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暦や季節の言葉を見ていると、「蚯蚓出」という少し珍しい表現に出会うことがあります。

「蚯蚓」という漢字は、普段あまり目にしないかもしれません。これは二字で「みみず」を表す言葉です。

今回は、「蚯蚓出」の意味や読み方、由来、時期、使い方についてご説明いたします!

「蚯蚓出」の意味とは?

「蚯蚓出」とは、みみずが地上に出てくる頃という意味です。

「蚯蚓出」は、「みみずいずる」と読みます。

初夏になり、土の温度が上がってくると、土の中で過ごしていたみみずが活発に動き始めます。

畑や庭の土を掘り返したとき、みみずの姿を見かけることも増えてくる頃です。

項目 内容
言葉 蚯蚓出
意味 みみずが地上に出てくる頃
読み方 みみずいずる
分類 七十二候の第二十候、立夏の次候
時期 5月10日頃から5月14日頃

みみずは目立つ生き物ではありませんが、土を食べ、移動し、糞を出すことで、ふかふかで栄養のある土を作ります。

「蚯蚓出」は、地上の華やかな変化ではなく、足元の土の中で始まる初夏の営みをとらえた言葉です。

「蚯蚓出」はいつの季節?

「蚯蚓出」は、二十四節気の「立夏」の次候にあたります。

時期は、例年5月10日頃から5月14日頃です。ただし、七十二候の日付は年によって少し前後します。

区分 内容
二十四節気 立夏
七十二候 次候・第二十候
時期 5月10日頃〜5月14日頃
前の七十二候 蛙始鳴(かわずはじめてなく)
次の七十二候 竹笋生(たけのこしょうず)

立夏は、暦の上で夏が始まる頃です。

「蚯蚓出」の頃には、若葉が濃くなり、畑や庭の土もあたたまり、植物を育てる土の中でもさまざまな生き物が動き始めます。

「蚯蚓出」の由来

「蚯蚓出」は、七十二候という暦に由来します。

七十二候とは、一年を約五日ごとに七十二に分け、気候や動植物の変化を短い言葉で表した暦です。

言葉 由来・意味
蚯蚓 みみずのこと。土の中で暮らし、土を豊かにする生き物。
出る、現れること。ここでは地上に出てくる様子を表す。
みみず 土を耕し、空気や水を通しやすくする存在。
七十二候 自然の変化を約5日ごとに表した暦の区分。

昔の人々は、空模様や草花だけでなく、虫や土の変化からも季節を感じ取っていました。

みみずは古くから、土を耕す生き物として知られてきました。みみずが土の中を動くことで空気や水が通りやすくなり、植物が育ちやすい土になります。

みみずはなぜ大切な生き物?

みみずは、見た目は地味でも、土を豊かにする大切な生き物です。

土の中を移動しながら有機物を食べ、排泄することで、植物が育ちやすい土を作っていきます。

そのため、昔から「自然の鍬」のような存在として見られてきました。

みみずの働き 内容
土を耕す 土の中を動き、空気や水の通り道を作る。
土を豊かにする 有機物を分解し、植物が育ちやすい土に近づける。
畑を支える 作物の根が伸びやすい環境を整える。
季節を知らせる 活動が活発になることで、土のあたたまりを感じさせる。

「蚯蚓出」は、土の中に目を向けることで初夏を感じる言葉です。

見えにくい場所で生き物が動き出し、田畑を支える土が整っていく季節を知らせています。

「蚯蚓出」の使い方・例文

「蚯蚓出」は、日常会話で頻繁に使う言葉ではありません。

ですが、暦の説明、自然観察、畑仕事、季節の挨拶などでは、初夏の土の変化を表す言葉として使うことができます。

場面 使い方の例
手紙・挨拶文 蚯蚓出の候、土の中の生き物も活発に動き出す頃となりました。
季節の文章 蚯蚓出の季節、畑の土にも初夏のぬくもりが感じられます。
暦の説明 立夏の次候は「蚯蚓出」といい、みみずが地上に出てくる頃を表します。
日記・短文 畑を耕しているとみみずが現れ、蚯蚓出の季節を感じました。

「蚯蚓出」は漢字が難しいため、一般向けの文章では「蚯蚓出(みみずいずる)」と読み方を添えるとわかりやすいでしょう。

「蚯蚓出」と立夏の七十二候

「蚯蚓出」は、立夏の三つの七十二候のうち、二番目にあたります。

立夏の七十二候は、初夏の水辺や土の中、竹林の変化を順に表しています。

立夏の七十二候 読み方 意味
蛙始鳴 かわずはじめてなく 蛙が鳴き始める頃
蚯蚓出 みみずいずる みみずが地上に出てくる頃
竹笋生 たけのこしょうず たけのこが生え始める頃

蛙の声に続いて、みみずが土の中から現れ、やがてたけのこが伸びていく。

この流れを見ると、立夏の頃の自然が、地上だけでなく土の中からも夏へ向かって動き出していることがわかります。

まとめ

「蚯蚓出」は、みみずが地上に出てくる頃を表す七十二候の言葉です。

読み方は「みみずいずる」で、二十四節気では立夏の次候にあたります。

時期は例年5月10日頃から5月14日頃で、土があたたまり、みみずをはじめとする土の中の生き物が活発に動き始める頃です。

花や鳥のような華やかさはありませんが、「蚯蚓出」は足元の自然に季節を見いだす、七十二候らしい美しい表現です。

暦の言葉は、季節を少し丁寧に味わうための手がかりになります。畑や庭の土に触れるときには、ぜひ「蚯蚓出」という言葉を思い出してみてくださいね。

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