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七福神の中で、特に人気があると言っても過言ではない2トップ・・・。
それは「大黒天」と「恵比寿天」です。
今回は、よく一緒に飾られることの多い大黒天と恵比寿天の関係や由来に迫っていきましょう。
お飾りする時の置き場所や左右の位置についても詳しく解説していきますね。
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大黒様と恵比寿様の関係は?
実は、大黒様と恵比寿様の二人の関係は「親子」というお話があります。
大黒天は大国主命(おおくにぬしのみこと)と言われる出雲の国を作り出した神様と同一神とされています。
そして、恵比寿天は事代主命(ことしろぬしのみこと)という初めて釣りをした神様で、大国主命の子だとされています。
七福神が流行し始めた当時は室町時代。
恵比寿天と大黒天は元々人気がある神様でした。
なぜなら、大黒天は元々「農業の神様」、そして恵比寿天は「漁業の神様」であったからです。
農業と漁業は、食べ物を得るための重要なもの・・・。
主に農家は大黒天を祀り、漁業に携わる家庭は恵比寿天を祀る・・・現代でも農家に大黒天信仰、漁師さんに恵比寿天信仰の家庭が多いのも、このような背景があるからです。
ですから、2つの神様はこのように有り難いものとされ、最初の頃は恵比寿天信仰、大黒天信仰と別れていたようでした。
しかし時代とともに、恵比寿天=漁業の神様 大黒天=農業の神様ということで、「海と陸からの恵みを得られると、とてもありがたい」と人々は考え、まるで対のようにセットでお祀りすることが人気となります。
そして戦国時代になると、この2柱を一緒に信仰する家が一般家庭でも多くみられていきます。
やがて商工民の間ではこの「2神を飾れば、ご利益はばっちり!」となり、今の気風となったと言われています。
もちろんこれに限らず、大黒天はヒンドゥー教のシヴァ神の化身であるとか、恵比寿天は伊邪那岐尊(イザナギノミコト)と伊弉冉尊(イザナミノミコト)の子で蛭子(ヒルコ)であるとか、色々な説もありますね。
しかし、人々の生活に基づく信仰の変遷と歴史から、大黒天の子は恵比寿天という印象が強くなったこともあり、今のペアのようなかたちとなっていると考えられるのです。
ちなみに、わらべ歌に至っても「おえびすだいこく」や「えびすさんと大黒さん」という歌がありますね。
現代ではこのわらべ歌のように、大黒天と恵比寿天は一緒に飾られたり、まるでセットのような関係として扱われていることが当たり前となっているのです。
大黒天と恵比寿天の関係の秘密には「神様としての関係」そして「信仰する人々の背景と歴史」があったというお話なのでした。
大黒天と恵比寿天の置き場所や左右の位置は?
置き場所
大黒天と恵比寿天を一緒に飾る場合、置き場所として適しているのは、
- 神棚を作る
- 台所に飾る
- 人の集まる場所(リビングなど)
- 玄関
- 床の間
と言われています。
また、飾る時に気を付けることは
- 正面が南向き、もしくは東向き
- なるべく見下ろさない場所
- 風通しの良い清潔な場所
となります。
大黒天と恵比寿天は神様ですから、神棚をお作りしたり、上記の気を付けることをクリアするのは大変おすすめです。
・・・とはいっても、賃貸などではなかなか難しいこともありますよね。
その場合は、ご自分が大黒天と恵比寿天に対して、いつも「ありがたい」と思えるような気持ちになれる場所を選ぶように心がけましょう。
掃除がしやすくお供え物を置きやすい場所や、あなたと向かい合わせになるような場所もおすすめです。
ただしお手洗いや、いつも背中を向けてしまうような場所は避けていただきたいので、あくまで「神様に失礼のないような場所」を選ぶと良いでしょう。
大黒天と恵比寿天の左右の位置
ペアのように飾られる「大黒天」と「恵比寿天」には、もちろん左右の位置は概ね常識化されて決まっています。
正面に向かって左・・・大黒天
正面に向かって右・・・恵比寿天
となります。
ただし、地域によっては上記に限りはないこともあり、逆の場合もあります。
あなたの地域で、恵比寿天と大黒天が一緒にお祀りされている神社や寺社がある場合、参考を兼ねて参拝してみたり、尋ねてみるのも良いかもしれませんね。
まとめ
大黒天と恵比寿天の関係は、親子という説があります。
また、それぞれが農業と漁業の神ということからありがたがられていた存在で一対のように認識されていたということがわかりました。
大黒天と恵比寿天をお祀りするときの置き場所は色々とあるのですが、賃貸などでは難しいこともあるため、基本的にご自身が2神に対し感謝の気持ちをいつも持ちやすい場所でOKです。
左右の位置は、大黒天は向かって左、恵比寿てんは向かって右に置くと一般的ですので、参考になさってくださいね。
日本で人気の神である大黒天と恵比寿天を味方に、あなたも運を切り拓いて新しい風を家に取り入れてみましょう。
きっと良いことがありますよ。