「菖蒲華(あやめはなさく)」の意味や読み方とは?由来や時期はいつ?
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暦の言葉を調べていると、「菖蒲華」という美しい漢字の並びを見かけることがあります。
「菖蒲」は「しょうぶ」と読むことも多いので、読み方に迷う方もいるでしょう。
今回は、「菖蒲華」の意味や読み方、由来、時期、使い方についてご説明いたします!
「菖蒲華」の意味とは?
「菖蒲華」とは、あやめの花が咲く頃という意味です。
「菖蒲華」は、「あやめはなさく」と読みます。
「華」は「花」と同じく、花が咲くことを表しています。
つまり「菖蒲華」は、あやめが花を開き、梅雨どきの野や水辺を彩る頃を示す七十二候です。
「菖蒲華」は、そのような雨の季節の色合いを、あやめの開花に託して表した言葉といえるでしょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 言葉 | 菖蒲華 |
| 意味 | あやめの花が咲く頃 |
| 読み方 | あやめはなさく |
| 分類 | 七十二候の第二十九候、夏至の次候 |
| 時期 | 6月26日頃から6月30日頃 |
「菖蒲華」はいつの季節?
「菖蒲華」は、二十四節気の「夏至」の次候にあたります。
時期は、例年6月26日頃から6月30日頃です。ただし、七十二候の日付は年によって少し前後します。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 二十四節気 | 夏至 |
| 七十二候 | 次候・第二十九候 |
| 時期 | 6月26日頃〜6月30日頃 |
| 前の七十二候 | 乃東枯(なつかれくさかるる) |
| 次の七十二候 | 半夏生(はんげしょうず) |
夏至は昼の長さが一年でもっとも長くなる頃ですが、日本では梅雨の時期と重なります。
雨に濡れたあやめの紫色は、曇り空の下でも鮮やかに映えます。
「菖蒲華」は、明るい夏の日差しだけでなく、梅雨ならではのしっとりとした美しさも含んだ季節の言葉です。
「菖蒲華」の由来
「菖蒲華」は、七十二候という暦に由来する言葉です。
七十二候では、花の開花や虫の出現など、自然の小さな変化を季節の節目として表します。
「菖蒲華」は、あやめの花が咲くことを、夏至の次候のしるしとしてとらえたものです。
| 言葉 | 由来・意味 |
|---|---|
| 菖蒲 | この候では「あやめ」を指す。梅雨どきに紫色の花を咲かせる植物。 |
| 華 | 花が咲くこと。ここではあやめが開花する様子を表す。 |
| 夏至 | 昼がもっとも長くなり、夏の盛りへ向かう二十四節気。 |
| 七十二候 | 自然の変化を約5日ごとに表した暦の区分。 |
あやめの花は、雨の季節の緑によく映える紫色が特徴です。
昔の人々は、梅雨の湿り気の中で咲く花の色や姿から、夏至の後半へ進む季節を感じ取っていたのでしょう。
「菖蒲」と「あやめ」「しょうぶ」の違い
「菖蒲華」で迷いやすいのが、「菖蒲」という漢字の読み方と植物の違いです。
七十二候の「菖蒲華」は「あやめはなさく」と読みますが、端午の節句の菖蒲湯に使う「しょうぶ」は、あやめとは別の植物です。
また、花菖蒲や杜若も似た花として知られています。
| 名称 | 読み方 | 補足 |
|---|---|---|
| 菖蒲華 | あやめはなさく | 七十二候の名称。あやめの花が咲く頃を表す。 |
| 菖蒲湯の菖蒲 | しょうぶ | 端午の節句に用いられる植物。あやめとは別種。 |
| 花菖蒲 | はなしょうぶ | 梅雨どきに咲く園芸品種も多い花。 |
| 杜若 | かきつばた | 水辺に咲く、あやめに似た花。 |
このように、漢字や見た目が似ているため少しややこしいですね。
ただし、七十二候の言葉として覚えるなら、まずは「菖蒲華=あやめの花が咲く頃」と押さえておくとよいでしょう。
「菖蒲華」の使い方・例文
「菖蒲華」は、日常会話で頻繁に使う言葉ではありません。
ですが、季節の挨拶、手紙、俳句、短いエッセイ、暦の説明などでは、梅雨の花を表す言葉として使うことができます。
| 場面 | 使い方の例 |
|---|---|
| 手紙・挨拶文 | 菖蒲華の候、雨に濡れた花々が美しい季節となりました。 |
| 季節の文章 | 菖蒲華を迎え、梅雨の庭には紫の花がしっとりと咲いています。 |
| 暦の説明 | 夏至の次候は「菖蒲華」といい、あやめの花が咲く頃を表します。 |
| 日記・短文 | 雨上がりにあやめを見かけ、菖蒲華という暦の言葉を思い出しました。 |
漢字だけでは「しょうぶか」と読まれる可能性もありますので、一般向けの文章では「菖蒲華(あやめはなさく)」と書くとわかりやすいでしょう。
「菖蒲華」と夏至の七十二候
「菖蒲華」は、夏至の三つの七十二候のうち、二番目にあたります。
夏至の七十二候は、梅雨の時期の植物の変化を中心に、夏へ向かう季節の移ろいを表しています。
| 夏至の七十二候 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 乃東枯 | なつかれくさかるる | ウツボグサの花穂が枯れていく頃 |
| 菖蒲華 | あやめはなさく | あやめの花が咲く頃 |
| 半夏生 | はんげしょうず | 半夏、すなわちカラスビシャクが生え始める頃 |
「乃東枯」でウツボグサの花穂が枯れ、「菖蒲華」であやめが咲き、「半夏生」で半夏が生じる。
この流れを見ると、夏至の七十二候が、梅雨の中にある植物の変化をとても細かく見つめていることがわかります。
まとめ
「菖蒲華」は、あやめの花が咲く頃を表す七十二候の言葉です。
読み方は「あやめはなさく」で、二十四節気では夏至の次候にあたります。
時期は例年6月26日頃から6月30日頃で、梅雨の雨に濡れたあやめの花が、初夏の風情を添える頃です。
「菖蒲」は「しょうぶ」とも読みますが、この候では「あやめ」と読む点に注意しましょう。
梅雨の季節には、ぜひ「菖蒲華」という美しい暦の言葉を思い出してみてくださいね。
