寒牡丹」の花言葉は?
「寒牡丹」の花言葉は「高貴」「壮麗」「富貴」です。
真っ白な雪景色の中に凛と咲くその姿を見れば、その花言葉も納得してしまいますね。
1月25日と1月26日の誕生花にもなっています。
「寒牡丹」を使った俳句
恋心あり白抄の寒牡丹
(こいごころ ありしろたえの かんぼたん)
菊池育子
寒牡丹煙ひとすぢ通りけり
(かんぼたん けむりひとすじ とおりけり)
浜口高子
置物を観るがに屈み寒牡丹
(おきものを みるがにかがみ かんぼたん)
江原正子
まとめ
季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。
春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。
季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。
日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。