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言葉の意味と使い方

「当面」の意味と使い方!「当面のあいだ」の期間はどのくらい?【類語・例文】

「当面」の意味と使い方!「当面のあいだ」の期間はどのくらい?【類語・例文】

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「当面」という言葉、ニュースやビジネスシーン、また身近でも見聞きすることがありますね。

「当面利用停止です」

「当面のところこのまま様子を見よう」

このような使い方をします。

政府や企業、お店などからのお知らせにもよく使われる言葉です。

ですが、「当面」と言われてもどれぐらいの期間を指すのかはっきりしませんね。

何かとニュースで「当面」という言葉を聞く機会も多い今日この頃です。

ぜひ確認しておきましょう。

今回は、「当面」の意味と使い方!「当面のあいだ」の期間はどのくらい?【類語・例文】についてご説明いたします!

「当面」の意味

「当面」は「じかに向き合うこと。まのあたりにすること」「さし迫っていること。さしあたり」という意味です。

「とうめん」と読みます。

「当面」の「当」は「当たる」という字ですが、「この。その。さしあたっての」という意味があり、この場合はこの「さしあたっての」の意味で使われています。

「面」も「人の顔」「おめん」「おもて」など色々な意味がありますが、「向き合う」という意味で使われています。

「当面」は

  • 直面している
  • いまのところ

という意味があるということを覚えておきましょう。

「当面」の使い方

「当面」は「じかに向き合う」「さし迫っている。さしあたり」という意味で使います。

最初の意味では「当面する」という形で使うことが多いです。

二番目の意味では「当面の」、副詞的に用いて「当面○○だ」などの形で使います。

例文で使い方を確認しておきましょう。

【例文】

  1. 日本が当面している外交分野の諸問題について話し合う。
  2. このままでは難題に当面することになる。
  3. このサービスは、当面は限られた地域でのみ実施される。
  4. 当面の目標は新しい部署の仕事を覚えることです。
  5. 当面の間営業時間を短縮いたします。

「当面のあいだ」の期間はどのぐらい?

「当面のあいだ」の期間

「当面」は「当面のあいだ(間)」という表現でよく見聞きすることがあると思います。

最近のニュースなどでも「当面のあいだ閉鎖します」「当面の間規制する」などの言い回しが非常に聞かれますよね。

この「当面のあいだ」は「さしあたり」「しばらくのあいだ」というような意味であることはわかると思います。

では、「当面の間」とはどのぐらいの期間を指すのでしょうか?

結論としては、「当面の間」の期間は決まっていません。

具体的な期間を特定せずに(特定できずに)期間を示すための表現です。

「一時的に」「今のところは」という意味で、長期間ではないが、何日間などとはっきりとは言えない不確かな期間ということです。

「当面のあいだ」は誤用?

「当面のあいだ」は「今のところは」という意味で、はっきり決まっていない一時的な期間

のことを言います。

ですが、「当面」だけでも「今のところは」という意味を持っていますよね。

ですので、「当面のあいだ」は重複表現であり、誤用であると言われることもあります。

「当面」という言葉と、「当分の間」が混ざった表現ではないかというわけです。

ですが、新聞やニュース、省庁の文書などでも「当面のあいだ」が使われることがしばしばあり、公的な施設のお知らせなどにも「当面のあいだ休館します」などの表現がよくあります。

言葉の意味からすると重複表現ですが、広く一般的に使われているので誤用とまでは言えないでしょう。

ですが、「当面のあいだ」には違和感を持つ人も多いので、誤用かどうかのグレーゾーンの言葉であると思って使い方には気をつけたほうがよさそうです。

「当分のあいだ」との違い

「当面のあいだ」は「当分のあいだ」の誤用ではないかとも言われています。

「当面」と「当分」の違いは

  • 「当面」は「今のところ」(暫定的)
  • 「当分」は「漠然とした期間」(しばらく続く)

というニュアンスの違いにあります。

「当面」はとりあえず今の状況ではこうするという、暫定的な意味合いが強い言葉です。

状況が変わればまた対応が変わったりするだろうと推測されるような場合に使えます。

それに対し、「しばらくの間続く」というニュアンスになるので「当分」の方が期間が長い印象になるわけです。

「当面」の類語

「当面」の類語には次のようなものがあります。

  • 直面(ある事柄に直接に対すること)
  • 当分(将来のある時期までをばくぜんと表す語)
  • 当座(物事に直面した、すぐその場。さしあたっての、その場)
  • 今のところ(現段階では)
  • 目下(ただいま。さしあたり)
  • さしあたり(今この場。現在のところ)

「当面」の対義語

「当面」の対義語は「回避」(よけて、脇に避けること)です。

ですが、これは「じかに向き合うこと」という意味の「当面」の対義語です。

「さしあたり」の意味の「当面」については、決まった対義語はありません。

まとめ

「当面」は現在直面していることや、さし迫っていること、さしあたりのことを指す言葉でした。

ニュアンスとしては短い期間を指していますが、はっきりした期間はわかりません。

また、今後の状況次第でまた変わってくるというような、暫定的なニュアンスの言葉でもあります。

ニュースや各種お知らせでよく使われる「当面」ですが、このような意味をしっかり知っておけば、慌てることなく理解できそうですね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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