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「滑稽」は面白いさまを表す言葉として、いろいろなところで見聞きする言葉です。
何かを評して「珍妙にして滑稽」などと言ったりもします。
ほとんどの人が聞いたことがある言葉だと思いますが、正確な意味を調べる機会って意外となかったのではないでしょうか。
また、漢字も結構難しい字を書きますので、書き方や読み方も合わせて確認しておきたいですね。
今回は、「滑稽」の意味と使い方!「珍妙にして滑稽」とは?【類義語・例文】についてご説明いたします!
「滑稽」の意味
「滑稽」は「おどけていて面白くおかしいこと」「あまりにもばかばかしいこと」という意味です。
「こっけい」と読みます。
「面白い」といういい意味と、「ばかばかしい」という悪い意味と二つあるわけですね。
「滑」は「なめらか」という字で、「稽」は「考える」という意味がある漢字です。
「滑稽」はもともと中国の古代の歴史書「史記」の中の篇名として知られる用語です。
当時は面白いという意味ではなく、饒舌という意味で使われた言葉だそうです。
ですが、「滑稽」に取り上げられた人物の中に、おどけた言動をする俳優たちが含まれていたため、ユーモアに富んださまを「滑稽」と言うようになっていったということです。
さらに、それがいい意味ばかりではなく「ばかばかしい」「みっともない」という悪い意味にも使われるようになったのですね。
「滑稽」は悪い意味で使われることもよくありますので、意味を解釈するときには気をつけて文脈から読み取りたいですね。
「滑稽」の使い方
「滑稽」は「おどけていて面白い」という意味や、「ばかばかしい」「ばかげている」といった悪い意味でも使います。
日常的には、いい意味で使うよりはばかばかしくて笑えるというようなやや悪い意味で使われることが多いようです。
それだけに、「面白いですね!」と褒めるつもりで「滑稽ですね!」などと言うと、ばかげていると悪口を言われたと誤解されてしまう可能性が高いでしょう。
ぜひ例文で使い方を確認しておきましょう。
【例文】
- 彼は滑稽なパントマイムで会場を沸かせた。
- 彼らは歌に合わせて滑稽な踊りを披露した。
- これは滑稽な漫画だ。
- 彼女が気取っているさまは実に滑稽だ。
- 彼が必死に言い訳すればするほど滑稽に見える。
1、2、3番目の例文は「面白い」という意味で、笑えるとかユーモアのセンスがあるとか、どちらかというといい方の意味です。
それに対して4、5番目のような例文は、「みっともない」とか「ばかばかしくて笑える」というような馬鹿にした悪い意味で使っています。
「珍妙にして滑稽」とは?
「滑稽」の使い方はおわかりいただけたでしょうか。
「滑稽」を使った、「珍妙にして滑稽」という言い回しを時々見聞きすることがあります。
古めかしい感じの言葉ですが、案外若い人があえてSNSなどで使っていることもあるようです。
「珍妙」は「かわっていておかしいこと」という意味です。
「ちんみょう」と読みます。
ですから、「珍妙にして滑稽」というのは「かわっていて面白い」「珍しくておかしい」ということですね。
「珍妙にして滑稽」は、見た目や言動などが変わっていて面白い、珍しくて笑えるといったときに使う言葉です。
【例文】
- 彼の格好は珍妙にして滑稽であった。
- 珍妙にして滑稽な動きをする。
「滑稽」の類義語
「滑稽」の類義語には次のようなものがあります。
- 面白い(興味をそそられるさま。つい笑いたくなるさま)
- おかしい(面白くて笑い出したくなるさま)
- ユーモラス(ユーモア、おかしみのあるさま)
- コミカル(喜劇的で滑稽味のあるさま)
- ひょうきん(気軽でおどけた感じのするさま)
- 荒唐無稽(言動に根拠がなく現実味のないこと)
- ばかばかしい(非常に馬鹿げている)
「面白い」「ユーモラス」などというのは褒め言葉と言うか、いい意味で使うような言葉ですね。
「ばかばかしい」「荒唐無稽」などは悪い意味で使うことが多いでしょう。
「滑稽」の対義語
「滑稽」の対義語は特にありません。
「滑稽」は「面白い」「ばかばかしい」といった意味ですので、文脈により
- つまらない(面白くない)
- 面白くない(興味をそそられない。納得がいかない)
- 真面目(真剣であること。本気であること)
- 厳格(不正やごまかしを許さない厳しい態度)
などが考えられるでしょう。
まとめ
「滑稽」は面白くて笑えるさまや、ばかばかしいさまを表す言葉です。
いい意味でも使えますが、うっかりすると相手に「バカにしているな」などと誤解されてしまうかもしれませんよね。
正しい意味や使い方をしっかり理解して、適切に使っていきたい言葉です。
ぜひ参考になさってください。
最後までお読みくださりありがとうございました!