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突然ですが、「承諾」「承認」「了承」の違いは何か聞かれたらすぐに説明できますか?
どれも社会人になって頻繁に耳にする言葉ですよね。
でも漢字も言葉の響きも似ているし、違いもはっきりとは分かりにくいのではないでしょうか?
なんとなく使ってしまっている方も多いと思います。
でも、「承諾」「承認」「了承」をそれぞれ詳しく見ていくと意味や違いが分かってきますよ!
誤って使って恥ずかしい思いはしたくないですよね!
そこで、今回は「承諾」「承認」「了承」の意味と違い、使い分け方について解説致します!
「承諾」「承認」「了承」の意味
「承諾」「承認」「了承」の意味をそれぞれ見ていきましょう。
- 「承諾(しょうだく)」は「相手の意見・希望・要求などを聞いて、受け入れること」を意味します。
- 「承認(しょうにん)」は「そのことが正当または事実であると認めること」を意味します。
- 「了承(りょうしょう)」は「事情をくんで納得すること」を意味します。
「承諾」「承認」「了承」の違いと使い分け方
それぞれの意味を説明しただけでは、いまいち違いが分かりにくいですよね。
でも、漢字の意味を知っていけば、もっと違いが分かりやすくなります。
承諾
まず、「承」と言う字は「うけたまわる」という意味です。
そして、「承諾」の「諾」は、「諾う(うべなう)」と読み、「うけあう・引き受ける」という意味です。
つまり、「承諾」は、「頼まれた事に対して、引き受ける、相手の要求を受け入れる」 という意味合いが強くなります。
「両親から結婚の承諾を得る」という風に使われます。
相手から頼まれた事に対し、「OK」という返事をするという事ですね。
また、「上司に承諾を得る」という文章のように、個人の行為に対して使われることが多いようです。
承諾に似た「受諾(じゅだく)」
「承諾」に似た言葉で「受諾(じゅだく)」があります。
これは、「承諾」と同じように「相手の申し入れを引き受ける」という意味です。
「承諾」と違うのは、「ポツダム宣言を受諾する」など、公的な提案を受け入れるという意味がある点です。
「承諾」と「受諾」も混同しないように気を付けましょう!
承認
次に、「承認」の「認」は「認める」という意味ですよね。
ですから、「承認」は、「頼まれた事に対して、客観的に正しいと認める場合」に使われます。
「事前審査で承認がおりる」という風に使われます。
「承認」は、「承諾」よりも、もっと客観性が重視されます。
また、個人ではなく、会社など、公に認められた事を表すことが多いようです。
了承
最後に、「了承」の「了」は、「よくわかる・さとる」という意味です。
なので、「ご了承ください」とよく使われるように、「納得する事」を意味します。
だいぶ違いがハッキリしてきたのではないでしょうか?
読み方や漢字も似ているので、ややこしく感じるかもしれませんが、一つ一つ意味を理解すれば使い分けることが出来ますよ!
「高承(こうしょう)」という言葉を使った事はあるでしょうか?
「何卒事情をお酌み取りの上、ご高承をいただきたくお願い申し上げます。」
と言う風に使われます。
了承や承知よりもとても丁寧な言葉なので、機会があれば使ってみましょう!
【例文】
- 土地の所有者の承諾を得る。
- 交渉の結果、先方が承諾してくれた。
- 名義変更を承諾してもらう。
- これは消費者庁から承認がおりた食品です。
- 事前に承認を受ける必要があります。
- 計画を承認してもらう。
- ご了承くださいますようお願い申し上げます。
- 部長の了承を得る。
- あらかじめご了承ください。
まとめ
いかがでしたか?
「承諾」「承認」「了承」は特に漢字が似ていて、一見全て同じ意味のように感じてしまいがちだと思います。
でも、漢字の意味を紐解いていくとその違いがはっきり分かってきましたね。
「承諾」「承認」「了承」の他にも、「承知」「了解」「認証」など似たような言葉は沢山あります。
よく意味を調べて間違いのないように使い分けていきたいですね。
宜しければ参考にしてみてください。