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「着手」はビジネスシーンでもよく使われる言葉です。
仕事に取りかかる時に「着手する」と言います。
「着手」はよく使われる言葉なので、意味はわかりやすいと思いますが、それだけに正しい使い方を意識して使うということは少ないかもしれませんね。
「着手中」という言葉も「現在着手中です」というように仕事の場でしばしば使われていますが、これは間違った使い方だとも言われています。
「着手」の正しい使い方を知っておきましょう。
今回は、「着手」の意味と使い方!「着手中」は間違い?言い換え方は?【例文つき】 についてご説明いたします!
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「着手」の意味
「着手」は「仕事に手をつけること。取りかかること」という意味です。
「ちゃくしゅ」と読みます。
「手」を「着ける」と書くので非常にわかりやすいですね。
「着手」は文字通り、ある仕事に「手をつけること」「取りかかること」を表す言葉です。
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「着手」の使い方
「着手」は仕事に取りかかることという意味で、「着手する」などの使い方をします。
仕事や研究、事業など、大掛かりなものや業績になるようなもの、目に見えるようなものに取りかかる時に使うことが多いです。
ですので、個人のちょっとしたことに、「ゲームに着手する」とか「昼食作りに着手する」などというのは間違いではありませんが、大げさな印象になってしまいます。
他にも、弁護士などの契約に関して「着手金(依頼を受けて作業に着手するために必要となる代金)、工事関係では「着手日」「着手期日」などという言葉があります。
例文で使い方を確認しましょう。
【例文】
- A社は新型コロナウイルスのワクチン開発に着手すると発表した。
- 長年あたためていた計画に着手しようと思う。
- 弁護士に着手金を支払う。
- 工事に着手する前に、建築確認を受ける。
「着手中」は間違い?言い換え方は?
「着手」はしばしば「着手中」という使われ方をすることがあります。
「そのタスクに着手中です」「工事に着手中です」といった具合に使われることがあり、「今取りかかっています」「やっている最中です」という意味を表していると思われます。
ですが、この「着手中」は間違った使い方です。
なぜなら、「着手」というのはその仕事に「取りかかる」という、今始めるところのみを指す言葉だからです。
「中」は接尾辞で、「~している最中だ」という意味を表す言葉です。
「着手中」を言葉の意味通りに取ると、「仕事に取りかかる最中だ」ということになってしまいます。
つまり、「着手中」だと、まだ「取りかかる」ということの最中であって、その仕事をやっている最中ではない、まだやっていないということになってしまいます。
ですから、「今やっていますよ」という意味で「着手中です」というのは不適切だということになります。
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「着手中」を言い換えるなら?
「着手中」を言い換えるとすれば、
- 進行中
- 作業中
- 実行中
- 業務中
- 勤務中
- 仕事中
- 営業中
- 工事中
といった、「今行なっている」ということにふさわしい言葉に接尾辞の「中」をつけるのがよいでしょう。
「着手」の類義語
「着手」の類義語には次のようなものがあります。
- 開始(物事を始めること。また、始まること)
- 始動(動き始めること)
- スタート(出発すること)
- 乗り掛かる(物事をしはじめる)
- 取り掛かる(しはじめる。着手する)
- 始める(物事を新たに行うこと)
「着手」の対義語
「着手」の対義語には次のようなものがあります。
- 完成(完全になしおえること。すっかり出来上がること)
- 未着手(その事案にまた全然関わっていない状態)
「着手」が取り掛かることなので、「出来上がった」という意味で「完成」、「取りかかっていない」という意味で「未着手」などが考えられるわけです。
まとめ
「着手」は仕事に「取りかかる」「手をつける」という意味でしたね。
工事や事業、研究、その他新しい仕事などを始める時に使う言葉です。
「今現在行なっている最中である」という意味の言葉とは違っているということがお分かりいただけたでしょうか。
ぜひ「着手」の正しい使い方をマスターしてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!