「五山の送り火」の意味や目的とは?2026年はいつ?
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京都には「五山の送り火」という夏の風物詩があります。
お盆の締めくくりの行事として、また観光目的としても有名です。
今回は、この五山の送り火の意味や目的とともに、2026年はいつなのかなどをお話しします。
五山の送り火の意味や目的・由来は?
五山の送り火とは、古くからお盆の締めくくりとして京都で行われる伝統行事です。
5つの山の中腹において、約1時間かけて50m〜200mほどの大きさの絵や文字を模したかがり火が焚かれます。
それぞれは京都市無形民俗文化財として登録されています。
この火は、「お精霊さん(おしょうらいさん)」と呼ばれる祖先の霊を浄土へお送りするための送り火として焚かれています。
私たちも一般的に、お盆のはじめには迎え火を焚いて現世に祖先の霊をお迎えしますよね。
同様に、お盆の終わりには送り火を焚いて、ご先祖様をあの世である浄土へと送ります。
五山の送り火は、いわゆる「送り火の大きなもの」だと考えてください。
由来や始まりは、あまり明らかになってはいません。
一説では、戦国時代に盛んに行われていた万灯会(まんとうえ)という行事が由来となっており、最初は地上で行われていたものが、だんだんと山腹に点火されるようになっていったと考えられています。
そして最終的には、盂蘭盆会(うらぼんえ)の精霊を浄土(あの世)へ帰すための大規模な送り火となったことが起源であるとも考えられているのです。
五山の送り火は夏の京都の締めくくりです。
街にカンカンという鐘の音が鳴り始め、山々に順番に大きな火がついていく姿は圧巻で、しっとりとした風情のあるお盆の最後を楽しむことができます。
2026年の五山の送り火はいつ?
五山の送り火は、毎年決まって8月16日の午後8時から行われます。
2026年は、8月16日(日)です。
その名の通り、京都において5つの山々で文字のかたちをした火が焚かれます。
ちなみに、5つの山なので5文字だと思いがちですが、実は6文字というところもポイントです。
また、それぞれの山によって点火時間も少しずつずれています。詳しくは下記をご覧ください。
五山送り火一覧
① 東山の如意ヶ嶽(大文字山)
| 文字の形 | 「大」 |
|---|---|
| 点火時間 | 午後8時 |
| 概要 | 五山送り火の別名「大文字焼」ともなっている山で、五山のうちの横綱格で、いわゆるボス的な存在と認知されています。 地元では敬意を込めて、如意ヶ嶽には「大文字さん」という愛称もあります。 五山送り火には「大」の字が2つあるため、如意ヶ嶽とは別の大文字山である「左大文字」と区別する際は「右大文字」と呼ばれます。 |
| よく見えるスポット | 鴨川(賀茂川)付近〔丸太町橋〜御薗橋〕、京都御苑 |
② 松ケ崎の西山(万灯籠山)・松ケ崎の東山(大黒天山)
| 文字の形 | 「妙」…松ケ崎の西山(万灯籠山) 「法」…松ケ崎の東山(大黒天山) |
|---|---|
| 点火時間 | 午後8時5分 |
| 概要 | 「妙」と「法」の字2つで対という扱いであり、二山二文字ではなく一山一文字とされます。 「妙」と「法」の字は同時に点火されます。 |
| よく見えるスポット | 「妙」…北山通〔京都ノートルダム女子大学付近〕 「法」…高野川付近〔出町柳より上流〕、北山通〔松ヶ崎駅より東〕 |
③ 西賀茂の船山
| 文字の形 | 「船形の絵文字」 |
|---|---|
| 点火時間 | 午後8時10分 |
| 概要 | 船の先(舳先)は西方の浄土を指しているとされ、お精霊さん(先祖の霊)を乗せて送り届ける精霊船を意味していると言われています。 |
| よく見えるスポット | 賀茂川付近〔北山大橋〜西賀茂橋付近〕 |
④ 大北山の大文字山
| 文字の形 | 「大」 |
|---|---|
| 点火時間 | 午後8時15分 |
| 概要 | 岩石が多く、険しい山です。 五山送り火には「大」の字が2つあり、如意ヶ嶽の「右大文字」、大北山の「左大文字」のうち、左大文字にあたるのがこちらです。 |
| よく見えるスポット | 西大路通〔円町〜金閣寺〕 |
⑤ 嵯峨鳥居本の曼荼羅山
| 文字の形 | 「鳥居形の絵文字」 |
|---|---|
| 点火時間 | 午後8時20分 |
| 概要 | 別名「仙翁寺山」「万灯籠山」。 他の山々が寺の檀家の世襲による保存会であることに対し、こちらは唯一、有志による保存会となっています。 松脂(まつやに)を多く含んだ部分が使われるため、他の山々と違いオレンジ色味がかった火が灯ります。 点火の様子が「火が走る」と表現されます。 |
| よく見えるスポット | 渡月橋付近・松尾橋付近・広沢池など |
護摩木って何?
五山送り火には、「護摩木(ごまぎ)」という木を炎の中に投げ入れて、祈願成就、厄除け、病魔退散、家内安全などを祈る風習があります。
護摩木は檀家や地元の人だけではなく、誰でも購入することができます。
護摩木は五山それぞれの受付ならびに、京都五山送り火共通護摩木の受付にて奉納することが可能です。
護摩木の書き方には特に決まりはなく、名前や思い、願いを書けばよいそうです。
その年の受付場所は、観光案内所などに問い合わせてみるとよいかと思います。
まとめ
五山送り火は、5つの山に6つの文字と絵文字が京の夜空に炎として浮かび上がる、お盆の大規模な送り火のことです。
お盆の締めくくりであり、夏の風物詩であり、観光でもある京都の伝統行事です。
毎年8月16日に行われており、お精霊さん(おしょうらいさん)であるご先祖様の霊を浄土へとお送りする仏事でもあります。
古い時代から続いているこの行事は、京都市無形民俗文化財に指定されています。
もし関西地方に遊びに行かれる方は、ぜひ一度足を運んでみてくださいね。
