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「仲春」の季語の意味や読み方をご存じでしょうか。
様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「仲春」について解説していきます。
今回は改めて「仲春」について基本的な意味や読み方はもちろん、いつの季語なの?といった疑問にもお答えしていきます。
「仲春」を使った俳句もご紹介いたします。
「仲春」の意味と読み方
「仲春」とは、春を「初春・仲春・晩春」の3つに分けた三春の中でちょうど真ん中に当たる時期を指す言葉です。
読み方は「ちゅうしゅん」ですが、「ちゅうじゅん」と読むこともありどちらを使っても間違いではありません。
旧暦の3月21日前後の「啓蟄」から「春分」前後までの15日間が「仲春」という期間であり、春はまだ浅く寒さも残ってはいるけれど、これから気温も上がっていく「春本番の一歩手前」といった時期を指す言葉なんですよ。
「仲春」はいつの季語?
「仲春」は俳句を作る上で「春」の季語として使われています。
春を通して使えるのではなく、その言葉が示す通り春を3つに分けた中の「仲春」の時期に使う事が出来る季語なんですよ。
子季語には「春半ば」などがあります。
「仲春」の風習や行事は?
15日間ととても短い期間ではありますが、仲春の時期には「春のお彼岸」や「春分の日」など春ならではの行事や風習があります。
まだ少し肌寒くはありますが地域によってはお花見をする所も出てくる時期ですね。
「仲春」に咲く花は?
「仲春」に見ごろを迎えるのは桜やアネモネ、フリージアなど色とりどりの花たちです。
また道端でよく見かける「たんぽぽ」もこの時期に見ごろとなるんですよ。
「仲春」を使った俳句
万寿山仲春にしてリラの雨
(まんじゅさん ちゅうしゅんにして りらのあめ)
飯田蛇笏
仲春のつぎはぎの雲と漂よいつ
(ちゅうしゅんの つぎはぎのくもと ただよいつ)
田口満代子
仲春や子は薔薇色の頬もてり
(ちゅうしゅんや こはばらいろの ほほもてり)
島田とし子
まとめ
季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。
春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。
季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。
日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。