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「英断」という言葉、最近ニュース記事などでよく目にしませんか?
新型コロナウイルスへの対策として、安倍首相が全国小中高の一斉休校を要請しました。
それを受けて、「あれは英断だ」とか「英断とは言えない」とか、いろいろな意見がSNSなどでも飛び交っています。
この「英断」という言葉は、なんとなくかっこいい雰囲気というか、何事かをビシッと決めているようなイメージがあるのではないでしょうか。
そのような意味でおおむね合っているわけですが、せっかく話題になっている言葉ですので、「英断」とは正確にはどのような意味なのか、この機会に確かめておくと良いのではないでしょうか。
今回は、「英断」の意味と使い方!「決断」との違いは?【類義語・対義語】についてご説明いたします!
「英断」の意味
「英断」は「思い切りよくことを決めること。すぐれた決断」という意味です。
「えいだん」と読みます。
「英」という字はイギリスのことだけではなく、「ひいでる。すぐれる」という意味もあります。
この意味では「英才」などの熟語がありますね。
「断」の方は、「断つ」「決める」「思い切って」「ことわる」などの意味があります。
この「英」と「断」ですので、「すぐれていて、はっきりした決断」ということになるわけです。
「英断」は優れた判断によって思い切りよく物事を決めることを表す言葉です。
「英断」の使い方
「英断」は思い切りよく物事を決めることという意味で使います。
「英」、つまり「すぐれている」という意味がありますから、大体はいい意味で使う言葉です。
思い切りがよく大胆な決断をする時に、「そんなことをするなんて!」という非難の意味ではなく、「よく思い切ったものだなあ、さすがだなあ」と感心するような意味で使うわけです。
または、「優れた判断」という意味で使いますので、これも良い意味ですね。
「英断」をすることは「英断を下す」などと言います。
例文で使い方を確認しましょう。
【例文】
- 臨時休校の要請は英断だと思う。
- 会社合併の英断を下す。
- あのタイミングでの選手交代という、監督の英断が勝利をもたらした。
- 社長のご英断に感謝いたします。
「決断」との違いは?
「英断」は思い切りよく決めること、または優れた判断のことを言いますね。
「決断」という言葉も何かをはっきり決めるような意味で使う言葉です。
同じように思えますが、この二つの違いを確認しましょう。
- 「決断」は「きっぱり決めること」
- 「英断」は「優れた決断。特に思い切った決断」
ということです。
つまり、「決断」は物事を決めることで、その「決断」の中でも特に、思い切った決断や優れた判断による決断を「英断」というのです。
「決断」の中に「英断」が含まれているわけです。
「英断を下す」「社長の英断」などは、「決断」と言い換えても意味は通ります。(ただし「優れた」という意味はなくなってしまいますが)
ですが、「あれは英断だ」とは言いますが「あれは決断だ」とはあまり言いません。
「英断」=「優れた決断」という関係を理解しておくと意味がわかりやすいのでしっかり区別をしておきましょう。
「英断」の類義語
「英断」の類義語には次のようなものがあります。
- 裁断(物事の理非曲直を判断して決定を下すこと)
- 勇断(思い切って決断すること)
- 果断(物事を思いきって行うこと。決断力のあること)
- 即断(その場ですぐに判断したり決断したりすること)
- 速断(すばやく判断すること)
「英断」の対義語
「英断」の対義語には次のようなものがあります。
- 愚断(愚かな決断)
- 不断(決断力に乏しいこと)
- 早計(はやまった考え。軽はずみな判断)
まとめ
「英断」は優れた判断に基づいて行う決断、思い切った判断のことでしたね。
「英断」を下すということは、政治であってもビジネスであっても、リーダーに求められることの一つであると言えるでしょう。
ニュースや新聞、ビジネス書などでもしばしば用いられる言葉です。
ぜひしっかり理解して使ってみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!