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季語

「春日和」とはいつ頃の季語?意味や使い方と「小春日和」との違い

「春日和」とはいつ頃の季語?意味や使い方と「小春日和」との違い

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「春日和」という季語をご存じでしょうか。

「小春日和」という言葉も有名ですが、「春日和」とは何が違うのでしょうか。

今回は「春日和」について基本的な意味や使い方はもちろん、いつ頃の季語なの?といった疑問や「春日和」を使った俳句もご紹介いたします。

関連 「小春日和」とはいつの季語?誤用してない?本来の意味と使い方を解説!!

「春日和」の意味と読み方

「春日和」とは、3月20日ごろの春のお彼岸を過ぎてから使われ、暖かな春らしい天気を指す言葉です。

読み方は「はるびより」です。

春のお彼岸まではまだまだ冷たい風が吹き、どこか冬の名残も感じられますが、桜の開花も見られる春のお彼岸過ぎには気温も上昇し始め、春らしい天候になることが多いです。

そんなぽかぽか陽気を「春日和」と言いますが、この春日和はあまり長くは続かず、大体3日から4日続いたあとに天候が崩れてしまう事が多いんですよ。

「春日和」の使い方

「春日和」は俳句の季語としてだけではなく、ビジネス文書などで時候の挨拶としても使われています。

「春日和の候」というもので、3月の終わりごろから4月初め頃に使われます。

春らしい暖かな日が訪れる季節になりましたね、という趣旨を相手に伝える事が出来る柔らかな言葉です。

例文

  1. 拝啓 向春の候、ご一同様におかれましてはより一層のご清栄お喜び申し上げます。
  2. 拝啓 立春の候、貴社におかれましてはますますご多忙の事と拝察いたします。

「春日和」はいつ頃の季語?

「春日和」は俳句を作るうえで「春」の季語となっています。

彼岸を過ぎた後の情景を表現する季語ですが、時期は限定されず春という季節を通して使うことの出来る「三春」の季語です。

時期としては、3月20日にある「春のお彼岸」を過ぎたあとに訪れるぽかぽか陽気を「春日和」と呼んでいます。

子季語には「春の日和」があります。

「春日和」と「小春日和」の違いは?

ほぼ同じような漢字なので混同される事も多い「春日和」と「小春日和」ですがその意味には大きな違いがあります。

「春日和」が「春に見られる穏やかな晴天の日」を指す言葉なのに対し、「小春日和」は冬の暖かな日を指しています。

冬の初め頃にたまに見られる、「まるで春のような穏やかな暖かさの日」を指すのが「小春日和」なんですね。

「小春日和」は冬の季語であり、11月から12月の初め頃を表現する際に使われています。

「春日和」を使った俳句

春日和研屋路上で店開き
(はるびより とぎやろじょうで みせびらき)
岸本房子

ぼんやりと猫がもの言う春日和
(ぼんやりと ねこがものいう はるびより)
三宅やよい

病み上りスキップしたし春日和
(やみあがり すきっぷしたし はるびより)
沖野貞子

春日和ガラス戸越しの空の青
(はるびより がらすどごしの そらのあお)
宮崎浩美

まとめ

季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。

春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。

季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。

日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。

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