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「キーロガー」という言葉を聞いて、すぐに説明ができますか?
分かるようで分からない、しかも次々と登場していくIT用語。
業界について勉強し始めたばかり!という方にも分かりやすいようにまとめました。
これで「キーロガー?聞いたことはあるけどよく知らない」から卒業しましょう!
今回は、キーロガーについて解説したいと思います。
キーロガーとは
キーロガーとは(Keylogger、Keystroke logging)「Key」を「log」するものの総称で、キーボードの入力信号を記録するソフトウェア(一部ハードウェアもある)です。パソコン利用者が入力したキーやコマンドをメモリに記憶したり、ログファイルを出力したりするプログラムで、コンピュータの不正利用の防止やデータのバックアップや監視等に利用されています。
キーロガーの機能自体はウイルスとはいえません。しかし、これを悪用し、パソコン利用者に気づかれないように仕掛け、個人情報やパスワード等を盗み、詐欺犯罪を行うケースが年々増加しています。
また、キーロガー機能が備わったウイルスも多く存在します。
以前はネットカフェなど不特定多数の人が利用するパソコンに仕掛けられていることが多かったのですが、最近では職場や家庭のパソコンにいつの間にかインストールされて、被害に遭うケースが増えています。
キーロガーの影響
キーロガーが仕込まれたパソコンで、パスワードを入力すると、当然パスワードが盗まれます。
その結果、もしそのパソコンで個人情報などを扱っている場合は自由に閲覧することが可能となります。
また、クレジットカードの番号や暗証番号を入力すると、それらが不正に取得され、外部で利用される恐れがあります。
また、企業などの場合は、取引先とのメールの内容が不正に取得され、漏えいするなど信用の低下につながる事例に発展する恐れがあります。
このように、キーロガーによって情報が取得されると、簡単に情報漏洩につながる可能性があり、非常に危険です。
キーロガーの感染経路
こういった危険性の高いキーロガーは、どのようにしてパソコンの中に侵入してくるのでしょうか。
キーロガーに感染する経路は、大きく分けて以下の2つです。
1.ソフトウェアやアプリによって感染するケース
メールやWebサイトを介して、感染するとキーロガーを組み込まれるようなマルウェアなどを仕組まれてしまうソフトウェアやアプリを利用するケースです。
2.USBデバイス型などハードウェア型のキーロガーを第三者に取り付けられるケース
パソコンに差し込むようなUSB型の機器をいつのまにか第三者によって仕組まれているケース。元々、キーロガー自体は違法ではないため、ECサイトなで普通に手に入れることができるのです。
このように、キーロガーの感染経路は2つに分けられますが、結果としていずれの方法であっても情報を不正に取得されることには変わりありません。
キーロガーへの対策
キーロガーへの対策としては、ほかのウイルス同様、セキュリティソフトを導入することが一番です。セキュリティソフトでは、悪質なキーロガーをウイルス検出してくれます。
また、個人情報やパスワードを入力する際に、ソフトウェアキーボードを利用するのも有効です。
ソフトウェアキーボードは画面上に表示されているキーボードをマウスでクリックして入力する方法です。
キーロガーでは、ソフトウェアキーボードで入力した内容は、記録できないためです。