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福助人形のモデルや由来は?ご利益はあるの?

福助人形のモデルや由来は?ご利益はあるの?

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「福助」という旅館やお店の玄関に置かれている、あの特徴的な人形をご存知ですか?

正座をし、お客さんに向かってにっこり笑うあの人形は「福助人形」と言います。

さて今回は、福助人形のモデルや由来などを解説させていただきましょう。

福助にはご利益はあるのか、その他の豆知識なども一緒にご紹介いたしますね。

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福助人形のモデルや由来は?

福助人形のモデルと由来には諸説ありますが、主に下記の3人ほどが候補として考えられています。

由来1:農家の息子 佐太郎

一つ目の由来は、福助人形のモデルでは?と言われている農家の息子、佐太郎です。

頭が大きく大人になっても二尺(約60cm)ほどしかなかったという佐太郎は、農家の息子として生まれました。

変わった外見が故に自身を悲観した佐太郎は、地元を出て江戸で見せ物として出てみたところ人気が出たのです。

そこで、名前も佐太郎から「福助」という名前に変えてみたところ、幸運を呼び込む名前がますます人気に拍車をかけたそうです。

しかし「福助」という名前は当時身体的な障害を意味する「不具者(ふぐしゃ)」が由来であると言われており、それが変化して「不具助(ふぐすけ)」そして「福助」となったとも伝えられています。

このように、少し悲しい由来がある佐太郎こと福助ですが、見せ物を見ていたある武士の目にとまりました。

そして「子どもの遊び相手になって欲しい」と言われ、武士に召し抱えられたのです。

その結果福助は幸せな人生を送り、その武士の世話で結婚もできた福助は、自身の容姿を人形にして売り出しました。

その人形は福助の死後流行となり、現在も残っていると言われているそうです。

モデル2:もぐさ屋の番頭

二つ目の由来はもぐさ屋の番頭という説です。

その昔、滋賀県伊吹山のふもとには宿場があり、そこにもぐさ屋の「亀屋」がありました。

もぐさとは、「よもぎ」のことで当時はお灸などに使われ、民間療法では欠かせないものだったのです。

もぐさ屋「亀屋」の番頭は、裃(かみしも)を着付けて扇子で道中のお客様を手招きし、もぐさを売っていました。

その商売の様は、真心のこもった商いであったと有名になったそうです。

この番頭がその時旅していた京都伏見の人形屋の目に留まり、商売繁盛していた様から「招福人形」として福助人形を売り出したことが由来だと言われています。

モデル3:京都呉服屋主人

三つ目の由来は、京都呉服屋の主人「彦右衛門」です。

働き者で有名であった京都の呉服屋「大文字屋」の主人「彦右衛門」は、頭が大きく低い身長が特徴でした。

一代で財を築いた彦右衛門でしたが、慈悲深い性格であり、主人は貧しい人々への施しを行っていました。

その結果人々に愛され、何かの施しのお返しにと彦右衛門の像が造られたことが福助のルーツと言われています。

福助人形はご利益はあるの?

福助人形にはご利益があると言われており、主に下記のものが有名です。

  • 「商売繁盛」
  • 「福徳招来」
  • 「千客万来」

確かにこのご利益であれば、お店や旅館などで招き猫と同じように飾られていることが多いのも頷けますね。

福助の名字は?

「福助」「福助人形」と言われている福助には名字があるのをご存知でしょうか。

福助のフルネームは「叶 福助(かのう ふくすけ)」と言います。

また縁起のよさそうな名字ですね。

福助人形は、実はご当地によって少しずつ違いがあるようですが、特徴としては下記が挙げられます。

福助人形の特徴

  • 頭が大きく、童顔
  • 男性
  • 裃(和装の正装の一種)を着ている
  • 正座やお辞儀をしている
  • 福耳である
  • 場合によっては片手に扇子を持っている

福助人形を飾るときは?

福助人形は旅館やお店で飾られていることが多いのですが、一般家庭で飾っても全く問題はございません。

福助のご利益である「福徳招来」の意味から、「長寿」や「幸せ」などを願って飾られる場合もあるのです。

福助人形を飾る際のポイントとしては、他の縁起物と同じように綺麗で清潔な場所に飾ると良いでしょう。

一般的には玄関に置くことが多いでしょう。

また、なくても全く問題はございませんが、福助はよく座布団に座らされて飾られていることが多いです。

もし座布団を用意したいと思った方は、福助人形とセットで売られている場合もありますし、ご自分で作ったりしてもかまいませんので、ご自由に準備してくださいね。

福助の家族

福助人形と一緒に飾られているのは「お多福」だと言われています。

お多福は伴侶的存在のように扱われ、セットで売られていることもあります。

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また、福助人形の母親は「おかめ」であったという説もあり、福助がおかめを背負ったかたちの人形が売られていたりもします。

→おかめとおたふくの違いは?縁起物でご利益があるのはどっち?

まとめ

福助の由来には多方面から諸説ありますが、江戸時代頃から一般市民に愛されてきた「招福」をつかさどる人形であったことは間違いありません。

福助人形のモデルは主に3人おり、由来も違えど、人々に愛されてきた人物であることが共通しています。

福助のご利益としては

  • 「商売繁盛」
  • 「福徳招来」
  • 「千客万来」

が挙げられます。

福助は縁起物としてお店や旅館だけではなく、一般家庭でも飾ることのできる文化的な愛らしい人形です。

日本人らしい外観の福助人形、実は人形以外にもステッカーやのれん等意外と関連グッズがあるのでぜひあなたのおそばに福助を置いてみませんか?

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