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転職や就活で一番のメインは面接ですね。
たくさん転職などのマナーやハウツー本は出ていますが、意外と面接の練習だけして基本的なマナーは後回しにしがちです。
ですが、社会人ですからやはり最低限のマナーができているか?というのは新卒面接よりも中途採用、転職者は厳しく見られています。
今回は、書類選考〜一次面接を5年間担当されていたS面接官にお話を聞いてみました。
面接の内容は履歴書・職務経歴書の中から生まれている
名前 S面接官
年齢 33歳
職種 BtoBサービス業
中堅企業の人事採用担当として、主に書類選考から1次面接を5年間担当していました。
面接前に必ずやっていたことは履歴書や職務経歴書をよく確認し、いくつかの質問ポイントを設けるということです。
履歴書の内容を細かくチェックしていくと、面接中に聞く質問はある程度決まってきます。
転職回数が多いならそれぞれの退職理由、異業種からの応募なら異業種チャレンジ理由、遠方からの応募なら「なぜ弊社を選んで頂けたのか」という感じです。
こういった、面接官が履歴書を読んで生まれる疑問を確認していました。
これは志望動機よりも重視したことです。
履歴書を読んで生まれた疑問が解消できないと、入社後に難儀することが多いからです。
ミスマッチがあれば、面接者も会社側も良いことはありません。
入社後に「ミスマッチだった」とならないように、疑問の確認には力を入れ、面接時に適切に質問できるようにしていました。
面接は「ハキハキ挨拶する」ことが最低条件!
面接が始まってからは、面接者の細かな動作まで見ていました。
特に第一印象は重要です。
清潔感があり前を向いてハキハキしていることが最低条件でした。
その他、細かくチェックしていたことは、挨拶がきちんとできるかどうかです。
基本中の基本ですが、意外に「ハキハキと挨拶ができない、モゴモゴと言っている、マナーを理解されていない」という方は少なからずいらっしゃいます。
営業や接客業でなくとも取引先の方や来客等、人と接する機会は多くあります。
職場でも人に会わないということはありませんし、常に他人と協力して仕事をする必要があります。
そういった際に「最低限、相手に対して失礼のない挨拶や態度が身についている」ということは重要だと思い、特に入退室のときの動作を見ていました。
インターネットや書籍で面接マナーはたくさん紹介されていますが、
それらすべてではなく、基本的な「ノックをして入室されたか」、「お声掛けしてから着席されたかどうか」という程度のことです。
面接中は終始、こちらの質問に対し意図を汲み取って適切な回答をして頂ける方かどうかということを注意していました。
面接をしていると、残念ながら何人かは「こちらの質問意図をご理解頂けていない、意思疎通が難しい」と感じる方がいます。
具体的には、志望動機や自己紹介に5分以上かかっていたり、こちらが伺っていないことも延々と話していたり、逆に回答がなかったりということが多いと厳しいです。
職種の志望度とやる気・柔軟度があるか?
また、職種の志望度、やる気を見ていました。といっても、「志望度が高ければ高いほうが良い」ということではありません。
志望度は高いが柔軟に組織に対応してくれそうな方かどうかを判断していました。
会社組織なので異動も転勤もあります。適正を見て他の業種にチャレンジしていただく可能性もゼロではありません。
会社側として「事務職として入社してもらったが、今後は営業職をお願いしたい」という打診をした際に、職種の志望度が高すぎて「私は事務がやりたくてこの会社に入った、それが今後出来ないなら辞める」と言われて退職されてしまうと会社としては損失です。
「採用したとして、長期間勤めてくれるか、スキルだけ持って他社に行かれてしまわないか」ということを気をつけ、長く勤めてくれるかというところを見ていました。
面接合否で共通していたのは「この会社に面接者が入社してきて、仕事をして頂けるイメージが持てるか」ということです。
会社の仲間として一緒に働くということを想像し、この方がいると会社がどの様になるのかを想像して面接合否の判断をしていました。