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「迎合」は日常会話ではあまり使わない言葉ですが、ビジネスシーンではしばしば使われる言葉です。
いい意味なのか、悪い意味なのか、字だけ見てもどういう意味なのかわからないという人もいるかもしれませんね。
間違った使い方をしないよう、しっかり確認しておきましょう。
今回は、「迎合」の意味と使い方!「協調」との違いは?【類義語・例文】んびついてご説明いたします!
「迎合」の意味
「迎合」は「自分の考えを曲げてでも、他人の気に入るように調子を合わせること」という意味です。
「げいごう」と読みます。
「迎える」と「合わせる」という漢字で、その通り相手に「合わせて」「迎える」ということで、「相手に調子を合わせる」となります。
また、「迎合」はあまりいい意味では使われません。
ただ相手の言うことに相槌を打つなどというだけでなく、「迎合」は相手に媚を売る、相手に気に入られるために態度を変えるという意味になります。
「迎合」の使い方
「迎合」は相手に気に入られるように、自分の意見や態度などを変えることを表します。
そのため、いい意味で使われることはまずありません。
相手に気に入られたいために自分の意見を変えてしまう、媚を売るという意味で使います。
褒め言葉などとして「迎合していますね!」などと言ってしまわないように気をつけましょう。
【例文】
- 彼はすぐに上司に迎合してコロコロと意見を変える。
- あの店は、時代の風潮に迎合して伝統のスタイルを捨ててしまった。
- いくら契約が欲しいと言っても、そのために迎合する気はない。
- あの人は権力者に迎合して上手く立ち回っている。
「協調」との違いは?
「迎合」は他人の考えに合わせることを意味していますね。
同じように、他の人の考えに合わせると言う意味の言葉に「協調」があります。
これも自分の意見を貫かず、他の人に合わせると言う意味では同じですので、混同してしまいがちですが、「迎合」と「協調」には違いがあります。
- 「迎合」は「気に入られるために自分の意見を合わせること」
- 「協調」は「互いに協力し合うこと」
となります。
「協調」の意味
「協調」は「互いに協力しあうこと」という意味です。
「きょうちょう」と読みます。
「協力し合う」と言っても、特に利害や立場の異なるものどうしが協力し合うということを表します。
「迎合」と「協調」の違い
「迎合」は相手に気に入られるために自分の意見を変えて合わせるということです。
相手を信頼しているわけでもなければ、自分の意見を本当に考え直したというわけでもないでしょう。
自分の保身のために、あるいは自分の利益のために、いずれにせよ自分のために、相手に合わせておくことを「迎合」と言います。
それに対し、「協調」は互いの意見を聞きつつ、より良い結果になるように意見を合わせようということです。
互いに納得して意見を合わせることが「協調」なのです。
「迎合」は悪い意味で使われる言葉ですが、「協調」はいい意味で使える言葉ですね。
「協調」の例文
- あの人は協調性がある。
- 国同士の協調をはかる。
「迎合」の類義語
「迎合」の類義語(「迎合する」の言い換え表現)には次のようなものがあります。
- ゴマをする(人に気に入られるようふるまって自分の利益をはかること)
- おべっかを使う(上の人のご機嫌をとったりへつらったりすること)
- 媚びを売る(相手の機嫌をとるためにへつらうこと)
- しっぽを振る(媚びへつらって相手にとりいること)
- 機嫌をとる(人の気に入るようにふるまうこと)
- 顔色をうかがう(相手のご機嫌をうかがう)
- いい顔をする(人に気に入られるように振る舞うこと)
- おもねる(機嫌をとってその人の気に入るようにする)
- 太鼓持ちをする(人にへつらい、懸命に機嫌をとること)
- ヨイショする(相手の機嫌をとっておだてあげること)
- イエスマンになる(目上の人の言葉に無批判に賛成すること)
「迎合」の対義語
「迎合」の対義語には次のようなものがあります。
- 批判(良いところ、悪いところをはっきり見分け評価・判定すること)
- 反抗(服従しようとせずはむかうこと)
「迎合」は自分の意見を変えてしまってでも相手に合わせて機嫌をとることです。
「批判」「反抗」は良い悪いをはっきり言ったり、相手の意見に逆らったりすることですので、それぞれ「迎合」と反対の意味になりますね。
まとめ
「迎合」は人に気に入られるために自分の意見もコロッと変えてしまうということで、いい意味の言葉ではありません。
人と協力し合う「協調」との違いをしっかり区別しておきましょう。
安易に「迎合」することなく、しっかり物事を自分なりに考えて「協調」できる人でありたいものですね。
最後までお読みくださりありがとうございました!