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「カットオーバー」という言葉を聞いて、すぐに説明ができますか?
分かるようで分からない、しかも次々と登場していくIT用語。
新入社員や文系出身者、勉強し始めたばかり!という方にも分かりやすいようにまとめました。
これで「カットオーバー?聞いたことはあるけどよく知らない」から卒業しましょう!
今回は、カットオーバーについて解説したいと思います。
カットオーバーとは?
カットオーバーとは、作ったシステムやサービスを実際に使い始めることを言います。
本番稼働や本稼働なども同義として使われます。主にサービス提供する側(クライアントやシステム会社など)で使わるため、プレスリリースなどで、「新しいサービスを○月○日にカットオーバーします」とはいいません。
例えば、新規システムの導入以外にも、古い既存システムから新しいシステムへの移行作業が完了し、新しいシステムが稼働するタイミングの事も言います。また、システム以外にも、事業や業務の制度や体制、方法などを新しいものに切り替えることもカットオーバーと呼ぶ場合があります。
カットオーバークライテリア(移行判定基準)
開発中のシステムがどのような状態に達したら本稼働に移行するのかを定めた基準のこと。
この基準を満たして初めてシステムの利用が開始されるのです。
システム開発における卒業試験のような位置づけです。
本番稼働予定日から逆算し、カットオーバークライテリアをもとに稼働判定会議を行い、本番稼働の準備が十分にできているかの確認を行うのです。
カットオーバークライテリアに含まれる判断基準(例)
- システムの稼働に必要なシステム開発・機器の設置が完了していること
- システムの稼働に必要なシステムや機器のテストが実施され、品質基準を満たしていること
- システムに移行するための準備やリハーサルが全て完了していること
- システムを運用するために必要な業務手順書等の準備が完了し、必要な教育がされていること
- システムを運用・保守をするための体制が準備されていること
カットオーバーと同じような言葉
ローンチ
新しいシステムを使用開始するという意味では同じですが、どちらかというと新商品(新サービス・新システム)をお披露目するイメージです。
そのため、カットオーバーはバージョンアップのタイミングでも利用しますが、ローンチの場合、バージョンアップは新しい商品ではないため利用しません。
ロールアウト
システムやサービスなどの運用を開始するタイミングを言う。
カットオーバーと似ていますが、ロールアウトは一部のユーザーにだけ提供しているようなパイロット環境から全員が利用できるように切り替えるタイミングを言われることが多い。
リリース
リリースは、作った立場の人たちが納品先へ提供するタイミングを言います。
実際には、サービスなどを提供する場合、サービス継続して実施していくために、運用の体制や業務内容を決定する必要があります。
基本的には、サービスを構築している最中に詳細が決定していることが多いですが、準備ができていない場合、サービスの完成(リリース)とサービスの開始(カットオーバー)は別のタイミングになる場合があります。
また、システムの納品先が中間業者の場合、実際にサービスを運用するかどうかの判断は、中間業者が行います。
場合によっては、世の中にお披露目されないこともあります。
この場合、システムを作った立場では、「システムをリリースした」と言いますが、「システムがカットオーバーした」とは言いません。