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「衷心より御礼申し上げます」
「衷心よりお悔やみ申し上げます」
この「衷心より……」という表現、見聞きすることがあると思います。
ちょっとかしこまった印象の言葉ですので、冠婚葬祭や謝罪時、お礼状など改まった場面や文書で使われることが多い言葉です。
仕事をしていく上でもお礼やお悔やみを述べる機会はしばしばありますよね。
ぜひこの「衷心」という言葉の使い方を理解しておきましょう。
今回は、「衷心」の意味や読み方は?お詫びやお礼・お悔やみでの使い方【例文つき】についてご説明いたします!
「衷心」の意味と読み方
「衷心」は「心の中、心の底」という意味です。
「ちゅうしん」と読みます。
「衷」は「心の中。まごころ」「なかほど。かたよらない」という意味の漢字です。
「哀」と似ているので「哀心」と書き間違えられる事も多いそうなので気をつけましょう。
「衷心より」という形で「心から」「心より」ということですから、心の底から、真心からといった意味になります。
「衷心」の使い方
「衷心」は、「衷心より」という形で使われることが多く、「心より」という意味を表します。
「衷心より~申し上げます」という形が一般的です。
お詫びやお礼、またお悔やみの時など、色々なシーンで使える言葉です。
それぞれのシーンでの使い方を確認しておきましょう。
お詫びの時
お詫びの時に「衷心」を用いる場合は、「衷心よりお詫び申し上げます」などとなります。
自分や自分の会社がおこした失敗について謝る時に使うわけで、「衷心より」とすることで真心のこもった心からの謝罪であることを表すことができます。
【例文】
- 皆様にご迷惑をおかけすることになり、衷心より深くお詫び申し上げます。
- この度の不祥事につきまして、関係者及び応援してくださった方々に衷心よりお詫び申し上げます。
- その節は大変お手数をおかけしましたこと、衷心よりお詫び申し上げます。
お礼の時
お礼の時に「衷心より」を用いる場合は、「衷心よりお礼申し上げます」などとします。
「衷心」はかたい印象の言葉ですから、会話の中で「衷心より」とはあまり言わないかもしれませんね。
口頭では「心よりお礼申し上げます」とすることが多いのではないかと思います。
ですが、改まったスピーチやお礼の書面などでは「衷心」を使うことで真面目に心から感謝しているということを表せます。
【例文】
- ひとえに皆さまの温かいご支援、ご声援のたまものと衷心よりお礼申し上げます。
- 長年にわたるご愛顧に衷心より感謝を申し上げます。
- 在職中は公私にわたり格別のご厚情を賜りまして、衷心より御礼申し上げます。
お悔やみの時
お悔やみの時に「衷心より」を使う場合は「衷心よりお悔やみ申し上げます」「衷心より哀悼の意を表します」などとなります。
これも弔電や弔辞などで使うことが多い言葉です。
例えばお葬式に行って口頭でご遺族にお悔やみを伝えるというような時には「心から」といったもっと平易な言葉を使うことが多いでしょう。
【例文】
- 突然の訃報に接し、大変驚きました。衷心よりお悔やみ申し上げます。
- ご尊父様のご逝去の報に接し、衷心より哀悼の意を表します。
- 故人の御功績を偲び、衷心よりお悔やみ申し上げ、ご冥福をお祈りいたします。
「衷心」は他にも「衷心よりお願い申し上げます」「衷心よりお祝い申し上げます」などとして、お願いやお祝いといったシーンでも使うことができます。
「衷心より」の類義語、言い換え表現
「衷心より」の類義語や言い換え表現は次のようなものです。
- 心より
- 心から
- 誠に
- 心底
- 心の底から
- 切に
先ほど挙げたような、お詫びやお礼、お悔やみといった場面であれば、話し言葉では「心より」(もしくは「心から」)を使うことが多いのではないでしょうか。
「衷心より」よりもかしこまった感じは少なくなりますが、「心より〜申し上げます」などとしても失礼にはなりませんので、相手によって使い分けてもよいですね。
まとめ
「衷心より〜申し上げます」
このように言うと、「心から〜です」などと言うよりも、改まった印象になりますよね。
「衷心」は、おそらくほとんどの人にとって、社会人になるまでは使う機会のなかった言葉ではないでしょうか。
「衷心」を使うことで改まった、きちんとした御礼やお詫び、お悔やみなどの気持ちを伝えることができますね。
ぜひふさわしいシーンで使ってみてください。
最後までお読みくださりありがとうございました!