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「ご容赦ください」や「ご了承ください」という言葉はビジネスのシーンや日常生活でもよく耳にしますよね。
でも、なんとなく似たようなフレーズのこの言葉、実は違う意味なのをご存知ですか?
そのシーンによって使い方や言葉を間違えてしまうと意味が変わってきてしまいます。
今回はご容赦・ご了承くださいの意味やその他類語の使い方、そしてメールや上司へ言う場合の正しい言い方を説明致します!
『ご容赦ください』の意味とは?
ご容赦くださいの「容赦」とは、「許す」ことを意味します。
すなわち「ご容赦ください」とは相手に過失や失敗などについて許しを請う場合に使います。
つまり、「許してね!」「勘弁してね!」という意味です。
反対に「許さないぞ!!」という時は「容赦しません!」と使いますよね。
ビジネスなどにおいて、「許してください」というよりも「ご容赦ください」という方が畏まった状況の時にはふさわしいでしょう。
ただし状況によって、「申し訳ございません」と謝罪をしたほうがいい場合もあります。自分のミスによる過失を謝罪する場合は「申し訳ございません」と伝えた方が相応しいでしょう。
また、ご容赦くださいを使う場合は「何卒」(なにとぞ)を先につけるとより丁寧な言い回しになります。
【例文】
- 当日は混雑が予想されますので、お車でのご来場は何卒ご容赦くださいませ。
- 台風の影響により、ご注文の商品が納期に間に合いません。大変申し訳ございませんが、何卒ご容赦くださ い。
- セール品につき、品切れの際は何卒ご容赦ください。
【類語】
- 「ご海容(かいよう)ください」海のように広い寛容な心で、相手の過ちや無礼などを許すこと。
- 「ご寛恕(かんじょ)いただければ幸いです」広い心、非難せずに許すこと。
- 「お許しください」
- 「ご勘弁ください」
『ご了承くださいの意味』とは?
「ご了承ください」は相手に理解や納得、了解を得るために用いられる丁寧な言い回し表現になります。
「ご了承ください」を使う場合は、何に対して了承して欲しいかの理由を必ず伝えます。
つまり、「こういう事情があるから理解してね!」「納得してください!」という意味です。
予め(あらかじめ)理解してもらうことで、文句を言われても「先に説明したはずです!」となるわけですね。
意味だけとってしまうと、一方的にこちらの事情を強要させるという物の言い方になってしまうので、通常は契約書などの文書等に使われることがほとんどで、目上の人や上司、取引先の会社などには使用しません。
もし上司や取引先に了承して欲しいことがある場合は「ご了承願います」や「ご了承のほどお願い申し上げます」とした方が丁寧になります。
【例文】
- 天候などにより到着時刻が遅くなる場合がございますので、お急ぎのところ申し訳ございませんがご了承くださいませ。
- ご契約内容に付いては予告無く変更される場合があります。予めご了承下さいませ。
- ご予約の時間に15分以上遅れた場合、ご予約をキャンセルとさせて頂きますので予めご了承くださいませ。
【類語】
- 「ご承知おきください」
- 「ご理解のほど」
メールや上司への使い方は?
「ご容赦ください」は取引先や目上の人、上司に対して目下の人が使う言葉ですので、謝罪をする時に使う言葉として問題ないでしょう。
ただし、会話やメールの中で頻繁に使いすぎたり、怒って許してくれない人に何度も使うと、許してくれない目上の人を非難しているようにとられてしまいます。
ですのでなるべく回数は多く使用しないようにしましょう。
「ご了承ください」は、基本的に契約の約款や対顧客などに使うことがほとんだとは思いますが、使う場合は一方的にならないよう「ご了承のほどお願い申し上げます」など丁寧な言い回しにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
似たような言葉でも意味は全く違いますよね。
なんとなく使っていたり、聞いていたりするものも、ちゃんと意味を理解するとまた見方が変わってきますよね。
「ご了承ください」と書いてある文の前には、何か私たちが事前に理解しておかないといけないことが隠されているということですし、企業から「ご容赦ください」という手紙が届いたら、何か許してあげないといけないことがあるということです。
ちょっとひねくれた見方になってしまいましたが(笑)
自分が使う側になった時は、使う言葉を間違えないようにしましょう。
最後までお読み頂きありがとうございました。