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日本で約10年間大手自動車メーカーのエンジニアとして働いた後に、2014年にベトナム(ハノイ市)に移住しました。
移住後は1年半ほど社員1,000名弱の日系企業で管理者として勤務しました。
その後、独立して現地で事業を行っております。
配偶者がベトナム人で、私が経営する会社でも私以外のメンバーは全てベトナム人であるため現在は一年間の90%以上をベトナム人の方々に囲まれた状況で生活・仕事をしています。
今回はベトナムでの日本とのビジネスマナーの違い、日本人がやりがちなNGマナーについてお伝えしたいと思います。
ベトナムと日本のビジネスマナーの違い
会議について
打ち合わせに関しては特に社長同士で会う場合で、簡単な情報交換などをする時は会社ではなくカフェなどを利用する事が多いです。
あるベトナム人経営者にカフェで会う理由を尋ねたところ、先ずはリラックスした場所で仕事以外の部分(趣味や家族、相手の考え方など)を含めてお互いを理解するために先ずはカフェ等でゆっくり話をするのがベトナムでは一般的と説明を受けました。
私自身も様々なベトナム人経営者と数千回の打ち合わせをする中で、彼らが簡単な情報交換をする場合はカフェで話をする事が多く、ビジネスの細かい部分やお金が絡む話をする時はオフィスで話をするように使い分けている事が多いと感じています。
会った時のマナー、握手について
ベトナム人と会った時は、最初に握手を求められる事が良くあります。
特に経営者や経営者に近い人である程、積極的に握手を求める傾向が強い印象があります。
ベトナム人のある経営者から握手をする目的について、相手への尊敬と会ってくれた事への感謝を込めて握手をしたと言われた事があります。
日本では仕事を含めた日常的な場面で気軽に握手をする文化が多く無いので、私がベトナムに移住したばかりの頃は日本との違いに驚きました。
メールでのマナー
ベトナムではビジネスメールのやり取りをする時もフリーメール(例:Gメール等)を使っている事が多く、従業員数十名~数百名の規模の比較的大きな会社でも会社のメールアドレスとしてフリーアドレスを利用しているケースが良くあります。
日本ではセキュリティなどの関係でフリーアドレス会社で使うことは考えられなかったので、私自身も日本との違いに驚きました。
ビジネスでの連絡方法について
ベトナムでビジネスを行う場合、会社間及び経営者同士の連絡で良くSNS(Facebook、LINEなど)を活用します。
日本では情報管理などの理由で仕事でSNSを利用しているのは限られた一部の業種・職種だけだと思いますが、ベトナムではあらゆるスタッフが自分自身や会社のSNSアカウントを活用して仕事をしています。
私自身もベトナム企業の経営者やスタッフとSNSでスケジュール調整から、契約書のやり取り等までした経験がありますが、ベトナムに移住した直後は情報管理の面で非常に不安に関しました。
現在はちょっとした連絡(スケジュール調整など)であればSNSを利用し、重要な書類のやり取りなどはメールを使うように上手く使い分けています。
日本人がやりがちなNGマナー
ベトナム人は自尊心が高く、大勢の前で何かを指摘・注意した場合、日本人が思っている以上に精神的に大きなダメージを受ける可能性があります。
その結果として注意されたベトナム人スタッフが退職してしまったという話を私の周りでも良く聞きます。
そのため、ベトナム人のスタッフなどに注意をする場合は、個別に呼び出して丁寧に指摘・注意をする必要があります。
日本であまり知られていないこと
ベトナム人の方と会食(ビジネスでの会食を含む)をする際に少し留意しておいたほうが良い事として、日本とは異なりベトナムでは食べ物を食べるときに口を開けて食べるのが一般的です。
ベトナムでは中国と同じようにおいしいものを食べるときは口を開けて音を立てながら食べる事が良いとされている文化があります。
そのため、ビジネスで会食をする時も音を立てながら相手が食事をする事がありますが、ベトナムの食事マナーとしては問題が無いという事を留意しておいたほうが良いと思います。
私自身も初めてベトナムに来た時は、妻を含めた周囲のベトナム人が音を立てながら食事をするのが気になってしょうがない時期がありましたが、上記のようなベトナムの文化を理解してからはそれほど気にならなくなりました。