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季語

「薄暑」の意味や読み方とは?いつの季語?俳句も紹介

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夏の季語の1つ「薄暑」という季語をご存じでしょうか。

俳句や連歌を作るうえで欠かすことの出来ない季語。

様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「薄暑」について解説していきます。

改めて「薄暑」について基本的な意味はもちろん、いつの季語なの?といった疑問にもお答えしていきます。

「薄暑」を使った俳句もご紹介いたします。

「薄暑」の意味と読み方

「薄暑」とは、季節が初夏になりじんわりと汗ばむ程度の暑さや、その暑さの時期を時期を指す言葉です。

「薄暑」という言葉自体は大正時代に誕生しており、古くから親しまれている言葉だとも言えますね。

読み方は「はくしょ」です。

「うすあつ」「ぼしょ」などではありませんので覚える際はお気を付けください。

春が終わり、少し汗ばむほどの陽気が訪れた事を喜び、これから訪れる本格的な夏へのワクワク感も含まれている言葉で、夏が訪れた事を直感的に表現した、日本ならではの繊細さを感じる事が出来ますね。

「薄暑」はいつの季語?

「薄暑」は俳句の世界では「初夏」の季語として使われています。

夏ならいつでも使える季語ではなく、夏の初めである「初夏」を表現する季語なんですよ。

子季語には「軽暖」があります。

「薄暑」の使い方

「薄暑」は俳句の季語としてだけではなく、ビジネス文書などの時候の挨拶としても使われています。

暦の上で夏となる5月5日前後の「立夏」から6月4日前後の「小満」までの約1か月間が「初夏」であり、「薄暑」を使用できる期間となります。

ビジネス文書で使用する場合、「薄暑」はどうしても少し固く、改まった印象を相手に与えてしまうので、もっと柔らかい表現にしたい場合は「汗ばむ陽気」などの言葉に言い換えるのがおすすめです。

例文

  1. 拝啓 薄暑の候、貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
  2. 拝啓 薄暑の候、〇〇様におかれましてはご健勝のことと拝察いたしております。
  3. 拝啓 薄暑のみぎり、皆々様におかれましては一段とご清祥のことと存じます。
  4. 拝啓 薄暑の候、ご一同様におかれましてはますますご清栄のことと存じます。

「薄暑」を使った俳句

笋の皮の流るる薄暑かな
(たけのこの かわのながるる はくしょかな)
芥川龍之介

この週の予定加はる薄暑かな
(このしゅうの よていくわわる はくしょかな)
稲畑汀子

人々に四つ角ひろき薄暑かな
(ひとびとに よつかどひろき はくしょかな)
中村草田男

まとめ

季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。

春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。

季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。

日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。

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